本サイトの掲載記事やSNSへの投稿を読んでくださり、シェアしてくださっている方々に心から感謝しています。何人かの末日聖徒イエス・キリスト教会の会員の方から「モルモン」「モルモン教」と使われていますが、少し違和感があります、と言うご意見をいただきました。教会の公式見解とわたしたち、モアグッド財団の目的について書き、なぜわたしたちが「モルモン教」という言葉を使うのかについて理解いただければと思います。
教会の方針
英語版の教会のニュースサイト、mormonnewsroom.orgには教会の名前についての記事が掲載されています。そこには、以下のように書かれています(英語のサイトをご覧になりたい場合は、ここをクリックしてください)。
教会の公式な名称は末日聖徒イエス・キリスト教会です。この名前は、1838年に神様からジョセフ・スミスに啓示を通して与えられました。
長い間「モルモン教」という名前は公の場で教会のニックネームと知られていますが、これは承認された名前ではなく、教会ではそれを使わないようにと会員に伝えています。
教会について書くとき、以下のガイドラインに従って下さい:
- 基本的に、教会の正式名称である「末日聖徒イエス・キリスト教会」を使うのが最も好ましいです。
- 「モルモン教会」、「LDS教会」、「末日聖徒教会」と言った名前を使うのは避けてください。
- もし教会の正式な名前ではなく他の方法で書きたい場合には、「教会」や「イエス・キリスト教会」としてください。
- 教会員について伝える時、「モルモン」と読んでも構いませんが「末日聖徒」と呼ぶ方がより適切です。
- 「モルモン」と言う言葉は、モルモン書、モルモンタバナクル聖歌隊、モルモントレールなどの正式な名称や「モルモン開拓者」のような形容詞として使うことができます。
- 「モルモニズム」という言葉は、末日聖徒イエス・キリスト教会の独特の教義、文化、ライフスタイルについて話すときに用いることができます。
- 一夫多妻制を行っている人々や組織に対し、「モルモン」、「モルモン原理主義」、「モルモン反体制派」などと呼ぶことは間違っています。アソシエイトプレスの中で、「モルモンという言葉はジョセフ・スミスの死後に別れた教会に対して使う適切な言葉ではありません。」と書かれています。
モアグッド財団の方針
では、わたしたちモアグッド財団(More Good Foundation)はどのような組織で、何をしている組織なのかを公式サイトから引用します。
モアグッド財団は非営利団体であり、モルモンの人たちが信仰をインターネットで分かち合える助けをする組織です。それによって、教会について興味がある人にもっと学んでいただけます。この団体は、ジェットブルーの創業をしたデビッド・ニールマンとBYUマリオットスクールの副学長であるジェームス・エンゲーブラッドソンによって2005年に作られました。目的は、教会について良く、正しい情報をインターネット上に載せる必要があったためです。この会社は少数の雇用者と多くのボランティアによって運営されています。
モアグッド財団は300以上のウェブサイトを使い、他の宗教や会派の人に教会についてもっと学んでいただき、また個々の教会員が自分たちの信仰を分かち合えるようにしてあります。また、興味のある教会員に信仰をソーシャルメディア等で分かち合うトレーニングやサポートをしています。
わたしたちはこの目的を達成するために、知識をしぼり、正しい教会についての情報をオンラインでもっと見られるようにしています。人々が間違った情報に目を奪われないようにしたいのです。もし「モルモン」または「モルモン教」と言う言葉を用いることなくそれができるのであれば、それが最善の方法でしょう。しかしながら、「モルモン」または「モルモン教」という言葉が教会の公式名称である末日聖徒イエス・キリスト教会という言葉よりも知られているのが現実です。ですから、「モルモン」や「モルモン教」という言葉を使うことが今現在最善であると判断し、使用しています。実際に毎月Googleで検索される言葉の数を確認すると、モルモンが1000件、モルモン教は14,800件、モルモン教とはは1,300件、末日聖徒は480件、末日聖徒イエス・キリスト教会は5,400件となっています。このサイトやわたしたちのSNSを見た人が「モルモン教」について知ったり学んだりすると同時に、正しい教会の名称である、「末日聖徒イエス・キリスト教会」を知り覚えられるように努めて参ります。慣れるまで違和感があるかもしれませんが、ご理解をお願いします。
現在、CatholismやProtestantismを自動翻訳にかけると、それぞれカソリズム、プロテスタンティズムと出てきて、カトリック教、プロテスタント教ではありません。ところが、Mormonismは、モルモン教と出てきます。これは、モルモンがキリスト教であると認識されていないからだと考えますが、抗議しようにも、教会員内部でその言葉を使っている人々がいるのであれば、説得力は弱くなります。教会員内で、モルモン教、という言葉を使う人がいるのを見て、一番喜ぶであろう人々は、末日聖徒イエス・キリスト教会をキリスト教と認めたくない、教会と敵対する人たちです。
ご指摘ありがとうございます。
2018年10月の総大会でネルソン大管長が教会の正しい名称を使うようにとお話されました。
2021年10月の総大会でアンダーセン長老が分かち合ってくださった、教会公式ホームページのドメイン取得の話からは神様の導きを感じました。
それを受けて、神への信仰でも教会の正しい名称を使うように心掛けています。
過去には、モンソン大管長は「モルモン」という言葉を使って伝道をするようにと話した時がありました。その頃は、I am Mormonという教会公式のプロジェクトもありました。
なので2018年以前の投稿では、「モルモン」や「モルモン教」という言葉を使ったものが多く存在しています。
現在、それをふさわしい表現に置き換えています。ただ、量が莫大なので追いついていないという現状があります。
しかし、わたしたちはネルソン大管長の願いを支持していることをご理解ください。
それでも、インターネット上で活動しているため、福音を知らない人達がわたしたちのページを見つけるいい方法の1つに「モルモン」という言葉を使うというものがあることも否定できません。
実際、「モルモン」という検索ワードでわたしたちのページにたどり着いている人は多いです。
そして、そこから「モルモン」には実は「末日聖徒イエス・キリスト教会」という正式名称があること、ほかのキリスト教と変わらず、キリストを、しかも復活したキリストを信じているということを知ってもらうことができています。
「モルモン」という言葉がネガティブな印象を与えるのは、「モルモン」と書かれているネット上の情報にネガティブな内容が多いからだと考えます。
しかし、この「モルモン」というニックネームが、教会員でない人たちによって末日聖徒イエス・キリスト教会に敬意を払って使ってもらえるなら、それは純粋に嬉しいことなのかもしれません。
そして「モルモン」と書かれたネット上の情報の多くが、教会をポジティブに捉える内容に置き換わることを望んでいます。
一番いいのは、「モルモン」という言葉が、「モルモン書」や預言者「モルモン」の名前を意味していると人々に知られることですね。
そして、もっと多くの教会員がインターネット上でも福音を分かち合い、末日聖徒イエス・キリスト教会の存在を一人でも多くの人が知ることなのかもしれません。
教会の名前に「イエス・キリスト」と入っていますし、第三ニーファイ27章7-8節でもキリストの名前を使用するように言っています。
ですから、わたしたちは「モルモン」という言葉を使用する際、必ず教会の正式名称を添えるようにしています。
教会について知らない、「モルモン」と私たちの教会は別物と思っている人々に、「モルモン」と「末日聖徒イエス・キリスト教会」を同じものとして認識してもらえたらという願いのためです。
「モルモン」という言葉を使用していることによって不快感を与えてしまったのであれば、心からお詫び申し上げます。
人々に誤解を与えないように、今後とも努めていきたいと思います。
またお気付きなことがありましたら、お知らせください。
コメントを通してお考えを分かち合ってくださり、心から感謝します。
これからも神への信仰をどうぞよろしくお願いいたします