2013年10月24にdelisaによって掲載,

ワードパズルが嫌いで,綴りが苦手な人が,ギネスブックに載るような世界最大のワードパズルを創るというのはありそうもないことですが,それが,メル・クロウが成し遂げたことです。しかし,まさにその目標を達成しようとグラフィックデザイナーのクロウはそのプロジェクトを始め10年以上の進歩の末その偉業を達成しました。メルは2013年1月18日にその一番大きいワードパズルに対してギネス世界記録の証明書を受けました。

「わたしは,ワードパズルはあまり上手ではありませんでした。それをやると頭が痛くなります。それからある日,わたしはパズルが大き過ぎて一目では全体が見られないくらい大きくなったらどれほど難しいだろうと考えました。」

グラフィックアーティストとしてわたしはこれが自分にやってのけることができると思いました。長い時間がかかると思いましたから,急ぎませんでした。2−3日毎に座って2−30の言葉を加えました。それから次から次へと新しいパートを加えました。世界記録を破るという興奮は,世界中のだれもやったことのないことをやることですから,わたしを動機づけ,そしてわたしはただやり続けました。[1]

メルの姪がギネスの偉業に魅了されていて,ギネス世界記録を破るように彼を励ましたのです。

「彼女の所に行くたびに,ギネス記録を見せられました。わたしはもしその記録を破れば彼女にとって世界中で一番かっこ良い叔父になると思いました。そしてわたしがマイケル・フェルプスのようなことはできませんから,これならできると思ったのです。それで,わたしは寄せ集め始めました。それはだんだん大きくなりました。それは本当に大きなプロジェクトでした。」 [2]

メルはパズルを公式的に2003年に創り始めました。パズルを組織するのは容易でしたが,言葉を探してそれに入れ籠む退屈な作業のため,メルは時々数ヶ月パズルから離れるようにしました。

パズルに出てくる単語の半分は辞書からでたらめに選ばれます。一方残りの半分は概念毎にグループされています。

違う言葉を見つけることだけでもクロウにとっては学習の経験でした。

わたしは綴りがあまり良くできませんから,難しい言葉が正しく綴られているか確認しなければなりませんでした。 [2]

末日聖徒イエス・キリスト教会(しばしばはからずもモルモン教会と呼ばれる)の会員として,クロウは聖書やモルモン書(古代アメリカにおけるイエス・キリストの民についての記録)からも言葉や名前を付け加えています。

クロウのお母さんも奥さんも彼が記録に挑戦するプロジェクトに従事するよう励ましました。お母さんのネリーは,「これは彼が若い時に競歩大会に出た時のようです。わたしは最後まで歩くならばビリでもいいと伝えました。わたしはこのパズルについても同じように感じていました」と語っています。 [3]

そのプロジェクトを始めてから6年後,その時にはもう結婚していましたが,メル・クロウは自分の妻マリンダの名前をパズルの中に入れました。

「彼はこの巨大な単語探しパズルのことについて持ち出し,わたしにそのことを話しました。そしてわたしは,『まあ,素敵ね。いつか終わらせられると思う?』」マリンダ・クロウは続けて,「わたしはもう言葉を付け加えないように言わなければなりませんでした。彼はもっとやり続けようとしていました。」 [3]

彼の努力の結果は,10フィートの幅で15.5フィートの長さの,5500単語が5 万1千文字の中に隠れていて,204列250行になっています。クロウはまた200の秘密の言葉を入れていて,それには家族の名前が入っています。彼はだれもすべての言葉を見つけ,そのパズルを完成することはできないだろうと確信しています。

「だれかがこの世界記録を破るでしょうけど,少なくともわたしは墓に入る時に自分は何かを達成したと言えます」とメルは語りました。また続けて,「世界は本当に大きな所です。たくさんの人々がいます。そして,自分はその中の人たちのだれもやったことのないことをやったと考えると,かっこいいと思います。」と述べました。 [3]