ソルトレイクシティーを観光する時、人気スポットの代表的な場所はソルトレイクダウンタウンの中心に構えるモルモン教のテンプルスクエアだと思いますが、実は、その少し南に行ったところに、教会が管理するもう一つの施設、福祉施設(Welfare Square)があります。ここは、アメリカの歴代大統領達もソルトレイクを訪問すると訪れる場所の一つで、モルモン教の教会が世界中で起きる災害への救援物資などを手配する中心となる場所です。物資を支援するだけではなく、個人の自立を目的としたこの福祉施設。どんな方法で人々に手を差し伸べているのでしょうか?

ビジターセンター

福祉施設の駐車場に入ると左手側にEmployment Serviceと書かれた雇用を取り扱う建物があります。この建物の右端(北側)にあるのがビジターセンター。そこから約1時間の無料ツアーを始めることができます。予約する必要はなく、ツアーは毎時間行われています。また、テンプルスクエア同様、事前に電話し、言語の必要性を伝えておくと、もしその言語を話す宣教師の予定と合えば、その言語でツアーをしてもらえます。

福祉施設の無料ツアー

ここでは宣教師がわたしたちを出迎え、ツアーが始まります。まず、この福祉施設を説明する短いビデオを観ます。ここで強調されていることは、この福祉施設が困っている人達に教会員であるないに関わらずに手を差し伸べている事。また、福祉施設の目的が、一時的な問題解決ではなく、個人の自立を目指しているという事です。お腹を空かせている人に魚を与えるのではなく、釣りの仕方を教えるという事ですね!

住所:780 West 800 South
Salt Lake City, UT 84104

ツアーの時間:月曜日〜金曜日の10am-3pm(所要時間は1時間)祝日休み

予約:個人でのツアー参加に予約は要りませんが、グループで行ったり、日本語など英語以外の言語でのツアーを希望する場合は少なくとも2日前に電話で予約してください。(01- 801-531-1000) 忙しいシーズンは希望する言語での都合がつかない場合があるので、前もって予約するといいですね。

54メートルにもなる穀物倉庫
ツアー内容

福祉施設には約54メートル以上の穀物倉庫、パン工場、缶詰工場、乳製品を作る工場、リサイクルショップ、そして雇用センターがあります。ビジターセンターでの紹介ビデオの後、実際にこれらの工場にツアーガイドの宣教師達が連れて行ってくれます。

ソルトレイクシティにある食料倉庫

それぞれの工場で何を気をつけていて、どんな製品をどんな目的で作っているか学びます。また、美味しいサンプルコーナーもあって、できたての製品を試食できる場所もあります。

ツアー終了後のお楽しみ

それは、なんと言ってもショッピング!福祉施設内にあるリサイクルショップ(Deseret Industry)は安いだけではなく、お宝探しによく使われます。食器、洋服、おもちゃや小物類などが豊富に揃っていて、特にアンティーク好きな人にはたまりません。わたしも依然にたまたま見つけて買った$2のマグカップを家に帰って調べたら日本では何千円の値段で売られていました。特別な一品物のお土産を見つけられるかもしれませんね。

また、このリサイクルショップにある品物は全て寄付された物です。ここでの収益は失業者の職業トレーニングや、失業した人たちが次の仕事を見つけるまでに働いて家族を養うことができるようになっています。なので、皆さんのここでの買い物は慈善奉仕にもなってるんです。

おまけ〜知る人ぞ知る地元で人気のレストラン〜

Tin Angel Cafe (365 West 400 South Salt Lake City 801-328-4155 福祉施設から車で4分) 2015年から毎年ベストレストランの表彰を受けているお店。こだわりは地元の食材を使って作る創作料理。また、壁に飾られている絵画は全てローカルアーティストのもの。レトロな雰囲気にアメリカの良さを満喫できます。

The Cheesecake Factory (City Creek Center, 65 Regent Street, Salt Lake City, UT 84111 福祉施設から車で8分) アメリカに来たら一度は行ってみたい、王道レストランがこんな近くに!週末は行列ができるので平日の昼間がおすすめ!

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