ブリガム・ヤング大学の家族生活教授、ローラ・パディヤ‐ウォーカー博士は、兄弟関係による恩恵に関するデータを3年以上かけて集めました。ウォーカー博士は、兄弟関係がいかに、向社会的行動や問題行動、落胆、不安に影響を与えるかを判断するために、女の子だけでなく男の子も同じように、308組の青年期の兄弟を調査しました。

 

女の子同士にはとても重要ですが、男の子同士の兄弟関係は、それほど重要ではないという報告が以前ありました。しかしこの新たな研究は、兄弟関係は男女両方にとって同じように重要であることを明らかにしています。

 

ウォーカー博士は、兄弟関係の結果と比べることができるように、親子関係と友達関係についても調査しました。兄弟関係が、子供が持つ他のどの関係とも違い、より重要であるということを彼女は見いだしました。

 

「男の子と女の子にとって、兄弟の愛情は思いやりを深め、向社会的行動を増やし、問題行動を防いでいました。男の子には、特にそれがとても必要です。」

 

ウォーカー博士は、男の子が持つ友達関係は、同じように思いやりを深め、向社会的行動を増やしますが、兄弟関係ほどではないと説明しています。男の子が友達関係から得られる恩恵の度合いは、女の子たちの友達関係から得る恩恵に全く及びません。ウォーカー博士は、この人間関係の重要性をこう言っています。

 

「まさに人との非常に多くの関わり、特に喧嘩が、他人の視点を理解し、他人を思いやり、他人を慰める助けとなります。」

 

もちろん肯定的な兄弟関係が男女両方に影響があると証明されています。そうでない場合、兄弟喧嘩の解決を助け、彼らも肯定的な交流を持てるように手助けすることが大切です。