宣教師

宣教師

ヴァレリー・スタイムル

  2014年3月1日

訳:スミス·寿子

先週、私は末娘を伝道に送り出しましたが、伝道とは何でしょうか?モルモン教のすべてのふさわしい子供が、その十代後半から二十代前半の若い時期に、神の子供たちに奉仕し、福音を教える機会をもつことです。夫婦として伝道に出ることもできます。宣教師は世界中に召されます。そして人々に18ヶ月から2年の間仕えます。

女性も男性も伝道に出て、伝道の召しを受けるため、子供たちを備え助けるのは両親次第です。これまで、私の9人の子供たちのうち、5人が伝道に召され世界中で伝道しました。子供たちが若いころから人々に奉仕することを教えられると、人に対する愛が植え付けられます。

宣教師たちが任務先の人々に仕えることに加え、宣教師たちはイエス·キリストの福音を教えます。霊的な栄養に渇いている人々にとって、彼らは天の恵みです。この世界には、喪失感を味わっている多くの人々がいます。福音の教えに加え、これらの宣教師たちが携える熱意と人生についての新しい見方は、世界中の人々の人生を非常に大きく変えることができます。

遠くに派遣される宣教師たちは、まず宣教師訓練センターに入ります。私の娘も今そこにいます。ユタ州プロボ市の施設では、3000人の宣教師を保持しており、これから召される国の言語や文化について訓練を受けます。世界中には宣教師訓練センター(MTC)が15箇所あり、これらの若い人々が主イエス·キリストを代表する者になれるよう教えています。

すべての若い宣教師たちが遠くへ伝道するわけではありません。身体障害のある場合、彼らのまわりにいる人々のために仕え、奉仕精神を植え付けることができる、近所で働ける召しがあります。どこであろうと、やるべきことはたくさんあります。そして奉仕したいと望む人であれば志願することができます。

青少年の日曜学校で福音の原則を理解できるようになる時から、全ての子供たちは、伝道に出ることは高潔な役割であると学びます。両親は子供たちに、伝道に出ることは大きな偉業であると教えます。伝道に出て奉仕する者たちは、いかにして無私の愛と思いやりの行動が、人をより良い人にしてくれるかということを学びます。

私たちは家族で毎週日曜日に教会に集い、近くに住む人々と関わります。また私たちは毎日ともに祈ります。神が管理しておられることを思い出させてくれる聖典から、いくらか読む時間を設けます。家族が一貫してともに共有する時間があればあるほど、主の御霊はいっそう家庭にとどまります。

奉仕活動に参加することは、子供たちを伝道に備えるもう一つの方法です。私たちは子供たちが大人に成長するまでの長い年月の間、多くの奉仕活動に時間を費やしてきました。そしてその奉仕活動は、どんなに不都合であろうと、人に奉仕することの大切さを子供たちに教えてくれました。

地域を助けるために公園を掃除をしたり、新しい木を植えたり、嵐の後被害にあった建物も掃除します。戦争で引き裂かれた国々にキルトを縫い、ホームレスに食べ物を施し、近所の年配者の家の前の雪かきをしたり、身体障害者のために芝を刈ります。世界中の宣教師たちは、このようなことや、さらに他の方法で人々を助けています。数え切れないほどの時間奉仕し、イエス·キリストの福音を教えることは、彼らを将来に備えます。

子供たちを伝道に送り出すことは、彼らの人生にとって障害となるでしょうか?そうではありません。伝道は、人生に備える上で、私が子供たちと共にいて教えられる以上のことを、子供たちに教育してくれます。無私の奉仕を受け入れ、イエス·キリストの福音を教えることにより、かけがえのない多くの事を学びます。一生涯とは、彼らや私を含む彼らの周りにいる者たちにとって、大いなる意味や目的があります。