ユタ州では、最近の人口調査によると、未婚の母に赤ちゃんが生まれる率が全国で一番低く、14.7%だけです。2011年に合衆国で生まれた35.7%の子供が未婚の母親に生まれました。1940年代から上昇傾向です。しかし、ユタに関しては、「状況は普通です。確かにモルモンの文化が最も大きな原因です。」とユタ大のリサーチ・エコノミストであるパム・パーリッチは述べています。[1]

ゴードン・B・ヒンクレー大管長は、モルモン教の大管長でしたが、次のように語っています。

私たちは結婚前の純潔と、結婚後は完全に忠節を尽くすべきであると信じています。それが結果を生んでいるのです。それが人生で幸せになる方法です。それによって満足が得られます。心に平安が、家庭に平安がもたらされます。 [2]

しかし、パーリッチが述べているのは、「私たちの家族や住環境や結婚についての考えは世代によって変わっています。ユタでも同じですが、モルモンの文化が優先しているこの地域における大きな違いは、結婚と家族について高く評価されていて、家族とは男性と女性の間のものであり子供を育てることがその一部であるときっちりと定められていることです。」 [1]

婚外出産の子供は統計的に不利な立場にある

belonging-happiness-family-lm-1センサスの報告書は、最近の社会科学における研究によると、「婚外出産の場合、しばしば子供も親も不利な状況に置かれる」との結果について述べています。 [1]

その報告書はまた、「婚外出産をもたらしている男女は平均的に年が若く、教育が低く、収入が低い。(中略)結婚していない両親から生まれた子供は貧困の中で生活し、発達は好ましくない。(中略)同居中の男女に生まれた子供は発達と行動の面で劣っているが、それは家族に安定性が欠けていることが原因であろう。」[1]としています。

たぶん、末日聖徒イエス・キリスト教会の最も活発な会員たちは、また最もよく教育を受けていて(ピューフォラムの調査)、その点で世界中の大部分の宗教とは異なっているということは不思議ではありません。

2012年に、M・ラッセル・バラード長老は、十二使徒定員会(イエス・キリスト教会の管理組織)の一員ですが、次のように語っています。

私たちの家庭も家族もこのますます物質的で世俗的な世界の中で、改革する必要があります。驚くべき例は、ここ合衆国の中で結婚を軽んずる傾向があるということです。今年のもっと早い時期に、ニューヨーク・タイムズの報告によると、「30歳未満のアメリカの女性に生まれた子供の半数以上が婚外出産であった。」(ジェイソン・デパーレとサブリーナ・タヴァーニス、「30歳未満では未婚の母は大多数」、ニューヨーク・タイムズ、2012年2月18日、A1)

同等に心配なのは家族の価値を保とうとする人々とそれを断念しようといている人々の間でのますます広がる貧富の差です。統計からみて、教育の程度が低く、結果的に収入の低い人たちは、結婚したり教会に行く可能性が低く、犯罪に巻き込まれることも婚外出産の可能性も高いのです。そして、この傾向は全世界の大部分でも問題となっているのです。(W・ブラッドフォード・ウイルコックス他、「お金なく、蜜なく、教会無し:白人の労働者にみられる宗教生活の崩壊」、次のサイトでみられます。 www.virginia.edu/marriageproject/pdfs/Religion_WorkingPaper.pdf.

多くの人が反対のことを考えているかもしれませんが、繁栄と教育は、伝統的な家族と価値観により高い相関があるのです。もちろん、本当の疑問は因果関係です。社会のある部分の人たちはより教育を受け、繁栄しているので、より強い価値観と家族をつくるのでしょうか、それとも価値観と強い家族がよりよい教育と繁栄をもたらすのでしょうか。この世界的な規模の教会は、後者の場合が現実であると知っています。人々が家族を築き、福音の原則に宗教的な決意を示す時に、彼らは霊的によりよい状態になり、しばしばこの世的な面でも成功します。 [3]

1995年にヒンクレー大管長は次のように語りました。

道徳的な標準を捨ててしまうことの結果は何と苦々しいものでしょうか。統計は驚くべきものです。合衆国で生まれる子供たちの4分の1以上が婚外出産しているのです。そしてその傾向はだんだん深刻さを増しています。十代で出産した人たちの46%は4年以内に福祉に頼るようになります。さらに結婚していなくて出産した十代の人たちの場合にはその割合は73%になります。(「驚くべき点:私たちのもっとも若い子供たちの必要に応える」、ニューヨーク:カーネギー・コーポレーション、1994年、4、21ページを参照)私はすべての子供が、自分を歓迎してくれ、養育し、愛し、両親に恵まれ、父と母が共に忠実にしていて、また子供たちにもそのような忠実な態度で接している家庭に生まれて来る祝福に与れるべきだと思います。 [4]

イエス・キリスト教会は家族を擁護して強く立ち上がる

社会の傾向が伝統的な家族や価値からだんだん逸れようとしている状態に応え、イエス・キリスト教会は「家族:世界への宣言」を1995年に発表しました。その導入にあたって、ヒンクリー大管長は次のように述べました。

あまりにも多くの詭弁が真理であるとまかり通り、あまりにも多くの基準や価値についての偽りが、またあまりにも多くの誘惑がこの世をゆっくりと汚染している時にあって、私たちは警告し、将来に向かっても警告すべきであると感じています。これを推進するため、私たち大管長会と十二使徒定員会は[教会の管理組織]歴史を通じて預言者、聖見者、啓示を受ける者によって繰り返し宣言されてきた家族に関する基準、教義、慣習について、公言し確認するものとして、今教会と全世界に向けて宣言を発令致します。 [4]

「家族:世界への宣言」は次のように述べています。

わたしたちは宣言します。この世に命をもたらす手段は,神によって定められたものです。わたしたちは断言します。命は神聖であり,神の永遠の計画の中で重要なものです。(中略)家族は神によって定められたものです。男女の間の結婚は、神の永遠の計画に不可欠なものです。子供たちは結婚のきずなの中で生を受け,結婚の誓いを完全な誠意をもって尊ぶ父親と母親により育てられる権利を有しています。

夫婦は,互いに愛と関心を示し合うとともに,子供たちに対しても愛と関心を示すという厳粛な責任を負っています。「子供たちは神から賜った嗣業であり」(詩篇127:3)とあります。両親には,愛と義をもって子供たちを育て,物質的にも霊的にも必要なものを与え,また互いに愛し合い仕え合い,神の戒めを守り,どこにいても法律を守る市民となるように教えるという神聖な義務があります。夫と妻,すなわち父親と母親は,これらの責務の遂行について,将来神の御前で報告することになります。モルモンとその基本的な信条についてもっと読んで下さい。

この記事はlmontagueによって書かれました。アイダホの山間にある小さな町に住んで、妻であり4人の美しい子供たちがいます。家族は一緒に、冬はスキーをし、夏はキャンプ、釣り、海岸に行くなどの活動をします。彼女は生まれたときから末日聖徒イエス・キリスト教会の会員で、人生で救い主と福音の祝福があることに感謝しています。