SNSなどの投稿内容やコメントでは、自分が伝えたいメッセージが誤解され、違った意味で伝わったりすることがあります。特に、宗教などのデリケートな話題については珍しくないことです。
中には、相手の事や信仰についてよく知らずに、場合によっては「思い込み」による反論や否定が相手を傷つけ、ほかの人に誤解を与えることに繋がります。
末日聖徒イエス・キリスト教会やその教会員も、こうしたすれ違いや思い込みの対象になることがあります。
たとえ悪意がなくても、知識と情報不足が間違ったことを広め、思わぬところで他者を攻撃しているという構図が存在するのです。
信仰プラスにもさまざまなコメントや質問が来ますが、その中でこの教会に関する5つの代表的な誤解について、この記事で解説します。

誤解1:ジョセフ・スミスを崇拝している
「あなたたちはジョセフ・スミスを崇拝しているんでしょ!」
これは、よく受ける誤解されたコメントの1つです。
しかし、わたしたちはジョセフ・スミスを崇拝していません。
末日聖徒イエス・キリスト教会の会員は、ジョセフ・スミスを崇拝しているのではなく、神様とイエス・キリストのみを崇拝しています。
ただし、ジョセフ・スミスがモーセやイザヤのような、ほかの古代の預言者たちと同様に、神様によって召された預言者であるとは信じています。
預言者ジョセフ・スミス自身も、教会の信条が書かれた「信仰箇条」第1条に、この真理を次のように定めています。
「わたしたちは、永遠の父なる神と、その御子イエス・キリストと、聖霊とを信じる 」
ジョセフ・スミスを預言者として認めることは、彼を崇拝することではありません。
これは、神様が現代でもわたしたちを導くために、「使者」を召していることを受け入れるという意味なのです。

誤解2:多妻結婚をしている
この教会の歴史から、多妻婚は多くの人の関心と興味を引きつけ、さらに多くの混乱の元となってきました。
確かに、福音が回復された教会初期の一時期に、多妻結婚が行われていたことは事実です。
しかし、現在は行われていません。
多妻結婚は1890年に公式に廃止され、1904年にはその禁止が再確認されました。
それだけではありません。今日、多妻結婚は民法と教会の律法のどちらでも禁止されています。これに背くことは破門の対象となります。 ゴードン・B・ヒンクレー大管長は、次のように断言しています。
「法的にも宗教的にも多妻結婚が認められている国々においてさえ、 教会は、 結婚は一夫一妻でなければならないと教えており、 多妻結婚を実行している人々を教会員として受け入れることもしていません。」
また、以前に出演したトーク番組「Larry King Live 」でもこのようにはっきりと話しています。
「この教会は、多妻結婚を行っている人々とは一切関係がありません。(中略)もし会員の中に多妻結婚を行っている者がいれば、教会の法律を破ったとして破門されます。」(訳:信仰プラス)
現在、教会が信じる結婚は、法律と神様の戒めに従い、1人の男性と1人の女性の間のみで執り行われています。

誤解3:モルモン書しか信じていない
これは、わたしたちがかつて「モルモン」という名前で呼ばれていたことが原因でもあるでしょう。
しかし、多くの人が誤解しているのとは反対に、末日聖徒イエス・キリスト教会では聖書を信じていて、実際に熱心に勉強しています。
この誤解について、信仰箇条第8条が一番いい説明となるでしょう。
「わたしたちは、正確に翻訳されているかぎり、『聖書』は神の言葉であると信じる。また、『モルモン書』も神の言葉であると信じる。 」
末日聖徒たちは聖書のほかに、以下の聖典も使用しています。
- モルモン書(イエス・キリストのもう一つの証)
- 教義と聖約
- 高価な真珠
わたしたちにとって、これらの書物は聖書に取って代わるものではなく、聖書を補い、イエス・キリストの証を強めるものなのです。

誤解4:神殿の中のことは「秘密」である
これもよく誤解されるのですが、教会には秘密などは存在しません。 実際、神殿が奉献される前には、「オープンハウス」と呼ばれるイベントを通じて一般に公開されています。どなたでも神殿内を見学し、建物の目的を知ることができます。
しかし、教会員は神殿を「秘密」ではなく「神聖」であると考えています。それは、神殿内で行われる「儀式」のためです。
多くの宗教に神聖な儀式があるのと同様に、わたしたちはそれらの個人的な儀式の詳細について、ミステリーだから隠すのではなく、敬意を払っているからこそ軽々しく口にしないだけなのです。
ラッセル・M・ネルソン大管長は次のように教えています。
「神殿は、救い主と主の教義のまさに中心に据えられているため、わたしたちの信仰と不屈の霊性を強めるうえで最も重要です。神殿で指示と御霊を通して教えられるすべてのことは、イエス・キリストに対する理解を深めてくれます。主の必須の儀式は、神聖な神権の聖約を通して、わたしたちを主に固く結びつけてくれます 。」
これが、神殿内で何が行われているか公に話さない理由です。神様と自分自身との間の非常に個人的で神聖な「約束」を、なぜ第三者に語る必要があるのでしょうか。

誤解5:ダンスや楽しみを避けている
この誤解には、わたしたち教会員も驚かされてしまいます。
末日聖徒はダンスをし、お祝いをし、社会的な活動を楽しみます。 実際に、教会では青少年や成人のためのダンスパーティー、文化活動、レクリエーションなどを主催しています。
わたしたちは信仰を持っていますが、それは「楽しむことを避ける」という意味ではありません。
「知恵の言葉」や「純潔の律法」といった戒めを守りながら、敬意を持って楽しむということを意味しています。
パトリック・キアロン長老は次のように述べています。
「わたしたちは、イエス・キリストの教会の会員です。喜びの教会の会員なのです 」
わたしたちが感じている喜びは、霊的な瞬間だけでなく、ダンスやさまざまな活動を通して他者と交流する瞬間にも表れると信じています。もちろん、常に敬意を忘れることはありません。
まとめ
この記事で解説した5つの誤解は一部だけですが、ほかにも誤解されていることは多くあると認識しています。
ぜひこの教会について知り、ご自身の目で真実を確かめてみてください。皆さんが教会を訪れることをお待ちしています。
そして、多くの誤解の先にあるわたしたちの宗教は、「キリストへの信仰、家族、奉仕、そして希望」という言葉に集約されるのです。
参照:masfe.org