サッカーは世界でも人気のあるスポーツです。末日聖徒イエス・キリスト教会の会員の中にも、世界のピッチで活躍した選手たちがいます。この記事では、信仰とスポーツを両立させた選手たちを紹介します。

アシュリー・ハッチ
アリゾナ州ギルバート出身のアシュリー・ハッチは、現在のアメリカ女子サッカー界を代表する選手の一人であり、末日聖徒イエス・キリスト教会の会員です。
ブリガム・ヤング大学(以下BYU)を卒業し、2017年のNWSLドラフトで、全体2位指名を受けました。
その後、ワシントン・スピリットで歴史的なキャリアを築き、同クラブで40ゴールを達成した、リーグ史上5人目の選手となりました。
2021年にはNWSL得点王となり、ワシントン・スピリットの優勝にも大きく貢献しました。
また、「Boots from Pros」を設立し、プロ選手から寄付されたスパイクを、経済的な支援を必要とする若い選手たちへ寄付する活動にも取り組んでいます。

オリビア・モールトリー
ユタ州生まれで教会員のオリビア・モールトリーは、女子サッカー界で最も有望な若手選手の一人です。
15歳のときにNWSLを相手に訴訟を起こし、若い選手にもプロ契約を結ぶ権利を勝ち取りました。その結果、ポートランド・ソーンズと契約し、リーグ史上最年少選手となりました。
2022年にはポートランド・ソーンズでNWSL優勝を経験し、2023年にはアメリカ年間最優秀若手選手に選ばれました。2025年には19歳にして、NWSL史上ティーンエージャー最多得点記録を更新しました。

ダニエル・ウーラード
テキサス州出身のダニエル・ウーラードは、2005年にプロサッカー選手としてのキャリアを開始しました。
DFWトルネードス、シカゴ・ファイアー、カロライナ・レイルホークス、DCユナイテッドなどでプレーし、アメリカのプロサッカー界で安定したキャリアを築いた数少ない教会員の一人です。

ブルーナ・ベアトリス・ベニテス・ソアレス
2000年にバプテスマを受けたブルーナは、2012年ロンドン五輪と2016年リオ五輪でブラジル女子代表としてプレーしました。
彼女にとって信仰は常に人生の中心にありました。ロンドン五輪の際、次のように語っています。
「わたしの人生で起こったすべてのこと、特に今ここにいることは神様の御心によるものだと知っています。神様が与えてくださった信仰と才能がなければ、決して実現しなかったでしょう。聖文を読むことで聖霊と調和し、天の御父が本当にわたしたちの祈りを聞いてくださることを知っています。これがわたしの証です。」訳:信仰プラス

エロール・ベネット
エロール・ベネットはタヒチ代表のゴールキーパーで、1973年のオセアニア・カップに出場しました。
1977年に教会に入った際、試合の多くが日曜日に行われていたため、彼のサッカー人生は終わりを迎えるかと思えました。しかし、チームは選手たちの宗教的・家庭的な事情に配慮し、試合日程を変更しました。
息子のナエア・ベネットも父の後を継ぎ、プロサッカー選手となりました。

ギジェルモ・ルーカス・フランコ
アルゼンチン出身のギジェルモ・ルーカス・フランコは、若い頃に母親とともに教会へ入りました。
ゴドイ・クルスで1部リーグの選手としてプレーしていましたが、アルゼンチン・メンドーサ伝道部で伝道に奉仕するため、サッカー選手としてのキャリアから一時離れました。
2007年に伝道を終えた後、再びサッカー界へ戻り、キャリアを継続しました。

アレイシャ・クレイマー・ローズ
16歳でアメリカ女子代表に選出されたアレイシャ・ローズは、当時としては史上3番目の若さで代表デビューを果たしました。
2003年、彼女は多くのプロ選手が選ばない決断をします。ワールドカップやオリンピックへの参加を辞退したのです。その理由は、日曜日に試合をしたくなかったからでした。
彼女にとって安息日を守ることは、どんなタイトルよりも重要でした。現在は引退しています。

ジミー・モンタネーロ
元エクアドル代表ゴールキーパーのジミー・モンタネーロは、プロキャリアの中で17回の優勝を経験しました。
1989年から1993年までエクアドル代表としてプレーし、同国の名門クラブであるバルセロナSCに20年間所属しました。その大半の期間でキャプテンも務めています。
彼は信仰が強いことでも知られ、チームメートやサポーターから親しみを込めて「エル・モルモン(末日聖徒イエス・キリスト教会のことをこう呼ぶ人がいる)」と呼ばれていました。

フレディ・リンコン
フレディ・リンコンは2005年に教会員としてバプテスマを受け、福音に対する強い証を持っていました。
コロンビア代表として1990年から2001年まで84試合に出場し、ブラジルではコリンチャンス、パルメイラス、クルゼイロ、サントスでプレーしました。
2022年4月13日、コロンビアのカリで交通事故に遭い、55歳で亡くなりました。彼はサッカー界での功績と信仰の両面で人々の心に残っています。

ミルトン・ケイロス・ダ・パイション(チタ)
チタは11歳で教会に入り、ほぼ同時期にサッカーを始めました。
ブラジル代表としてプレーし、ドイツでもプレー経験があります。ブラジル代表では6得点を記録しました。
教会においては、リオデジャネイロのワードでビショップリックの第一顧問として奉仕しました。
彼は自身のキャリアについて次のように語っています。
「社会が著名人に提供するあらゆる贅沢があったとしても、わたしは天の御父と教会に対する責任から外れることを決して自分に許しませんでした。そのため、サッカー選手としての人生において多くの祝福を受けました。」訳:信仰プラス
彼の母親は感慨深く、こう語っています。
「どんな金額であっても、契約金や賞金を受け取るたびに、彼は封筒を持ってきてこう言いました。『お母さん、これがぼくたちの什分の一の献金です。』」

ジョン・ラッセル
イングランドのハウンズロー生まれのジョン・ラッセルは、イギリスのプロサッカー界でプレーする数少ない教会員の一人です。
チェルシーアカデミーで育成され、その後ハダースフィールド・タウンでプレーし、現在はバーンズリーに所属しています。また、ジャマイカ代表としても活躍しています。
信仰がスポーツに果たす役割について、彼は『テレグラフ』紙に次のように語っています。
「祈りと聖文を読むことは、自分を落ち着かせる助けになりました。それはわたしの人生で最も大切なことの一つであり、今では試合前の習慣になっています。」
この11人の中には、今現役で活躍している選手もいれば、既に引退している選手もいます。
しかし、彼らがサッカーと同時に示してくれた信仰の模範は、多くの教会員だけでなく、何かを両立させることに悩んでいる人にも励ましとなるでしょう。また、神様に従順でいることで得られる祝福や、自分の限界や可能性に挑む姿勢は、人々に勇気と希望を与えてくれます。
参照:maisfe.org