末日聖徒イエス・キリスト教会は、今年のイースターに「大きな愛」に焦点を当てています。これは新約聖書のヨハネによる福音書15章13節の言葉で、「人がその友のために自分の命を捨てること、これよりも大きな愛はない」と書かれてあります。

今年のイースターは4月20日です。その日に向けて皆さんが準備できるように、教会指導者が発信したメッセージの一部をシェアします。

ラッセル・M・ネルソン大管長のInstagramより

「このイースターの季節に、私は皆さんに思い出していただきたいことがあります。それは、イエス・キリストの贖いには、ゲツセマネの園での苦しみと、カルバリの丘での十字架の死が含まれているということです。しかし、この2つの大きな犠牲だけでは、贖いはまだ完成していません。

それを完成させたのが、「栄光ある復活」でした。イエス・キリストが園の墓からよみがえられたとき、罪と死に対する勝利が完全に成し遂げられたのです。

イエス・キリストがわたしたち一人ひとりをどれほど深く愛しておられるかを語るとき、わたしは証します――復活こそが、その愛を示す最高のあらわれなのです。」

ダリン・H・オークス管長のInstagramより

「末日聖徒イエス・キリスト教会は、イエス・キリストが墓からよみがえり、今も復活した状態で生きておられると力強く証しています。

イエス・キリストが本当に復活されたこと、つまり十字架での死後、実際に人々の前に現れたことを示すはっきりとした証拠は、新約聖書の中に数多く記されています。

  • 空になった墓のそばで、イエスはマグダラのマリアの前に現れました。彼女は復活された主を最初に見た人です(ヨハネによる福音書20章11–18節参照)。
  • エマオへ向かう道で、クレオパともう一人の弟子は復活したイエスと共に歩き、後に一緒に食事をしました(ルカによる福音書24章13–35節参照)。
  • イエスは10人の使徒の前に現れ、「わたしの手や足を見なさい。まさしくわたしなのだ。さわって見なさい。霊には肉や骨はないが、あなたがたが見るとおり、わたしにはあるのだ」と言われました(ルカによる福音書24章39節)。使徒たちが焼いた魚と蜂蜜を渡すと、イエスはそれを彼らの前で召し上がりました(ルカによる福音書24章42–43節)。
  • 使徒トマスは、イエスの手や足、わき腹の傷に直接触れました。イエスは彼に「あなたの指をここにつけて、わたしの手を見なさい。手をのばしてわたしのわきにさし入れてみなさい。信じない者にならないで、信じる者になりなさい」と言われました(ヨハネによる福音書20章27節)。
  • 復活されたイエスは、一度に500人以上の人々の前に現れました(コリント人への第一の手紙15章6節参照)。
  • パウロもまた、復活された主を見たと証しし、「キリストは眠っている者の初穂として、死人の中からよみがえったのである」と教えました(コリント人への第一の手紙15章20節)。

パウロはまたこう教えています。「アダムにあってすべての人が死んでいるのと同じように、キリストにあってすべての人が生かされるのである」(コリント人への第一の手紙15章22節)。

つまり、イエス・キリストの贖いと復活によって、この地上に生きたすべての人が、いつの日かよみがえり、永遠に生きる存在となるのです。

この「復活」は確かなものであり、実際に起きた出来事です。イエス・キリストの復活は、人類の歴史の中で最も栄光に満ちた出来事です。」

ヘンリー・B・アイリング管長のInstagramより

「人生は、人によっては早く終えることもあり、いつかはわたしたち全員にも死が訪れます。愛する人の死に直面するとき、大きな試練を経験します。

その中でも一番つらいのは、深い悲しみや寂しさ、喪失感にどう向き合えばよいのか分からなくなることです。その悲しみは、長く心に残る痛みとなることもあります。中には、怒りや「なぜこんなことが起きたのか」という不公平さを感じる人もいるでしょう。

救い主イエス・キリストは、悲しみを理解しておられるだけでなく、あなたが感じている、あなただけの悲しみも深く感じておられます。そして、主はあなたのことを完全にご存じです。あなたの心も分かっています。だからこそ聖霊を招くことで、どのように慰めを受け、祝福を受けるためにどのような方法が最善かご存知です。何から始めるのが今のあなたにとって一番良いのかも、主はご存じです。たとえば、祈ることや、他の誰かを慰めることかもしれません。

聖霊の導きによって、わたしたちはイエス・キリストの復活についての証を持ち、いつかまた愛する人と再会できるという確かな希望を抱くことができます。わたし自身も、大切な人のお墓の前に立ったとき、その人をもう一度抱きしめられる日が来ると知って、悲しみが癒され、むしろ嬉しい気持ちで満たされたことがあります。」

また、大管長会が今年のイースターのメッセージを発表しています。こちらのサイトからご覧いただけます。

主を信じる信仰を働かせ、主の戒めを守り、救いと昇栄の儀式を受ける人々は、「キリストの贖罪とキリストの復活の力によって永遠の命によみがえることを望〔む〕」(モロナイ7章41節)でしょう。  

こちらのウェブサイトには、さまざまなリソースと学習ツール、活動があります。ぜひご活用ください。