末日聖徒イエス・キリスト教会(モルモン書があるためにモルモン教と誤って呼ばれることがある)では年に2回、総大会と呼ばれる集会がソルトレイク市で開かれます。その集会を世界中の教会員が衛星放送、ラジオ等の様々な方法で視聴します。私は先月、その集会の一部である中央女性部会の会が行われる会場に実際に行って、話者のお話しを聞く機会がありました。会場にはその教会の大管長会も参加されました。指導者が入場する時に、教会員は立ち上がって彼らを出迎える習慣があります。トーマス・S・モンソン大管長、アイリング管長、ウークトドルフ管長が会場に入場された瞬間はとても特別なものでした。私はとても力強い御霊(神様からくる特別な感情や影響力など)を全身で感じました。私にとって、それはまさにモンソン大管長が、生ける現代の神の預言者として召されているというでした。

総大会は新たな目標を作り、自らの霊に養いを与える素晴らしい機会です。その大会の中で、私たちは教会の指導者を支持していることを右手を挙げて表します。支持するということは、『行いとまことをもってそれを実行するという大切な義務が』(ジョセフ・スミス大管長)伴います。私たち教会員は、指導者の勧告に従うように励んでいます。

神は預言者を今も召される

ある人々は、神はもう預言者を召されないことを固く信じています。モルモン教ではその反対に、神は現在も預言者を召されることを信じています。預言者は選挙等によっては選ばれていません。神が選ばれると信じています。モルモン書の第三ニーファイ12:17にはこう書かれてあります。

「わたしが律法や預言者を廃するために来た、と思ってはならない。わたしが来たのは廃するためでなく、成就するためである。」

ですから預言者は廃止されていないのです。教義と聖約45:15にはこうあります。

「それゆえ、聴きなさい。わたしはあなたがたと論じ、昔の人々に行なったようにあなたがたに語り、預言しよう。」

昔の人々のように語り、というのはまさに預言者を通して語ることだと解釈できると思います。

 

 

預言者の役割

私たちは大管長会と十二使徒の会員は預言者、聖見者、啓示者であると信じています。『預言者は地上にいる神の家族を見守る管理者の務めを果たします。』(『わたしの福音を宣べ伝えなさい』33ページ参照)ですから、預言者がいるということは、神様が私たちを愛して気にかけておられる証拠だと言えます。モルモン教でいう預言者は、神の言葉を預かるという意味です。つまり、預言者は神の代弁者です。生ける預言者は、現代の私たちにあった勧告を与えてくださいます。又、啓示を受け、将来を見通して警告を与えてくれます。それから、キリストが救い主であることを証し(使徒行伝10章43節)、神から戒めや啓示を受け、わたしたちに教えを授けます。

神様は、預言者が私たちを間違った方向に向かわせることを許されません。預言者は神に信頼された、謙遜で信仰深い指導者です。預言者の教えは神の御心を反映しているので、私たちは預言者に頼ることができます。これは混沌とした世の中を生きる私たちにとって光であり、大いなる祝福です。エペソ人への手紙2章19−20節には、『教会は使徒たちや預言者たちという土台の上に建てられる』とあります。この聖句から教会には預言者が必要であることがわかると思います。

預言者を支持する

昔の預言者を支持したり信じることは、現在の預言者を信じるよりも簡単でしょうか?もちろん、昔の預言者の言葉に従うことは大切ですが、生ける預言者の言葉を信じて忠実に従うことの方がもっと重要です。あなたが預言者がいるかどうか信じられないならば、預言者が今も召されていることについて神に祈り求めてください。そして、大管長のお話しを聞き、彼の言葉を研究してください。その勧告に従い、それが神の御心にかなったものであったかを吟味してみてください。聖霊があなたに真理を教えてくださることを約束します。

今日、ラッセル・M・ネルソン大管長がこの教会を導いてくださっています。ネルソン大管長は、このイエス・キリストの教会が回復されてから17代目の大管長です。モンソン前大管長はこうおっしゃいました。

「やがて誰にでも訪れるであろう健康の問題があったとしても,また肉体や知性に陰りが見えたとしても,わたしたちは力の限りを尽くして仕えます。わたしは皆さんに断言します。教会は正しい道を歩んでいます。大管長会と十二〔使徒〕定員会の評議会のために定められたシステムが保証していることは,教会がこれからも正しい道を歩んでいくということです。そして,何が起ころうとも,心配することも恐れることもないということです。わたしたちが従い,わたしたちが礼拝し,わたしたちが仕える救い主であるイエス・キリストが舵を取っておられるのです。」(トーマス S. モンソン大管長からのメッセージ,” 教会ニュース,2013年2月3日付,9)

私はトーマス・S・モンソン大管長を支持します。モンソン大管長が、神に召された生ける預言者であることを信じています。モンソン大管長は気さくで、友を愛する人であり、偉業を成し遂げる人です。大管長は、人々に奉仕すること、互いに愛し合うこと、キリストを選び正しい選択をすること、主に頼って試練を乗り越えること等を勧めています。自らの人生を通して、私たちに模範を示してくださっています。大管長は、1963年からイエス・キリストの使徒として、奉仕されています。モンソン大管長の長年の愛ある奉仕と立派な人生に、心から感謝しています。