気がつけば今年もクリスマスの時期になりました。日本では、クリスマスツリーにプレゼント、チキン、ケーキなどが定番となっていますが、地球の裏側の国では、どの様にクリスマスをお祝いしているか想像できますか?わたしにはブラジル人の友人がいるのですが、彼らからブラジルの素敵な「愛を贈るクリスマスの文化」を教えてもらったので、ご紹介します。
南国ブラジルのクリスマス
ブラジルのクリスマスは真夏。この時期にビーチでバーベキューをする人も少なくないそうで、わたしたちのイメージするホワイトクリスマスのような光景とは大きく異なります。
ブラジルはクリスチャン人口の多い国です。ブラジル人にとってキリストの誕生を祝うクリスマスはとても大切な行事で、盛大に祝われます。多くの人が、親族友人と集まって、賑やかに食卓を囲み、楽しい時間を過ごすそうです。気になるクリスマス料理ですが、友人に聞いてみたところ、彼の家庭ではターキー(七面鳥)の丸焼き、ご飯、サラダを中心に、様々なオードブルを作って食べるそうで、このスタイルはブラジルで一般的であると言っていました。
また、「パネトーネ(Panettone)」というお菓子はブラジルのクリスマスの定番で、とても人気のある料理だそうです。
パネトーネとは
日本ではあまり馴染みのないお菓子パネトーネは、イタリアの伝統的なクリスマス料理です。昔移民によって南米に伝えられ、今やブラジルのクリスマスになくてはならないものになり、生産量はブラジルが世界で第一位。ドライフルーツやナッツが入った元の作り方に現在はアレンジが加えられ、チョコなどを入れるタイプがブラジルでは人気の様です。
そして一番大切な事は、ブラジルの人々はパネトーネを親族や友人、会社の同僚などに、愛や感謝を伝えるために贈り合うという事です。
パネトーネの作り方
今年のクリスマスに家族や友人に何を贈ろうか迷っている方や、いつもと違う料理を出したい方は、パネトーネを作ってみませんか?本来は天然酵母の「パネトーネ菌」を使って作りますが、日本でも手に入りやすい材料で作れるレシピもありますので、ぜひ参考にしてみてください。
アルコールを使わずラム酒を使わずにドライフルーツを柔らかく戻す方法
料理が苦手な方、時間がない方は、日本でも大きなスーパーや輸入食品のお店でパネートーネが売っているので、探してみてくださいね。
クリスマスに愛を贈る
世界には様々な国や文化があり、それぞれクリスマスの祝い方や食べる料理は少し異なります。しかし、共通している事は、「クリスマスがイエス・キリストの誕生を祝う日」だということです。
十二使徒定員会のウリセス・ソアレス長老はこう言いました。
「この喜びあふれる時季に救い主の誕生を祝うなら、神の絶えざる永遠の愛がわたしたちの霊をより豊かに満たし、家族や友人や隣人に心を向けるように、また寂しさや孤独を感じている人、慰めと平安を必要としている人をもっと思いやれるように助けてくれます。」
クリスマスに、パネトーネと共に愛を贈り合うブラジルの素晴らしい文化から学び、わたしたちも周りの人にいつも以上に関心を向け、愛という贈り物を贈ってみませんか?
「得ることではなく、与えることによって、クリスマスの精神は生かされます」
トーマス・S・モンソン大管長
人の幸せを願い、愛の贈り物をする事を通して、皆さんのクリスマスの精神が生かされ、真の幸福に満ちた時間となりますように。