末日聖徒イエス・キリスト教会の大管長会はホームレス支援について以下の声明を発表することを認可しました。(写真はMormon Newsroom より)

ホームレスとわたしたち

ホームレス現象は、ユタ州を含め多くの場所で個人や、そして家族までもを苦しめる悲劇的な状況です。原因は様々で、解決策はたいてい難しいものですが、ホームレスとなった原因が争いであれ、貧困であれ、精神病や、常習壁、またはその他のものからであったとしても、助けを必要とする人へのわたしたちの対応がわたしたち個人や地域を定義づけるものです。

 

政府や地域、自治体の指導者たちによるこの問題によろこんで取り組む姿勢に感謝します。ホームレスの状態からくる苦しみを緩和するだけでなく、ホームレスの人たちがより自立し、彼らを苦しめる犯罪要素へ対応できるよう手助けできる解決策を見つける、指導者たちの継続的な努力に賞賛を贈ります。

 

教会のホームレス支援

末日聖徒イエス・キリスト教会は、キリストのような方法で人々を助ける責任を痛烈に感じ、長年、特にソルトレークバレー地域でのホームレス現象に関する運動に参加してきました。教会の畑や施設はホームレスの方々に食べ物や服、物資などを供給します。政府や救済組織、地域の団体、他の宗教などと手を組み、助けが必要な人々に手を差し伸べ、ホームレス現象の根本的な原因について呼びかけてきました。

過去10年において、教会はソルトレークシティのホームレスに奉仕を提供する8つの地域組織と宗教組織に、総額4600万米ドル(約46億5千万円:2017年4月11日の為替)以上の現金と物資を寄付しました。毎月のペースでビショップの倉(食べ物や衣服など助けを必要とする人々へ与える事できるように教会が設けた制度)から教会の食料の蓄えを利用する数十のパートナーがいます。それに加えて、教会はホームレスへのカウンセリングサービスや就業訓練、就職斡旋や個人的に仕えることなどを提供しています。市と郡の代表者たちの現在の運動を支援するために、教会はソルトレークシティにあるデゼレトインダストリー(Deseret Industries)の施設を売却することに同意しました。同施設は現在3、4カ所に建設予定されているホームレスのための物資センターのひとつとして利用されます。さらに、教会はどの地域に最もニーズがあるかと、それにどのような助けを提供できるかを理解するため地域のパートナーたちとの活発な話し合いを進めています。

今回の教会の対応は、教会会員たちによる継続する寛容な人道支援およびその他の献金のおかげです。それに加えて、多くの会員たちは個人や家族として、自分にできることを通してホームレスに手を差し伸べる地域の運動に参加していることに感謝を示します。

 

この記事はもともとMormonnewsroom.orgに掲載されていたものです。