道や都会の繁華街で、人々と話をしている末日聖徒イエス・キリスト教会(モルモン書を使うため、時に誤ってモルモン教と呼ばれる)の宣教師を見たことがありますか?

宣教師は世界中にいます。宣教師は歩いて、もしくは自転車に乗って移動します。地域によっては車を運転することもあり、移動手段は異なります。一日中、彼らは次から次へと場所を移動します。二十歳前後の宣教師たち。一体何をしているのか、彼らの驚きの「常識」トップ5と共に紹介します。

自転車に乗って伝道する宣教師二人組

驚きランク第5位:姉妹・長老と書かれた名札

女性の宣教師のことを「〇〇姉妹」(〇〇は苗字)と呼び、男性宣教師のことを「〇〇長老」と呼びます。なので、佐藤さんなら「佐藤姉妹・長老」となります。年齢に関わらず、「長老」というのは教会での職(役割のようなもの)の称号です。また、全人類は神様の子供であると信じているので、皆「兄弟、姉妹」という概念から、女性同士は「姉妹」と呼びます。名札には、名前と一緒に「末日聖徒イエス・キリスト教会」と書かれています。それは、彼らがどんな時でもイエス・キリストを覚え、行動するように、また誰が見ても彼らがイエス・キリストの教会の宣教師であることが分かるようにするためです。

驚きランク第4位:自腹で行きます

ほとんどの宣教師が若い時からコツコツと貯めたお金(約100万円)を教会に払い、伝道に志願します。そのお金が2年間(男性)または1年半(女性)の生活費などにあてられます。

宣教師は回復されたイエス・キリストの福音を教え、キリストのもとに人々を招くという目的があります。

宣教師は毎日特定の仕事があり、職場に出勤したり給与をもらったり、毎日生計を立てるため職探しをしながら歩き回ることはありません。しかし職場で働く人のように、宣教師は毎日たくさんの人に話しをし、教えに出かけます。主イエス・キリストの使いとしての「仕事」とは、回復された福音を、真実の知識に渇望している人々に教えることです。宣教師の「雇い主」はイエス・キリストであり、彼らの「給与」は人々を教え奉仕することによりもたらされる祝福です。尊い魂を一人ずつキリストのもとに連れてくることです。

2016年度の統計によると約7万4千人の宣教師が、世界中にある418の伝道部で奉仕しています。男性は18歳、女性は19歳で伝道に出ることができます。

驚きランク第3位:任地は決められません

宣教師の申請書にどの言語を話せるか書く欄はありますが、どの国、地域で伝道をするかを決めることはできませんし、要求すらできません。預言者が神からの霊感を受け、誰がどこに行くかを決めます。世界中どこに赴任されるか分らないので、その通知の手紙を開けるのはドキドキものです。

驚きランク第2位:同僚は数ヶ月毎に替わり、大体が初対面

救い主が弟子たちを二人組みで送り出したのと同じように、各宣教師には同僚が割り当てられます。事実上、同僚は数ヶ月に一回替わり、伝道中に数人の同僚と生活し働くことを学びます。

驚きランク第1位:24時間どこでも一緒、そして現代の若者には信じられない健康スケジュール?!

宣教師は常に、少なくとも二人で行動しています。トイレとシャワー以外、いつでも同僚の姿が確認でき、声が聞こえる範囲にいなくてはいけません。様々なトラブルや誘惑から守られるのも、このルールがあるからでしょう。

宣教師の典型的な一日は、毎朝6:30に起きることから始まります。「働き」に出る前に、各宣教師は個人的な瞑想と熟考の静かな時間を過ごすと同様に、聖典をともに勉強し、その日に予定されている約束について話し合い、その日一日霊的な導きと守りが与えられるよう主に祈ります。

外国語を話す伝道部で奉仕する宣教師は、朝の勉強時間内に外国語を学ぶ時間が含まれます。彼らは宣教師訓練センター(MTC)で言語の基本を学びますが、実際は伝道地に行って簡単な会話を学び、さらに福音のレッスンを教える練習をし、次第に言語を流暢に話せるようになります。

昼食や夕食の短い休み時間を除いて、宣教師たちは毎晩9時まで教会の基本的な信仰に関する質問に答えたり、様々な状況で福音を教えて忙しく働きます。そして、午後10:30には就寝します。

宣教師は大災害発生後の掃除、援助物資の運搬、高齢者の訪問、困っている人々を助けるなどの奉仕も行います。多くの宣教師は英語のクラスを教えたり、様々な方法で奉仕を提供します。宣教師の謙遜な努力を通して多くの人が導かれ、イエス・キリストの福音に改宗します。謙遜な奉仕により、人々は真の自分を見つけます。宣教師は週の一日に「準備の日」があり、一週間分の掃除、洗濯、食料品の買い物、家族に手紙を書くなど私的な用事を済ませます。家族や友人への連絡は毎週のe-mailのみで、あとは年に2回クリスマスと母の日に家族に電話ができるだけです。

姉妹宣教師

姉妹宣教師

なぜこんなに犠牲を払って伝道に出るのか

アメリカから日本へ行って伝道したブラッドフィールド姉妹は、宣教師は人に彼らが信じていることを強要するのではなく、むしろ「キリストのもとに来るように招きます。彼らの信仰を変えるためではなく、信仰を強めるためです」と言います。

同様に、マンデイ長老もこう付け加えます。「わたしたちは人々を強め、希望を与えるためにここにいるのです。わたしたちの世界への最大のメッセージは、救い主イエス・キリストを通して、試練を乗り越えることができるということです。」

彼らのイエス・キリストへの愛、また、人々への愛が動機となって大切な学校を休学したり、仕事を辞めたりして人生の1年半、2年を神へ捧げるんですね。

普通の人から見ると、ちょっと変わった、でも献身的な若者たち。町で彼らを見かけたら話しかけてみてください。きっと笑顔にしてくれます。


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