ヴァレリー・スタイムル
2014年3月22日
訳:スミス寿子
米国での生活は、特にここ数年急激に変わりつつあるように見えます。精神的に疲れてしまって、ニュースを見ることも、新聞を読むことも、ときにはE-メールを開けることすらできません。失業、抵当流れ処分の家、食料品の値上げに圧倒されます。仕事のストレスでいらいらしたり、時には仕事を維持することにストレスを感じ苛立ちを覚えたりします。夜によく眠れないため、過度に疲れていたり、十分に運動もできないでいます。
家族はかつて簡素で基本的に価値のあるものでした。昔はこの国で、父親、母親、子供たちや祖父母が一つ屋根の下に一緒に暮らしているのが見られましたが、それは珍しいことではありませんでした。残念ながら今はだいぶ変わってしまいました。家族の形もいろいろあり、今はもっと複雑になってきています。ある家族は、二組の結婚により子供には二組の両親がいたりします。またある家族は、シングルマザーと子供たちだったり、シンングルファーザーと子供たちだったりします。そしてある家族は、祖父母と子供たちだったり、子供のいない家族もあります。要するに、一つ屋根に住む人々はお互いを色々な方法で強めることができます。
あらゆる階層の多くの宗教的指導者は、ボイド・K・パッカー長老(末日聖徒の指導者)に同意するでしょう。彼は、「若者たちは敵の領土で育てられています」と言いました。世界中の両親たちは、娯楽、中央政府、および公立学校の道徳の低下により、課題を抱えています。家族は高潔な倫理的価値観の中心であり、私たちの文化がいかに社会崩壊を受け入れるようになっているかを知ってショックを受けています。私たちの国は親が正しい原則を教え、子供たちが法律に従う大人としてゆくゆくは自分たちを統治することに頼っています。
もし強く豊かな国づくりをしたければ、家族は無傷で守られる必要があります。先人たちの伝統を引き継ぐために、国は強くて健康な家族を是が非でも必要としています。出世の階段を上ることや物質的財産を得ることが非常に重要である世界で、私たちはしばしば人生に大切なものを忘れてしまいます。それは家族の安全です。
ときどきメディアは、「家族の価値」について思い出させてくれます。ではなぜ私たちの道徳的羅針盤は間違った方向を指しているのでしょうか?家族は外部の力により影響を受けています。教育、行政、地域社会、および娯楽からでさえも、家族は、支え励みになる家庭生活から離され多くの方向に引っ張られています。私たちの優先事項について祈りを込めてよく考えると、私たちの存在においてバランスを見つけることができます。家族ともっと時間の計画をすれば、ストレスを対処し、幸福な思い出を作ることができます。両親は家庭の番人であり、心の触れ合いの時間を確保しないと、実現できないでしょう。
エマ・ボムベックは、彼女が育ってきた家族についてこう話しています:「私たちは皆変わった性格の集団で、病気や歯磨き粉を共有し、お互いのデザートを欲しがり、シャンプーを隠し、お金を借り、お互いの部屋から締め出し、痛みを押し付け合い、かと思いきやキスをしてあげて傷を癒し、擁護し、愛し、笑い、私たちを結び付ける共通の糸を探し求めながら、重い足取りで歩いていました。」
末日聖徒イエス・キリスト教会の会員として(会員は時々ニックネームでモルモンと呼ばれます)、私たちは年に二度、家族を強めるため私たちに話される教会指導者の話を聞きます。この行事は総大会と呼ばれています。今年もまた、教会指導者から励みとなる言葉を聞くときが来ました。毎年4月と10月の最初の週末に、ローカルケーブルのBYU TVか、オンラインでLDS.orgで、会員が家族を強められるよう助けてくれる励みの言葉を聞きます。
家族の時間を大切な時間にしましょう。家族からの支えがあれば、人生はもっと楽に取り組むことができます。古い中国のことわざで次のようなものがあります。「調和した家族は、すべてのことに成功することができる。」私もまったく同感です。
概要
記事名 家族の時間は大切な時間
著者 ヴァレリー・スタイムル
説明 家族は今日の世界で攻撃を受けています。あなたの家族が乗り切れるよう対策を練りましょう。