苦しい時、辛い時、神が心の安らぎを与えてくれたら…最愛の人を失い、落ち込んだ時に、慰めが欲しい…世界中で多くの人が様々な場面で祈り、苦しみが和らいだり、ピンチから助けられたり、祈りによって奇跡を体験しています。神社で健康祈願や合格祈願のために手をあわすのも、祈りの一種ですよね。この記事で紹介する誰でもすぐ実践できる正しい祈り方で、日々の生活に希望、奇跡、健康、幸せをアップ!
祈りとは何か?
クリスチャンの聖典にはこうあります。
「あなたの必要とするあらゆる助けを神に叫び求めなさい。…あなたのすべての行いについて主と相談しなさい。そうすれば、主はあなたのためになる指示を与えてくださる。」(アルマ37:36−37)
つまり、神はわたし達に祈って欲しい!みたいです。やること全て、主なるキリストと相談して欲しいみたいです。そうすると、なんと!直接キリストからどうすればいいか指示が与えられるって書いてあります。これ、サラッと書かれてますが、すごい事ですよね?!その相談を祈りによってします。
祈りは神と意思疎通する方法です。
「祈りの目的は、神の御心を変えることではなく、神がわたしたちに与えようとすでに備えておられる祝福を、自分のため、また人々のために得ることである。しかし、それを得るには求めなければならない。」(聖句ガイド―祈り)
正しい祈り方
イエス・キリストがわたしたちと神との間の仲保者です。ですから終わり方は、「イエス・キリストの御名によってお祈りします。アーメン」となります。
祈りの答えはすぐには来ないかもしれません。また、答えがきているのに、それに気づかないかもしれません。
祈りの答えを得るためのカギは諦めないことです。必ず答えが与えられると信じ、待ってください。また、心にふと考えや思いが浮かんだら、それが答えかもしれません。それが正しい答えか、もう一度祈りにより聞いてください。良い穏やかな気持ちを感じたり、暖かい気持ちを感じたら、そうです。ぜひ実行に移してください。
主はこんな約束もなさっています。
「あなたは祈るとき、自分の部屋に入り、戸を閉じて、隠れた所におられるあなたの父に祈りなさい。すると、ひそかに見ておられるあなたの父は、公に報いてくださるであろう。(中略)あなたがたの天の父は、これらのものがすべてあなたがたに必要であることをご存知だからである。」(3ニーファイ13:6、32)
すごい約束ですね。密かに祈っているのに、公に報われるって…しかも、個人個人の必要に応じたケースバイケースで。自分に一番ベストな方法で、です。
いつ祈るのか?
主イエス・キリストの使徒であるジェームズ・E・ファウスト長老は、「祈りという命綱」というお話の中でこう語っています。
「自分の生活の、小さなことでも大きな関心事でも、わたしたちには日々祈る特権があります。わたしたちが直接神に叫んで乞い願わないまでも、わたしたちは祈りの中で、絶え間なく心を開いて神に心を向けるべきです。
この世のどのような権威者も、わたしたちが創造主に直接語りかけることを妨げることが出来ません。わたしたちが祈る時には、たとえ機械の故障や、停電が起こったとしても、妨げられることはありません。毎日、何回まで祈れるとか、どのくらい長くまで祈れるなどの制限は全くありません。神様はいつでもどこでも耳を傾けてくださいます。」
日々祈ること、朝夕、食事のためにも。
祈りの力
祈りは平安と、信仰と、生きる希望をもたらしてくれます。
また、様々な研究において、祈りには体調を良くする効果があったり、ストレス改善、また心の健康にも効果的であると知られています。(実験で実証された『祈り』の驚くべき効果)
古代の預言者によって記録された『聖書』や『モルモン書』でも、人々の生活における祈りの力について話しています。
【願いが叶う】
『旧約聖書』には、不妊であったハンナが、神殿で息子が授かるように神に懇願した様子が書かれています。
「ハンナは心に深く悲しみ、主に祈って、はげしく泣いた。そして誓いを立てて言った、『万軍の主よ、まことに、はしための悩みをかえりみ、わたしを覚え、はしためを忘れずに、はしために男の子を賜りますなら、わたしはその子を一生のあいだ主にささげ、かみそりをその頭にあてません。』(中略)そこでエリ[神殿の祭司]は答えた、『安心して行きなさい。どうかイスラエルの神があなたの求める願いを聞き届けられるように。』」(サムエル上1:10、11、17)
神はハンナの祈りを聞かれ、彼女は息子、サムエルを授かりました。そして彼は主の偉大な預言者になりました。ハンナはその後ほかの子供たちも授かりました。
【守られる】
ダニエルは一貫して神に祈ったので、ダニエルに嫉妬心を感じていた人たちの一部が、彼に対して陰謀を企み、彼はライオンの穴に投げ入れられてしまいました。
「こうして王は朝まだき起きて、ししの穴へ急いで行ったが、ダニエルのいる穴に近づいたとき、『生ける神のしもべダニエルよ、あなたが常に仕えている神はあなたを救って、ししの害を免れさせることができたか。』ダニエルは王に言った、『王よ、どうか、とこしえに生きながらえられますように、わたしの神はその使いをおくって、ししの口を閉ざされたので、ししはわたしを害しませんでした。これはわたしに罪のないことが、神の前に認められたからです。王よ、わたしはあなたの前にも、何も悪い事をしなかったのです。』」(ダニエル6:19−22)
【赦される】
『モルモン書』の劇的な改宗談の中で、アルマは息子のヒラマンに、自分の神に対する悔い改めの祈りによって、恐れと罪悪感とが喜びと驚くべき光に変わった事について話しました。
「まことに、わたしは自分のあらゆる罪と不義を思い出し、そのために地獄の苦しみを味わった。わたしは自分が神に逆らってきたことと、神の聖なる戒めを守っていなかったことを知ったのである。(中略)わたしの罪悪が非常に大きかったので、神の御前に行くことを考えるだけで、わたしは言いようのない恐怖に責めさいなまれた。おお、そのときにわたしが思ったのは、自分が追放されて霊と肉体がともになくなってしまえば、神の御前に立たされて自分の行いを裁かれることはないだろうということであった。さて、三日三晩、わたしはまさに罰の定めを受けた者の苦痛に責めさいなまれた。そして(中略)かつて父がイエス・キリストという御方の来臨について民に預言するのを聞いたことを思い出した。イエス・キリストは神の御子であり、世の罪を贖うために来られるというのである。
心にこの思いがはっきりと浮かんできたとき、わたしは心の中で、『おお、神の御子イエスよ、苦汁の中におり、永遠の死の鎖にしばられているわたしを憐れんでください』と叫んだ。さて見よ、このことを思ったとき、わたしはもはや苦痛を忘れることができた。まことに、わたしは二度と罪を思い出して苦しむことがなくなった。おお、何という喜びであったことか。何という驚くべき光をわたしは見たことか。まことに、わたしは前に感じた苦痛に勝るほどの喜びに満たされたのである。」(アルマ36:13-20)
また、関東にお住みの主婦Aさんの経験。
【見定める】
家を買うと決めた時、どこに買ったらいいか夫婦でよく考えていました。限られた予算の中で、子供たちを育てる環境、ご近所さんとの関係、通学や通勤のしやすいなど条件がありました。わたしたち家族にとっていい場所に家を買うことができるように祈っていました。不動産屋さんの紹介でいくつかの場所へ行きました。それでも、ピンとくる場所はありませんでした。その日は一度帰り、また日を改めで不動産屋さんへ行くまでの間、毎日家族でよい場所に家を見つけることができるように祈りました。
その後不動産屋さんの紹介で別の場所へ行きましたが、そこもあまり気が進みませんでした。最後に不動産屋さんが出してきた場所の家は、特別いい物ではありませんでしたが、そのチラシがとても気になったので、紹介してもらいました。その場所に着いた時、そこに住むことが簡単にイメージできました。そして、家族みんながここがいい、と感じました。その後その場所へ引っ越し、数年が経ちます。ご近所さんに恵まれ、子供ものびのび育てることができています。
それぞれの祈りは、必要と結果において非常に違っていますが、神の時に従って、神の力を通じて答えられました。
もしあなたが神を知ること、心に平安を得ること、人生の疑問に答えを得ること、ピンチを助けて欲しい、あるいは罪の赦しを探し求めているのでしたら、祈りのステップに従い、真心から神である永遠の父に心の願いを告げるようにお勧めします。また、恵まれて幸せに暮らしていると感じていたら、どうか周りの人、世界中で困っている人のために祈ってください。あなたの祈りを神は必要としています。そして、あなたも神に祈ることが必要なのです。
祈りの経験談や質問、コメント欄でお待ちしています。また、祈りについてもっと詳しく知りたい方はこちらまで。
〈参照サイト〉
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