2つの命の書
モルモン教では2つの命の書を信じています。1つは神の一人一人の息子、娘のための書です。もう一つは、神の子羊であるイエス・キリストによって記録されている書です。(教義と聖約128:7)
一人一人についての命の書は、その人の地上での生活の全記録です。それにはその人のすべての考え、言葉、行為が書かれていて、神が審判の日にお使いになるものです。
二つ目の書は、主が義人で忠実な者たちの名前を記録しておくものです。その人の名前がこの書に入れられるということは、その人がこの世にいる間に、主の戒めに忠実に従ったことを表します。イエス・キリストだけが、この書に名前を加えたり、削除したりすることができます。(ヨハネの黙示録22:19)
命の書については、聖書にも、モルモン書(聖典であり、聖書を補完するもの) (アルマ5:58)にも書かれています。この世での行動の記録が天でなされていることについては、出エジプト記のように古い聖典にも記録されています。(出エジプト32:32−33)黙示録には多くの時間を割いて命の書についての解説が書かれてあり、一つは個人別のもの(人の個人的な生活の記録)で、もう一つは救い主の命の書で、それには義人の名前や行為が記されています。名前が救い主の命の書に記されている人々のみが、父なる神とイエス・キリストのまさに御前において、昇栄することが可能です。
教義と聖約(モルモン教の現代の啓示を集めたもの)は地上における神の権能について強調して、次のように述べています。「あなたが地上でつなぐことは何でも天でもつながれ、あなたが地上で解くことは何でも天で解かれる」(教義と聖約128:8)この聖句は地上と天をつなぐ力があることを示しています。モルモン教では、これらの権能のうち最も大切なものは、「結び固めの権能」であって、結婚はこれによって永遠のものになると信じています。主の命の書で、永遠の儀式が結び固められるためには、約束の御霊(聖霊が神にその子供たちの正しい行為を確認すること)によって結び固められなければなりません。
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