皆さんは夜、静かに星空を見上げてふと、神様に問いかけたことってありませんか??今回の記事は末日聖徒イエス・キリスト教会がその質問に対してどのように答えるか、です。
わたしたちはどこから来たのでしょう?
なぜわたしたちはここにいるんでしょうか?人生の目的って何ですか?
そしてわたしたちは死んだらどうなるんでしょうか?
末日聖徒は、これらの質問の答えを救いの計画と呼んでいます。これを理解するためには、聖書以外の聖典に書かれている教えを理解する必要があります。あらかじめ伝えておきますが、もし聖書の中でこの教えについてはっきりと書かれている場所を探そうとしても大変なことになります。なので、この記事では救いの計画の大まかな部分を説明します。
1つ目!!わたしたちはどこから来たのでしょう?これの答えは1つのお話からご紹介します。
末日聖徒は、地球に生まれる前から魂は存在していて、天の神様と家族として暮らしていたと信じています。このことを前世、と呼んでいます。今の個性のまま存在していました。個性や性質を成長させ、今の暮らしのように自分で選ぶことができました。わたしたちは幸せでしたが、自分の可能性を最大限に活かすことはできていませんでした。そこで神様は、私たちが神様のようになる1つの計画を立てられたのです。それはわたしたちが知識と力を得て能力を養い、喜びを得る方法でした。この計画はわたしたちの可能性を最大限に発揮させることができるものでした。この計画には地球に来て、身体を得て、良いことと悪いことを自分で選ぶということも含まれていました。
皆さんもわたしもこの計画に賛成しました。なので、今、現世と呼ばれる地上にいるんです。でも、わたしたちの魂の家族の一部は、ルシフェルという魂と共にこの計画に反対しました。個人の選択に関わらず、みんなが永遠の命を受けられると保障したほうがいいと考えたからです。また、地球にいる間は正しいことしか選べないようにして、みんなが永遠の命を確実に受けられるようにしようとしました。でもそれは完璧な計画ではなかったので、神様はルシフェルの案を却下しました。ルシフェルと彼の仲間たちは怒って反抗し、そして地球に追放されました。この魂たちは実は地上にいるんです。目には見えませんが、わたしたちが神様の計画に従わないようにありとあらゆる手段を使って妨害してきます。しつこく付きまとってきてるんですよ。まだ恨みを持っているようですね。
アダムとエバは、計画通り神様の子供の中で初めて地上で身体をもらいました。 しかしあることが起こったんです。2人は神様に逆らい、人類の堕落が起きました。アダムとエバの決断は、わたしたちが神様の元へ戻れなくなる2つの障害を作ってしまったんです。
1つ目は身体の死です。この地球に生まれた1つの目的は身体を得る事です。でも死によって身体は失われてしまいますね。
2つ目の障害は魂の死です。これは罪によって神様がいる天国へ帰れなくなることを意味しています。神様は罪を赦されません。ですから、誰もが罪を犯してしまうという事実は大きな問題です。ではわたしたちはどうしたらいいでしょうか?
実はこれも計画の一部だったんです。神様はこれらの障害のことをご存知で、御子であるイエス・キリストに助けてもらうことにしていました。キリストはこの救いの計画の中心であり、重要で不可欠な存在です。キリストを通してのみ、天国への道を防ぐこの2つの障害を乗り越えることができるんです。イエス・キリストは完全で罪のない人生を過ごされました。ゲッセマネの園で、これまでに起きた罪、そしてこれから起きる全人類の全ての罪を御自身に負われました。つまり、全人類の罪に対する罰を受け、その苦しみを感じ、経験されたのです。わたしたちのために、罪の代価を払ってくださいました。キリストの苦しみのおかげで悔い改めたら、わたしたち一人一人は罪から赦されることができます。このプロセスを続けることのみが、わたしたちの魂、つまり霊を再び清くしてくれます。
しかしまだもう一つの障害があります。身体の死です。ご存知の通り、キリストは十字架上で亡くなられました。そして、身体は墓に葬られました。それから3日目にキリストは復活されたのです。死の鎖を打ちこわし、同じ祝福をわたしたち一人一人が無料で受けられるようにしてくださいました。善人であろうと悪人であろうと、わたしたちは復活し、もう死ぬことのない身体をいつか手に入れるんです。
もしイエス・キリストがいなかったら、堕落の障害を乗り越えることはできませんでした。神様の計画を選ばなかったことよりも悪いことになります。なぜなら、サタンやサタンに従った霊のように身体がない罪深い霊として終わっていたかもしれません。そして天国へは永遠に行けなかったことでしょう。これが末日聖徒や他のクリスチャンが、イエス・キリストを熱心に信じる理由です。キリストがわたしたちを救ってくださったんです。
神様の計画についてはこれで終わりではありません。人生の目的や死後について理解すべき大切なポイントがいくつかあります。
さらに詳しく知りたい方へ
聖書には前世についてのヒントとなる話が書かれています。キリストの母マリアがいとこのエリザベスを訪れた時、エリザベスは妊娠6ヵ月でした。ルカ書1:39-44にはこう書かれています。
そのころ、マリヤは立って、大急ぎで山里へむかいユダの町に行き、 ザカリヤの家にはいってエリサベツにあいさつした。エリサベツがマリヤのあいさつを聞いたとき、その子が胎内でおどった。エリサベツは聖霊に満たされ、声高く叫んで言った、「あなたは女の中で祝福されたかた、あなたの胎の実も祝福されています。主の母上がわたしのところにきてくださるとは、なんという光栄でしょう。ごらんなさい。あなたのあいさつの声がわたしの耳にはいったとき、子供が胎内で喜びおどりました。
エレミア書1:5で、主はエレミアにこう言われました。「わたしはあなたをまだ母の胎につくらないさきに、あなたを知り、あなたがまだ生まれないさきに、あなたを聖別し、あなたを立てて万国の預言者とした。」末日聖徒は、現世で人々に仕える預言者は、前世にいた時にすでに予任されていたと信じています。前世で預言者たちは雄々しく、現世でも彼らは勇ましい存在です。予任は運命とは違います。予任は現世でその人が自分の召しを果たすかどうか任されています。もし前世での約束を守らずに生きれば、主は代わりにほかの人を預言者として立てることがおできになります。
末日の聖典である高価なる真珠の中のアブラハム書には、主がアブラハムに話されたことが書かれています。(アブラハム書3:22, 23)
さて、主はわたしアブラハムに、世界が存在する前に組織された英知たちを見せてくださった。そして、これらすべての中には、高潔で偉大な者たちが多くいた。神がこれらの者を見られると、彼らは良かった。そこで、神は彼らの中に立って言われた。「わたしはこれらの者を、治める者としよう。」神は霊であったこれらの者の中に立って、見て、彼らを良しとされたからである。また、神はわたしに言われた。「アブラハム、あなたはこれらの者の一人である。あなたは生まれる前に選ばれたのである。」
自分が生まれる前から存在していて、永遠の存在であると知ることは、あなたにとって何を意味しますか?皆さんは生まれて肉体を得る前に、長い間キリストと一緒にいました。今あなたが現世で生きているということは、前世でサタンの力に従わずキリストに従ったということです。そしてあなたの親友や家族、そのほか多くの人々のことを天ですでに知っていて、この世に生まれてからその人たちと再び出会うことができます。
前世の出来事を覚えていないのは、神の御心です。神は、わたしたちがこの地上にいる間さまざまな選択をすることを望んでおられます。もし前世でのことを覚えていたら、全てが変わってしまうでしょう。しかし、この地上での生活を終えたら全部思い出します。神は大きな計画をわたしたちのためにご用意されています。それはこの世で得られるものよりも大きなものです。この地上での生活は大きく広がる永遠の一時的なものに過ぎず、そして死んだ後も成長し、喜びを得るための準備を意味しています。この世の生活が素晴らしい冒険の始まりではないのです。
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