「タバコ吸ってるの?」って聞かれたのに、質問を理解しないまま「うん」と言ってしまったことがあります。当時、わたしの体調が悪いことを心配した上司が、原因はタバコかと思ったようです。ちなみにタバコは一度も吸ったことがありません。結局のところ、その誤解は無事に解けました(笑)
誰でも誤解されることはありますが、できれば理解してほしいこともたくさんあります。末日聖徒イエス・キリスト教会も、過去も今も誤解されることがいろいろとあります。今回はみなさんに知っておいて欲しい末日聖徒の5つの素晴らしい信条を紹介します!

末日聖徒が信じている素晴らしい5つの信条

個人の啓示

わたしたちは神の霊の子供で、祈りを通して神と話すことができます。一日に何度も、どこでも、声に出そうと心の中であろうと、絶えず祈ることができます。これは神の愛ある素晴らしい贈り物です。わたしたちの祈りへの答えは様々です。すぐ来る答えもあるでしょうし、なかなか来なかったり、答えがなかったと思う祈りもあるかもしません。でも必ず神は祈りを聞かれ、神がふさわしいと思われるタイミングでわたしたちに答えてくださいます。なので、天父である神を信頼して、信仰を持って待ちましょう。

日々、神からの導きを個人的に受けられることを「個人の啓示」と呼んでいます。あなたが個人の啓示が欲しいと思ったのはいつですか?おそらく、受験、就職、結婚、どこに住むか、など人生の転機になる出来事が多いのではないでしょうか。

時に、個人の啓示と自分の思いを見分けるのが分からなくなることもあるでしょう。例えばクラリッサさんは、「……御霊は簡潔な思いを通して語りかけてくださいます。慣れるまで練習が必要でしたが、御霊は通勤の車の中など、静かな場所でわたしに働きかけてくださいます。御霊の促しはしばしば、考えてもいないときに突然飛び込んで来るので、自分の思いではないことが分かります」と話します。(クラリッサ・メイ・テイラー『リアホナ』「あなただけのための個人の啓示」2019年4月号)自分だったら思いつかなかっただろうという案は、神が御霊を通して個人の啓示を与えてくださったのだと分かるでしょう。

無償の奉仕

末日聖徒の会員は、日々無給で互いに奉仕し合っています。ビショップから教師まで誰もお給料はもらっていません。1年半から2年間、世界各国で奉仕している専任宣教師たちもいます。その間に必要なお金は自分、両親、または教会の援助によって賄っています。

世界中の教会員は積極的に様々なボランティアをしています。キリストがされたように人に仕えるようにボランティアをしています。

「ヘルピング・ハンズ」と書かれた黄色いTシャツを着てボランティア活動をする末日聖徒

末日聖徒は震災で被災した人、避難民たちにも奉仕します。「ヘルピング・ハンズ」と書かれた黄色いシャツを着て奉仕している団体が末日聖徒です。また、身近なところで自分の才能を活かして様々な形で奉仕する会員も大勢います。

日常的にはミニスタリングといって、何人かの人を担当して奉仕する責任が与えられます。また自分に奉仕してくれるミニスタリング・シスターズ/ブラザーズもアサインされます。こうして、担当している人たちの様子を知り、どのように奉仕できるかを祈り考え、サポートし合っています。もちろん担当していない人にも機会があるごとに奉仕します。奉仕することによってわたしたちは思いを清め、キリストに近づくことができます。

生ける預言者

末日聖徒は、神から召された預言者を通して書かれた『聖書』を信じています。神は旧約や新約聖書の時代の人々を気にかけ、愛されたように、今生きているわたしたちのことも気にかけ、愛しておられます。神は今も人々に語りかけておられます。過去とは違う試練を経験しているわたしたちに、神は預言者を通して今の時代に合った神の導きを与えてくださいます。

ヨハネの黙示録22:18に、「この書の預言の言葉を聞くすべての人々に対して、わたしは警告する。もしこれに書き加える者があれば、神はその人に、この書に書かれている災害を加えられる」と書かれてあるので、これ以上新しい神の言葉は与えられないと思う人もいるでしょう。ただこの忠告は、この黙示録の書だけに当てはまることを覚えていてください。

末日聖徒は6か月ごとに総大会と呼ばれる集会に参加して、預言者、十二使徒、七十人などの中央幹部の教会指導者から鼓舞されるメッセージを聞くことができます。世界中で放送され、誰でも視聴可能です。教会の公式ページやYouTubeから視聴することができます。

地獄についての教義

火と硫黄の地獄があり、魂は天国か地獄に分けられるのでしょうか。「『永遠の火』は、地獄で受けるひどい苦痛と苦しみを象徴的に表現したものです。」末日聖徒が教える地獄の教義では、永遠の苦しみではなく、正義と憐れみの組み合わせがあると教えています。
神の教えは霊界の中の「ひとや」と呼ばれる所で教えられていて、生きている間に福音を知らなかった人や、キリストを信じなかった人も、神の御言葉を学ぶ機会が与えられます。しかし、福音を受け入れずに悔い改めなかった人は、自分の罪のために福千年の終わりまで苦しみます。その後、自由になり復活して、星の栄えの王国に昇栄します。

世界中にある神殿では、すでに他界した先祖の儀式を行うことができます。先祖が福音を受け入れることを希望しながらバプテスマなどの儀式を受けます。これは、全ての人が天父の王国における全ての祝福を享受できるという慰めに満ちた教えです。先祖が福音を受け入れて、神殿の儀式が終わると、その人たちはパラダイスと呼ばれる霊界に行くことができます。

永遠の家族

死後、家族と永遠に会えなかったら寂しいと思いませんか?神の愛と力、キリストの贖いと復活により、家族はこの世の後も一緒に住むことができます。それは、わたしたちへの究極の贈り物である永遠の命により、可能になります。
末日聖徒の永遠の結婚は、神の宮である神殿で儀式を行います。死によって終わりを遂げるこの世だけの結婚ではありません。ただ、この祝福は、日の光栄という王国に入る人たちだけに与えられるものです。なので、その最高の祝福である永遠の家族を持つために、教会員は日々キリストのようになれるよう励んでいます。

家族と仲が良くない人は、この永遠の家族という教えは魅力的には聞えないでしょう。10代のころ、わたしにとってこの教えは魅力的に思えませんでした。いろいろな理由で家族に対して悪い思いが募っていました。末日聖徒は月曜日に家庭の夕べをすることを勧められています。ある日、わたしはレッスンを担当することになっていました。そのレッスンの時間に、家族の良いところを出し合うという課題を出しました。すると一人一人、家族の良いところを言いました。自分では考えていなかった家族の良い面が見えてきました。その出来事のお陰で、少しずつ自分の家族に対する気持ちが和らいでいきました。

ある人は、自分の家族の悪い選びのために、永遠の家族になれないのでは?と懸念していました。その人にある預言者はこう言いました。「君は間違った問題について悩んでいるよ。君が日の栄えの王国にふさわしくあるよう生活しているなら、家族のアレンジメントは君が思っている以上に素晴らしいものになる」というのです。( ヘンリー・B・アイリング『リアホナ』「永遠の家族愛への希望」2016年, 8月号)つまり、自分が努力していれば家族は良い方向に向かうという希望を抱くことができますね。

誰もが家族関係で悩むことがあると思います。人生はそれ以外にもたくさん大変なことがあり、人生に疲れてしまうこともたびたびあることでしょう。そんな時にわたしの助けになったのは神殿に行った時のことです。神殿の中には日の栄えと呼ばれる、とても美しい部屋があります。そこで座って瞑想していると、こんな美しく平安な場所なら永遠に住むことができるという希望を見いだせました。

家族関係が様々な理由で難しい人は、まず自分から変わるように心がけてみてください。忍耐し、赦し、相手の幸福を優先し、相手を責めないように心がけてみましょう。いきなりは難しいですが、神がわたしたちの可能性をご覧になるように、わたしたちも家族のまだ発揮されていない可能性を信じましょう。ネガティブなことも前向きに言い換えたりしていくうちに、天国の家庭を垣間見る瞬間が訪れることでしょう。

以上が今回皆さんに紹介したかった5つの信条です。いかがでしたか?共感できる信条や信じてみたい信条はありましたか?どの信条も、わたしたちへの神の深い愛が伝わってくるものだと思います。もっと学んでみたい内容があったらぜひコメントしたり、チャットで連絡してくださいね。

こちらの動画もぜひご覧ください。