世の中にすでに聖書があるのに、モルモン書も真実の書物だと信じている末日聖徒イエス・キリスト教会のことを知っていますか?モルモン書を使っていることで、主流のキリスト教からは異端とも言われています。しかし、聖書は著者が書いてから現代までの長い年月の間に、聖書自体に人が関わることでヒューマンエラーが起きたり、書き換えられ失われた部分があることも事実です。末日聖徒たちが聖書もモルモン書もどちらも信じ、福音を学んでいる理由の1つに「幸せ」があります。もっと詳しくお話しましょう。
モルモン書とは
モルモン書は、1人のユダヤ人とその家族の長い長い旅から始まります。紀元前600年頃、エルサレムに住んでいたリーハイは、神様からエルサレムが滅びるので立ち去るように命じられます。家族を連れ荒れ野を旅して、ついには船を作ってアメリカ大陸へ渡りました。
その後リーハイの子孫たちがアメリカ大陸で栄え、いつの時代にも預言者が立てられました。モルモン書はその預言者たちによって、神様の言葉とイエス・キリストの福音が代々書き継がれた書物です。
アメリカ大陸の預言者たちは、神様の教えやキリストの福音に従って生きた人たちが幸せになったことと、神様に逆らった人たちの生活は、暴力と欲にまみれて行ったことについても書いています。
聖書が書かれていた時代にも、天のお父様である神様の子供、つまり人間は世界中に存在していました。神様はエルサレムの人々だけを教えて導いたわけではありません。モルモン書の存在は、まさに神様の愛の表われです。
新約聖書に書かれてある言葉も、神様はいくつもの方法で人々が福音を知る機会を用意していることを教えてくれます。
「わたしにはまた、この囲いにいない他の羊がある。わたしは彼らをも導びかねばならない。彼らも、わたしの声に聞き従がうであろう。そして、ついに一つの群れ、ひとりの羊飼いとなるであろう。」ヨハネによる福音書10章16節
聖書の不完全さと分かりづらさを補う
昔まだ印刷技術が発達していなかった頃、聖書に限らず多くの書物や文章が人の手によって複製されていました。ヒューマンエラーは絶対に起きないとは言い切れません。長い年月を掛けて多くの人が書き写す中で、誤字脱字や表現の変換、削除や書き加えることが行われてきたと言われています。
モルモン書にはイエス・キリストの福音と神様の教えが書かれていると先ほどお伝えしました。聖書とモルモン書を使ってキリストの福音と神様の教えを学ぶことで、それぞれに書かれてあることの真実性が増します。キリストについて証しているもう一つの書物です。
ちなみにモルモン書は、多くの預言者が書き綴った記録を、最後の預言者モルモンが編集しました。そして長い年月の間その編集した書物は隠されてきました。しかし、神様はジョセフ・スミスにその記録を渡し、現代語に翻訳することを命じました。その時代には印刷技術も発達していたので、複製するために多くの人が書き写す必要はありませんでした。
また、多くの人が1度は考えるであろう人生の目的などを補足する役割も持っています。聖書にも人生の目的を読み取ることができますが、モルモン書を読むと明確に知ることができ、幸せになるヒントをもらえます。
モルモン書には、人生の切実な疑問の答えがあります。モルモン書はキリストの教義を教えています。何世紀もの時の経過と度重なる翻訳によって聖書から失われた多くの「分かりやすくて貴い」真理について、多くの情報を与え、明確にしています。…
モルモン書はまことの教義を教えて、例えば幼児のバプテスマを行うというような誤った慣習や偽りの宗教的伝統を一掃します。モルモン書を読むと、永遠の命と「決して終わりのない幸福な状態」に至る可能性について深く考えるようになり、人生の目的が得られます。悪事の中にも幸福がある、善い行いをするだけが神のみもとに戻る条件である11といった誤った考えを、モルモン書は打ち砕きます。また、啓示は聖書で終わった、今日天は閉ざされているという誤った概念を永遠に廃します。
ラッセル・M・ネルソン
モルモン書を読んだ人は皆こう言います。「モルモン書は分かりやすい表現を使っていて、小説みたいで読みやすい。」
わたしはあなたがたに、わたしの内にある御霊によって預言する。すなわち、父とともにエルサレムを出たときから絶えず示してきた、分かりやすい言葉で預言する。見よ、わたしは、民が学べるように分かりやすい言葉で話すことを喜びとしているからである。
第2ニーファイ25章4節
当時の人々の生活や心情も書かれているので、物語が展開しているような文章で、教義や教訓を学ぶことができるのです。
つまり、生活に当てはめやすいと言えるでしょう。分かりやすく書かれていると内容が理解しやすく、御霊を感じやすくなります。
イエス・キリストの贖いについて完璧に教えてくれている
モルモン書の表題には「イエス・キリストについてのもう一つの証」と書いてあります。多くのページにキリストのことが書かれています。そして、そのすべてがキリストの贖いに繋がっていくのです。
モルモン書は、イエス・キリストの贖罪について、どんな書物よりも最も完全で最も信頼できる理解を与えています。モルモン書は、再び生まれるとはどういう意味かを教えています。モルモン書を読むと、散らされたイスラエルの集合のことが分かります。なぜ自分がこの地上にいるのかが分かります。これらや、その他の真理が、どの書物にも増して力強く説得力をもって教えられているのです。モルモン書には、完全なイエス・キリストの福音の力があるのです。確かにそのとおりです。
ラッセル・M・ネルソン
キリストの贖いは、クリスチャンだけのものでも、限られた人種のためのものでもありません。全人類が受けられる祝福です。モルモン書はそのことを何度も何度も伝えています。
導きを受ける
モルモン書は神様が用意した書物です。古代の人々が預言者の言葉で導かれたように、現代のわたしたちもモルモン書によって導きを受けます。
モルモン書には、自分の悩みの解決や強さをもらうヒントとなる言葉が書かれています。またひらめきを受けることもあります。
わたしの場合、悩みや答えを求めて祈った後にモルモン書を読むと、まず心に平安を感じます。そして読み進めると、ある1節が目に留まったり、心が温かくなったり、元気が湧いてきます。
モルモン書に書かれてある言葉がそのままアドバイスとなることがあります。例えば、「謙遜になりなさい」という言葉を読んだ時です。いろんなことがうまく行かず、悩んでいましたが、この言葉を読んで、初心に戻ることを思い出しました。わたしは、まるでモルモン書が自分に語りかけるように導きを得る経験が多々あります。このような経験がわたしを幸せにしてくれます。
教会員の体験談を紹介します。
「毎日いろんなことがありますが、1人ではどうにもできないこともたくさんあります。物事やほかの人を変えられませんが、聖典にある神様の言葉やキリストを通して知れる神様の教えを学び、生活に活かすことができます。たくさんの育児書や自己啓発本もありますが、どの本よりも力強く信頼性を感じています。そして、聖書ももちろんですが、個人的にはモルモン書はより分かりやすいです。」
このような経験は多くの教会員がしていると思います。こちらの教会員はモルモン書を読むことで感じる神様との繋がりについて分かち合ってくれました。
「自分が必要としている助けや答えをモルモン書の中から見つけた時に、神様はモルモン書を通してわたしに必要な助けを与えてくださると分かり、神様との繋がりを感じます。
またモルモン書を毎日読む時に自分の霊の状態がよくなり、神様が日々与えてくださる導きに気づきやすくなり、より神様との繋がりを感じます。」
癒しと力を受ける
多くの預言者によって書き綴られてきたモルモン書は、この本を手にするすべての人に向けて存在しています。そして啓示によって神様の教えや言葉が書かれているため、わたしたちはモルモン書を読んで、導きと慰めを得ることができます。
ある教会員にモルモン書が今なくなったらどうなるか、と聞いてみました。
するとこのように答えてくれました。
「1年もしないうちに教会から離れると思います。家族もバラバラになって人生落ちるところまで落ちちゃうんじゃないかな。」
モルモン書を読むことで御霊の促しを受けることができます。この人は、自分ができているすべての善い行いは御霊の促しから来ていると教えてくれました。
「生活の中で聖霊の導きを受けるには、霊的な取り組みが必要です。その取り組みには、熱心に祈り、絶えず聖文を研究することが含まれます。」
「私の福音を宣べ伝えなさい」より
御霊の促しを受けることとモルモン書を読むことは、切っても切れないほど大きく関係しています。
そして不思議なのが、仕事や勉強をする前にモルモン書を読む時間を取ると、ものすごくはかどるということです。たとえ5分だけモルモン書を読むだけでもいいです。これは、多くの末日聖徒が証しています。
わたしもそのことを証します。モルモン書を読んで学ぶことで、国語力が付いたというのもありますが、集中力が変わってきます。モチベーションが低いときも、とりあえずモルモン書を読んでみると、やる気が湧いてきました。
モルモン書について考えると、力という言葉が思い浮かびます。モルモン書の真理には人の心を癒し、慰め、回復し、救い、力づけ、元気づけ、喜びで満たす力があるのです。
ラッセル・M・ネルソン
永遠の家族について
モルモン書は家族が幸せで永遠の存在になるためのヒントを教えています。
【子供を養い育てる】
- モーサヤ書4章14-15節
またあなたがたは、自分の子供たちが飢えていたり、着る物がなかったりするのをほうってはおかないであろう。あなたがたは子供たちが神の律法に背くのも、互いに戦かうのも、争い合うのもほうってはおかないであろう。また、罪の頭である悪魔、すなわち、わたしたちの先祖が語ってきた悪霊であり、あらゆる義の敵である悪魔に仕えることも許さないであろう。
むしろあなたがたは、彼らに真理の道をまじめに歩むように教えるであろう。互いに愛し合い、互いに仕え合うように教えるであろう。
【家族のために祈る】
- 3ニーファイ18章21節
あなたがたの妻子が祝福を受けるように、あなたがたの家族の中で、わたしの名によって常に父に祈りなさい。
【家族を愛するということは?】
慈愛は長く堪え忍び、親切であり、ねたまず、誇らず、自分の利益を求めず、容易に怒らず、悪事を少しも考えず、罪悪を喜ばないで真実を喜び、すべてを忍び、すべてを信じ、すべてを望み、すべてに耐える。
したがって、わたしの愛する同胞よ、もしあなたがたに慈愛がなければ、あなたがたは何の価値もない。慈愛はいつまでも絶えることがないからである。したがって、最も大いなるものである慈愛を固く守りなさい。すべてのものは必ず絶えてしまうからである。
しかし、この慈愛はキリストの純粋な愛であって、とこしえに続く。そして、終りの日にこの慈愛を持っていると認められる人は、幸いである。
もしかしたらこれらの聖句の一部は、世間の常識となっていることもあるかもしれません。しかし、書物として手元に持つことができる、家族が幸せになるための本というものはあまりありません。「それくらい分かるだろう」という常識も、育ってきた環境や文化によって大きく変わります。モルモン書は世界中の家族に幸せの原則を教えています。
そんな家族の幸せを教える教科書みたいな本に、出会ったことがありますか?
無料でもらえる
よくネットでモルモン書を売っているのを見かけますが、実はモルモン書は無料でもらえます。「無料という言葉で勧誘しようとしてるんじゃないの?」という心配はいりません。無料なのは、1人でも多くの人に読んでもらいたいからです。「モルモン書をもらったけど教会には入りません」という人も全然問題ありません!
ただ、宣教師や教会員から、読んでみてどうですか?と感想を聞かれることがあります。1人で読むことが難しいと感じる人もいるので、一緒に学びませんか?と誘うこともあります。
興味がなかったら断ってもいいんです。ちょっとだけ学んでみたいなら、それでもいいんです。
まずは読んでみてください。
こちらからモルモン書をもらうことができます。→モルモン書をもらう
また、モルモン書をアプリで無料で読むこともできます。ダウンロードはこちらから
まとめ
小さいころから教会に集っていたわたしにとって、モルモン書は当たり前の本です。しかし、その当たり前の本について学べば学ぶほどいつも新しい発見と、今の自分に必要な導きが与えられます。モルモン書に出会ってなかったら今の幸せはないと思います。そしてどんな人もわたしと同じ経験ができます。おススメです。まずは気軽に読んでみてください。