2013年11月13日 by テリー・リン・ビットナー
今までの2つの記事で、預言者を通じてモルモン書の民がイエス・キリストについて知っていたということを学びました。彼らには、いつイエスが生まれたかを告げるしるしを与えられ、イエスの死を知らせるしるしが加えて与えられました。以前の記事で、ひどい嵐や地震、地の表が形を変えたことを説明しました。そして深い暗黒の三日間が始まりました。月も星も見えず、火もろうそくも暗闇を貫くことができませんでした。
そして、声が暗闇に聞こえ、人々に悔い改めるよう呼びかけました。そのような深い暗闇から声が聞こえ、どのように感じたか想像してみてください。人々はすでに、もしもっと早く悔改めたならば、嵐で失われた人々の命が救われたかもしれないと気が付いていました。そして今、天からの声がそうだったことを追認しました。声はこう言いました。
イエス・キリスト、モルモン書の民に語る
おお、彼ら(破壊により命を落した者)よりも義にかなっているために、命を助けられているすべての者よ。わたしがあなたがたを癒すことができるように、今あなたがたはわたしに立ち返り、自分の罪を悔い改め、心を改めようとしているか。まことに、あなたがたに言う。あなたがたは、わたしのもとに来るならば永遠の命を得るであろう。見よ、わたしの憐みの腕はあなたに向けて伸べられている。わたしは来る者をだれでも受け入れよう。わたしのもとに来る者は幸いである。
見よ、わたしは神の子イエス・キリストである。わたしは天地とその中とその中にある万物を創造した。わたしは初めから父とともにいた。わたしは父におり、父はわたしにおられる。そして、わたしによって父は御名に栄光を受けられた。(3ニーファイ9:13-15)
イエスは人々に、彼が贖いを完結したので、もう動物による犠牲は必要がないと説明しました。動物の犠牲は、象徴であり、キリストの無限の犠牲を待ち望むものでした。キリストがひとたび贖いを完結すると、打ち砕かれた心と悔いる精神を捧げることが求められました。罪を悔い改め、イエス・キリストが彼らを癒せるようにするためでした。それが、彼らを永遠の命へと導くでしょう。
この出来事については前もって預言されていたにも関わらず、人々はとても驚き、置かれている状況についてうめくのを止めました。何が起きたのか考える間、完全な静けさがありました。何時間か後に、イエス・キリストは再び彼らに語られました。彼が語ったのち、人々は亡くなった人のために再び泣き叫びました。三日間の暗闇が終わり、ついに朝が、美しい、歓迎された、ありがたい光の朝が来ました。嵐が最後に残したものは終わり、地面の引き裂かれた部分は合わさりました。
人々は泣き叫ぶのを止め、世界を普通に戻して下さったこと神に感謝し、褒め称え始めました。彼らは起こったことについて話すために、神殿に集まり始めました。神殿の敷地で、天からの声を再び聴きました。しかしなぜか、彼らはその声が言っていることが理解できませんでした。それは大きくも厳しくもありませんでしたが、心を貫きました。彼らは見回し始め、どこから来ているのか見ようとしました。その声が言葉を繰り返しました。彼らは再び理解できませんでした。しかし三度目、何が起きているのかがわかり、天の方を見ました。声はこう言いました。「わたしの愛する子を見なさい。わたしの心にかなう者である。わたしは彼によって、わたしの名に栄光を加えた。彼に聞きなさい。」(3ニーファイ11:7)
イエス・キリスト、モルモン書の民に現れる
その声が語った後、一人の男が天から下りました。彼は白い衣を身にまとい、人々は彼が天使だと思いました。彼らは恐れて話すことができず、静かでした。
そこでこの御方は、片手を差し伸べて人々に言われた。「見よ、わたしはイエス・キリストであり、世に来ると預言者たちが証した者である。見よ、わたしは世の光であり命である。わたしは、父がわたしに下さったあの苦い盃を飲み、世の罪を自分に負うことによって父に栄光をささげた。わたしは世の罪を負うことによって、初めから、すべてのことについて父の御心に従ってきた。」(3ニーファイ11:9-11)
テリー・リン・ビットナーTerrie Lynn Bittnerについて
テリー・リン・ビットナーは、ホーム・スクールの本2冊とLDSマガジンに書かれた記事をふくむ数多くの記事の筆者です。リンカーン・ビットナーと結婚しており、成人した3人の子供の母親であり、2人の孫娘の祖母です。テリーは、17歳の時にモルモンになり、1882年からインターネット上で信仰を分かち合っています。ウエブサイトLatterdaySaintWoman.comにも、LDSの女性としてのグログを載せています。