先の見えないコロナ禍の生活。世代を問わず、多くの人が悩みや不安を抱えながら生活しているのではないでしょうか。
かくいうわたしも、モヤモヤした気持ちが続いたり、急に悲しくなったりと感情の乱れを感じて悩んでいます。「このままでは心身共に病気になってしまう…」と思い、不安解消の為に努力してみることにしました。
不安解消の力、レジリエンス
ユタ州立大学人間発達・家族研究学准教授のデビッド・シュラム兄弟が、現世の旅(生活)が苦難で満ちている時の助けとなるレジリエンスとして、
①内面を探る
②外に目を向ける
③上を向く
④力強く進む
という4つの原則を紹介しています。
これらをヒントに、末日聖徒の不安解消方法と題して、心と体そして霊の健康の為、以下のことを一週間毎日やってみました。
さて、どんな成果があったでしょうか?
末日聖徒の不安解消方法
【祈りと瞑想】
朝起きてまず、ひざまづき祈り、次にカーテンを開けて太陽の光を部屋に入れてから瞑想をするようにしました。
神様との対話(祈り)で一日を始めることで、「今日も神様が守ってくださる」という希望を持つことができます。そして瞑想をする間、現実の問題から離れ頭を空っぽにすることで、朝からモヤモヤした気持ちを感じることが減りました。
【運動】
午前中、動画を見ながら30分から1時間、有酸素運動や筋トレをしました。
ハードなメニューの日は辛くて心が折れそうになりました。しかし、必死に動いている間は余計なことを考えずに済んだし、やりきった後達成感があり、「今日もわたし頑張ったな!」と、小さな自信になりました。
そして、運動を継続することで筋肉がつき体が引き締まったり、疲れにくくなったりました。まさに一石二鳥です!
【散歩】
昼前に15分程、家のまわりや公園を散歩しました。時間がない時は、買い物や用事に行く時なるべく歩くようにします。短い時間でも新鮮な空気を吸ったり、太陽の光をあびたり、自然を見て季節を感じたりすることでリフレッシュでき、午後への活力を得ました。
【福音学習】
聖典、教会の機関紙、テキストなどを夜10〜20分読みました。一日の終わり、くたくたに疲れている時はついネガティブな気持ちになってしまうものです。
そんな時福音学習をすることで、昔の預言者、開拓者たちの受けた苦難や、信仰や証、成長していった様子を学ぶことで、自分もそのようでありたいと心を高めることができました。
また、機関紙などでほかの兄弟姉妹の証や経験を読む時、自分の悩みや不安ばかりに集中せず外に目を向ける時間を過ごすことができました。
聖典や機関誌などは教会員ではない方も福音ライブラリーからご覧になれます。
【感謝の一言日記】
ずぼらなわたしは日記がとても苦手です。なので、スマホに毎日箇条書きで感謝を記録しました。一週間経って記録を読み返す時、「わたしってこんなに恵まれていたんだな」「今週こんなにいいことがあったんだ」と前向きになれました。
問題ばかりを上げて悲観するのではなく、正しく自分の内面を探る時、不安な気持ちが薄れていくのが分かりました。
95年を超える人生を経て、わたしは、問題を列挙するよりも祝福を数える方がはるかに良いという結論に達しました。状況に関係なく、受けている恩恵に感謝することは、魂に即効性と持続性のある処方箋です。 悲しみやつらさから免れるわけではありませんが、 気持ちが和らぎます。人生の目的と喜びによりよく目を向けられます。
ラッセル・M・ネルソン大管長(感謝のもたらす癒しの力)
ネルソン大管長が言うように、確かに感謝には大きな力があります。
感謝で心が満たされると希望が持て、上を向くことができるようになります。
末日聖徒の不安解消方法をやってみて
正直、寝坊して瞑想をとばしてしまったり、寝る前に慌てて短い時間だけ福音学習した日もありました。でもそこで諦めずに、力強く進み続けることに集中しました。
一番難しく、大切なのは継続することです。運動を続けることで筋肉や体力がついたように、目には見えないけれど、心と霊もこの一週間で強められたと感じています。わたしはこれからもこのチャレンジを続けていきたいと思います。
皆さんも「末日聖徒の不安解消方法」をやってみませんか?
……風向きを変えることはできませんが、帆を調節することはできます。最大の幸福と平安と満足を得るために、わたしたちが前向きな態度を選ぶことができますように。
トーマス・S・モンソン大管長「豊かな人生を送る」リアホナ2012年1月号 4-5.