態度とは、人生に対する考え方や感じ方です。それは世界観から始まり、その世界観が反応や行動を引き起こします。感謝する態度を培ったり、あるいは感謝の気持ちを生むような世界観を抱くことによって、たくさんの良い効果がもたらされます。
「感謝の科学」として知られる研究によると、感謝することで生きていることを実感し、睡眠の質を高め、免疫系を強め、外見にさえ影響すると分かっています。つまり感謝の気持ちを持った人々は比較的に友好的で、健康で、幸せで、魅力的なのです。
もしこの習慣を伸ばすことが難しければ、次の5つの提案によって感謝する態度を身につけて下さい。
1.「見上げる」習慣を伸ばす
私たちは下に目を向ける世界に生きています。電話でメールを送ったりチェックしたりする時、iPadを見る時、そして歩く時さえ下を向いています。ニュースの大半が生活の悪い部分に、地球で起こっている問題に目を向けています。もし時々上を向いて、周りに目を向けて、天を仰ぐならば人生はずっとよくなるでしょう。
まだメールやフェイスブックで交信する前の時代だった何年も前、我が家の子供が成長期だった頃、アリゾナからミシガンに引っ越しました。中学3年生の娘はたくさんの友だちと別れなければならず、ストレスがいっぱいになっていました。毎日学校から帰宅する時、テーブルに置かれた友だちの手紙を見つけて視線を落としていました。わたしはその子に教えるチャンスだと思いました。
通常は妻とわたしが郵便物をとりに行くので、届いた手紙やはがきを家の中で高い所に置くことにしました。天井の照明器具からぶら下げたり、暖炉の上や壁にかかっている写真の額の上に置いたのです。こうすることで娘が目を上に向けて、そこにこそ幸せがあることを教えました。天に目を向けることによって幸せがやってきます。天の父は目を向けることによって、ご自分の祝福に気づいてほしいのです。家では「見上げる」ことが習慣になっています!この習慣は、もっと感謝するように助けてくれています。
2.感謝の日記や慈愛の掲示板を始めましょう
忙しい日々の生活で立ち止まって、受けている祝福を数えて記録に残すことが、感謝する態度を養うのに効果的です。毎日立ち止まって、このような祝福を心に留める方法を見つけましょう。
自問してみましょう:今日どこに神の御手があったか?感謝していることは、どんな出来事か?一見困難なことが実はどのような祝福だと考えられるだろうか?
毎日の祝福を記録して覚えていることが、神の御手が生活の中にあることをもっと良く感じる助けになります。少しの期間だけでも、個人や家族での祈りを変えてみることもできます。朝の祈りは自分や家族が必要としている必要をかなえてもらえるように祝福を求め、晩に祈る時には感謝することに重きを置くことができます。
感謝だけを述べる祈りをした事がありますか?求めることは何もない祈りです。長い祝福のリストを考えることになり、その事実に圧倒されるかもしれません。
3.感謝している人々のリストを作る
時には時間をとって、自分の生活をより良くしてくれているすべての人をリストアップしてみましょう。そのリストの脇に、なぜその人が自分にとって特別なのか、何をやってくれたのかについて書き加えましょう。
思い出せるだけ過去にさかのぼって、先生、友だち、助言してくれた人々、祖父母、両親、兄弟、その他自分の生活によい影響を与えてくれた人たちを挙げてみましょう。リストをいつでも見れるところに置いておいて、新たに思い出したことや新しい人々について書き加えられるようにします。このようにすれば人生に活力が与えられます。神はわたしたちの生活が変わるように、霊のあるいは文字どおりの兄弟姉妹を通して祝福なさいます。彼らを覚えていることが、心と精神が感謝につながるきっかけとなります。
4.生活を豊かにしてくれた経験をリストアップする
思い出せる限り一番古い経験から最近のことまで、思いを馳せてみましょう。辛いことも喜ばしいことも、どのような経験が自分の人生を祝福してくれたでしょうか?経験とともに、その経験が自分に教えてくれたことや、それによって自分がどのようによりよい人間になったのかを書き添えておきます。
逆境が自分を強くしたことも含めておきましょう。自分の証を強め、自信を増した特別な経験を覚えておきましょう。これらの経験はわたしたちの見方を啓発し、感謝の気持ちを生み出してくれます。
5.赦す必要のある人々をリストアップする
主要な宗教はどれも、赦しや嫌なことを忘れることがもたらす再生力について教えています。感謝の泉は他の人々に対する不親切な思いにしがみついていることによって、かれてしまいます。
だれか赦す必要がある人がいませんか?それは単なる皮肉やちょっとした言葉を滑らしただけかもしれません。このような不親切な感情を払拭し、自分の心にどんな変化が起こるかみてみましょう。救い主に倣って生活する時に、身の回りのことにもっと感謝するようになります。主はわたしたちを赦し、わたしたちも同様にするように期待なさっています。わたしたちが赦し、嫌な思いを捨てる時に、人生を喜び感謝する気持ちが心の中に膨らんできます。
そして恐らくリストの中で一番大切な人物は、「自分自身」です。他の人たちを赦す時に、自分自身も赦しましょう。そして、主がこだわりを押しとどめているダムを壊して下さることに委ね、心に感謝の気持ちが流れ込んでくるようにしましょう。
この記事は、デビッド・A・クリステンセンによってLDSLivingに 5 Simple Ways to Develop an “Attitude of Gratitude”の題名で投稿されました。
日本語©2016 LDS Living, A Division of Deseret Book Company | Englsih ©2016 LDS Living, A Division of Deseret Book Company
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