読んで信じるすべての人が啓発されるように、ふさわしい人々はいつも神によって、彼らの行ないや預言や神が彼らにどのようになされたかを記録するように命じられてきました。(ローマ15:4、黙示録1:11、マラキ書3:16、詩篇102:16−18参照)。
「ユダの木」は聖書の中で聖書そのものを言及していて、ユダの預言者によって保存された記録です。「エフライムの木」とはヨセフの子孫によって記録された聖典を持っています。これら2つの聖典の記録は一体となり、一つはイエス・キリストの2つ目の証となります(エゼキエル書37:15−16、ヘブル7:14参照)。
モルモン書はアメリカ大陸に住んでいたイスラエル人によって書かれました。モルモン書の預言者について言及すると、主は御自身の再臨の前の最後の時代に彼らの記録が出現すると告げられ、そしてそれは地から出て、「ちりの中から言葉を出す」でしょう。これはイザヤ書29章4節のイザヤの預言と一致します。
ヨハネの黙示録が聖書にいかなる聖典が加えられることを禁じていると多くのモルモンではない学者が論じています(ヨハネの黙示録22:18)。ヨハネは黙示録を彼の福音書の前に書き、もし故意にこの律法が聖書全体に当てはまるとしたらこのように彼は自分の律法を犯してしまいます。この議論は多くの聖書学者によって支持されているため、その可能性によって弱くなっています。ヨハネが生きている間に聖書が存在しなかった事実によって致命的に弱まりました。
また申命記には言葉に付け加えることやその中にある命じること(戒め)に対しする複数の禁止事項が含まれていることは注目するに値します(申命記4:2、12:32)これらの禁止事項は聖書すべてではなく特定の書籍または禁止事項がある章にあてはまることを、これらは強く示唆しています。
ヨハネは黙示録22章18節:「この書(ヨハネは黙示録、この時にはまだ聖書がなかったため)の預言の言葉を聞くすべての人々に対して、わたしは警告する。もしこれに書き加える者があれば(『これ』は直接的や具体的なことを指し、聖書全体ではない)、神はその人に、この書に書かれている災害を加えられる。」
申命記4:2:「わたしがあなたがたに命じる言葉に付け加えてはならない。はた減らしてはならない。わたしが命じるあなたの神、主の命令を守ることのできるためである。」
申命記12:32:「あなたがたはわたしが命じることのすべての事を守って行わなければならない。これにつけ加えてはならない。また減らしてはならない。」
聖書は完全な書物でしょうか?
聖書を編集する工程で学者や聖職者が、祝祭の書、バルナバの手紙、ヘルメスの羊飼い、ラオデキヤ人へのパウロの手紙、執筆がクレメント(ペテロの同僚であると考えられる)に起因するもの、そしていくつかのペテロの執筆を含む多くの書籍を拒みました。
これらやその他の拒否に対して差し出された多くの理由がありました。これらの中の著名なものは捏造の疑いがあったり、または当時の聖職者が、その文章がさらに大切にされていた文やとてもよく受け入れられた教会の、または広く世間で支持されていた信条と一致しないためです。
末日聖徒の教会は改訂または変更のされてない欽定訳聖書*を使用しています。末日聖徒は脚注、相互参照、聖句ガイド、項目ガイド、地図や写真を追加しました。「1982年10月15日、レイマンズ国立聖書委員会から欽定訳聖書の新版(再度、改訂ではない、内容は変更されていない)の出版を通して聖書にもたらした卓越した貢献に対して末日聖徒イエス・キリスト教会は賞を授与されました。」
モルモンは聖書をモルモン書と等しく崇敬しています。両方なくして完全な福音の真実性を彼らは持ち得なかったでしょう。末日聖徒の教会において認めている他の聖典は、教義と聖約、近代の啓示集および高価なる真珠、それはアブラハムおよびモーセによる書、ジョセフ・スミスの歴史、マタイの書の一部の彼の翻訳、そしてモルモンの13の信仰箇条が含まれます。
多くのキリスト教派は聖書を彼らの確信としていますが、しかし、彼らすべてはその本を違った意味合いで見ています。イエスが亡くなった後に多くの節が加えられた事が問題を複雑化させ、また、いくつかの章や節が欠落したことも同様です。開かれた聖書の規範によって理解力が増します。良い例はコリント人への第一の手紙15章で、そこでパウロは体の日の栄光、月の栄光、星の栄光について述べています。わたしたちにはわずかな節しかないため、これらの節が何を意味しているのか結論を出すのは困難です。しかし、ジョセフ・スミスとオリバー・カウドリに素晴らしい啓示が与えられ、彼らに示現の中で3つの天の王国を見せられました。わたしたちは日の栄、月の栄、星の栄の王国を詳細に学び、そして上に述べたようにパウロの言葉が完全に明らかにされているのを知るのです(教義と聖約76章参照)。
*日本では日本聖書協会の聖書を使用しています。