わたしの素晴らしいアメリカの家族は色々なことを議論します。最近、知恵の言葉についてメールを交わしました。私のアメリカの家族の長男と結婚をしたケーラ・ハーディンは食べ物についての知識を独学で得ています。最近、ケーラは家族に合成着色料の赤色40号についてメールを送りました。彼女が託児の指導者と交わしたメールを分かち合ってくれました。

最初に、ケーラが託児の指導者にメールを送りました。

「私は健康や食品ことについてとてものめり込んでいるので、大切ではないと思えば無視していただいて結構です。

ヨーロッパでは赤色合成着色料が禁止になりました。子供達の行動に悪影響を与えるからです。私の娘のアドリアーナがまだ幼かった頃にある記事を読みました。記事を読んでから数日後、私たちはお婆ちゃんの所に遊びに行きました。その時、アドリアーナは彼女のお母さんとお婆ちゃんとともにBYUクリーマリーに行きました。彼女はとても明るいピンク色のバブルガムアイスクリームを頬張っていました。突然、アイスクリームを食べている途中にスプーンをじっと眺め、叫び始めました。更に突然泣き出し、今までこんなことがなかった子なのに思っていました。その後も何度か、彼女が赤色合成着色料を口にするたびに同じような行動をとりました。私たちはきっと赤色合成着色料が原因だと考え、本当にアレルギーではないのですが、アレルギーだと人に伝えてそれらのものを口に入れさせないようにしました。そう伝える以外には、他の人が彼女にその合成着色料が入った食べ物を与えるのを阻止する方法がないように感じたからです。

あなたにメールを送ったのは、今日あなたの息子のハンターの機嫌が悪く、もしかしたらM&Mが原因ではないかと思ったからです。赤色合成着色料を子供たちに与えることで、子供達の機嫌が悪くなり、託児の指導者たちに迷惑をかけることになるように思ってなりません。

もしよろしければ、お菓子についてのメールを送る責任を私が引き受け、赤色着色料の入ったお菓子ではなく、もっと健康的なものを持ってくるように両親に提案してもいいと思っています。感想を聞かせてください。」

託児の指導者は、ケーラに返信しました。

「私も子供たちが赤色着色料に反応しているのを見ました。だからあなたの言っていることが奇妙だとは思いません。

私はレッスンの前に様子を見て、どんなお菓子が与えられているのか見るのは構わないと思います。そしてM&Mのような砂糖と合成着色料で作られたお菓子など、子供に食べさせたくないものがあれば、それを両親に丁寧に説明して家に持ち帰ってもらってはどうでしょうか?

赤色着色料についての私の思いはというと、私たちも子供のギャビンにそのようなものを与えません。着色料に対する反応がひどいからです。私はM&Mについて今日は何も口を出しませんでした。頭を突っ込みすぎだと感じたからです。でも、赤色合成着色料についての研究がたくさんなされています。ギャビンがそれを口にすると、顔が真っ赤になり、完全に行動を制御できなくなります。大声で叫び続けます。私たちはそれを何度も目にし、あなたと同じように、合成着色料が原因だと結論づけました。私は息子にはアレルギーだからと伝え、赤色着色料を口にさせないようにしています。私の理解の範囲内ですが、これは珍しくないみたいです。赤色合成着色料が入ったものを禁止してもいいと思います。」

恐らく託児の指導者は話し合い、深く考え、お祈りをしたことでしょう。そして、彼らは託児の対象の親にこのようなメールを送ったそうです。

「親愛なる両親の皆さん、

託児では、これから少量ですが栄養価の高いお菓子を用意するように心がけていきます。

託児の時間をできる限り教養の時間にしていきます。お菓子を食べる前に子供に簡単なお祈りをしてもらい、食べ終わるまで席を立たないように励まし、『ください』や『ありがとうございます』と言えるように教え、食べ終わったらお皿を片付けるように助けています。

このようにするために、皆さんの助けが必要です。あなたの子供がお菓子を持ってくる日を決められたチャートを作りました。今託児に19人の子供がおり、今年の終わりには24人になる予定です。

良い託児のためのお菓子は、キュウリのスライス、セロリ、ベルペッパー、人参、オリーブ、メロン、ホールグレインクラッカー、ベリー系の果物、葡萄、林檎、バナナ、梨、みかん、ホールウィートトルティーヤ、ホールウィートピタブレッド、お豆、プレッツェル、ベジーティックなどです。

あまり好ましくないお菓子は、教会の服にシミを残すもの、キャンディー、その他赤色合成着色料が入ったもの(多くのフルーツ系スナックは着色料を使っています)」

ケーラは赤色着色料、特に小さな子供達に与える影響について多くの時間を費やして知識を得たことでしょう。彼女はその知識を通して託児の指導者や子供達が予期せぬ、かつコントロールできない子供の行動を起こさないような助けとなっていると思います。これらのメールから、私たちは何を学べるでしょうか。

知恵の言葉について話すとき、ある人は肉を食べるべきではないと言うかもしれません。日本の末日聖徒の多くは、カフェインを摂取してはいけないといいます。しかし、宣教師が知恵の言葉について教えるとき、5つのものを取ってはいけないと教えます。それは、アルコール、コーヒー、お茶、タバコ、そして有害な薬物です。

1コリント人への手紙3章16節から17節にはこのように書かれています。

「あなたがたは知らないのか。自分の体は、神から受けて自分の内に宿っている聖霊の宮であって、あなたがたは、もはや自分自身のものではないのである。あなたがたは、代価を払って買い取られたのだ。それだから、自分のからだをもって、神の栄光をあらわしなさい。」

ベドナー長老は2001年にBYUアイダホ校のディボーショナルでこのように教えています。

「興味深いことに、教会の内外で多くの人が『自分の体だから自分がしたいようにしてよい』と言うのを、これまでわたしは度々聞いてきました。このような言葉に対する教義的に正しい対応はきわめて簡潔です。『いや、あなたの体はあなた自身のものではありません。神からお借りしているものです。』…

ボイド・K・パッカー会長からの次の勧告を再検討しながら,主の宮に参入するためにふさわしくあることの大切さをよく考えてみてください。

『わたしたちの肉体は、霊がつかさどる道具です。『知恵の言葉』というすばらしい啓示の中で、肉体を汚れから守る方法が教えられています。この汚れは、霊的な交わりにかかわる繊細な感覚を鈍らせ、破壊することさえあるのです。

知恵の言葉は、個人の啓示の鍵です。 それは、『約束を伴う原則』として与えられたもので、『すべての聖徒の中の弱い者および最も弱い者の能力に適するもの』です(教義と聖約89:3)。

その約束は,従順な人々は『知識の大いなる宝、すなわち隠された宝さえ』与えられるというものです(教義と聖約89:19)。もし習慣性のある物質で体をいじめたり、処方薬を誤用したりすれば、霊的な交わりという光をさえぎるカーテンを引いてしまうことになります。』(Let Not Your Heart Be Troubled,211)

知恵の言葉に従うことで得られる主要な祝福は、必ずしも肉体的なものではなく、実際は霊的なものなのです。確かに,わたしたちは皆,知恵の言葉に含まれている生活様式と食事の指針に厳密に従うことで肉体的な恩恵を得られることを理解しています。 しかし、体に取り込む物と霊的な交わりを受ける能力との関係をパッカー会長がどのように強調しているかに気づいてください。知恵の言葉は啓示を受ける備えと能力に関わるものです。第二に,知恵の言葉は肉体的な恩恵をもたらすものでもあります。神殿への参入を認められるのはふさわしい人々だけです。同様に,霊的にも肉体的にも、わたしたちに良い影響を及ぼすものだけを体に取り込むように気を付けなければなりません。

私は肉やカフェインのように、誰かがこれは食べていい、これは食べてはいけないと知恵の言葉で禁止されていないものに全ての人のために事細かに基準を設けることは好きではありません。それは、これが知恵の言葉だからです。私たちは自分たちの知恵を絞り、自分たちに与えられた体、つまり神様から与えられた賜物であり、私たちの神殿でもあるこの体を清く保つために、お祈りの気持ちを持って深く考え、自分なりの決断をするとき、私たちに御霊が宿り続けることでしょう。

 

 

この記事は福井敏敬によって書かれました。