新年は多くの家族が決意を新たにするときです。しかし、いつも目標を立てても失敗する子供は落胆して新しい目標を立てなくなります。ですから、あなたが決意を守ろうとするとき、子供たちも決意を守ることは極めて重要なことなのです。
リサーチによれば、親が子供の目標達成を助ける場合、常に子供は目標達成する傾向が高いとのことです。ですからこのような読み物を見つけたことはまず第一段階となります。
そして面白いことに、子供が目標を達成するためのステップはあなたをも助けるのです!ですから家族で一緒に、新年の抱負を現実のものとしましょう。
子供たちに目標を立てる気にさせる
すべての子供が自然に目標を設定できるわけではありません。自分から目標を設定する子供でさえ良い模範が必要です。
子供が見て分かるような目標をあなたが立てて、自分の努力について子供たちと話し合ってください。
子供がこれまでにどのように目標を立ててきたかを考えてください。自分でやりたいと言って成し遂げたものはなんでも、目標というくくりに入れることができます。このような経験を子供に話せば、形式ばらずに目標を立てるということで、すでに有益となっていることに気づくでしょう。
このような実例に気づかなくても、子供の望みや希望に耳を傾けてください。目標を設定する時期が来たら、そこがスタート地点になります。目標を設定するのは、子供たちが達成したいことをやり遂げるための方法であるということを指摘してください。
何もやり遂げたい気持ちを持たない子供にはどうしたら良いでしょう?正直に言えば、そのような子供がいるとはわたしには思えません。親がイライラするのはテレビゲームをしたい子供たちなのです。テレビゲームに没頭する子供たちというものは、しばしば物事を達成することに向いています。ゲームで何かをとることに熱中するからです。
レオナルド・サックスは著名な家族精神科医です。著書「Boys Adrift」(漂流する少年たち)の中で、テレビゲームに熱中する子供を持つ親は、テレビゲームと同じように現実生活の中での目標を見つけられるように助けるべきであると提案しています。
意義のある目標を立てる
子供に目標を立てさせることを押し付けないでください。リサーチによれば子供は自分で目標を立てたときに目標を達成し、喜んでそれをするということを示しています。
これはあなたが関わってはいけないという意味ではありませんが、あなたの役割は子供が考えたことを実行する間、支えとなることなのです。子供が意義ある目標を見つけることに苦労しているときは、これまであなたが耳を傾けて来た子供の望みについて提案してみてください。
子供にとって、救い主が家のたとえ(ルカ11章)について教えられたように、好ましくない態度をやめることに焦点を置いた目標を作るよりも、新たな態度やスキル、達成をもたらす目標にまず焦点を定めます。
子供には社会的な圧力や外野の期待から来る目標から遠ざかるようにアドバイスしてください。最も効果的な目標は、個人の興味や価値を反映するものです。
望みは出発点としては大切ですが、目標とするには、特定の測ることのできる、スケジュールに沿ったものであるべきです。ある時点で子供が目標を達成した、と明確に分かるようでなければなりません。
目標計画を作る
目標を達成するにあたり、計画がしばしば最大のかなめとなります。
1999年の研究では心理学者ピーター・ゴルウィツアーは、目標に無事に到達するには体制が大きな役割を果たすということを発見しました。
一度にたくさんの目標を立てるのを避けてください。新年にあたり、12の目標があれば、自分で頑張る2つの目標をまず選んでください。そして2,3か月したら、また少し足すのです。
また、反対の目標を立てるのも避けてください。これは簡単に見えるかもしれませんが、もし健康的な食事をする、と食費を節約する、という目標を立てると、すぐにどちらかを選ばなければならなくなります。
目標は段階に分けるべきです。それぞれの段階は目標のほんの一部というよりも、行動であるべきです。たとえば自分の目標が2キロ減量するものだとします。最初の一週間の段階は500グラム落とすことではなく、有酸素運動を始めることです。中間地点での目標は目標の種類によって有益なものとなりますが、行動段階と混同するべきではありません。
日々の行動が目標達成と関わっているとき、子供には特に有益なものとなります。日々の行動は、自覚と目標達成に必要な自律を促します。
期限の前に進歩をチェックし、必要であれば計画を変更する機会があるようにしてください。
計画不足だと、多くの有能な目標設定する人の思いをくじいてしまいますので、同じ罠にかからないように気をつけましょう。
前向きに動機づけをする
目標がどれほど個人的でよく計画されたものであろうと、わたしたちがそれを完遂するように動機づけられていなければ、成し遂げることはできません。ですから一度目標に到達しようと行動を起こしたら、自分のことを本来は動機付けをする者として考えてください。
必ず目標を到達する行為に関与し続けるようにしてください。なぜなら自分の目標に責任を持ってもらう誰かがいることはとても効果的な動機づけとなるからです。理想的なのは親がこの役割を担うことです。
ジョアキム・C・ブランスタイン教授は、88人の学生にその学期の目標のリストを提出させました。それから教授は目標達成にどんな要素があるのか見抜くために、その学期中彼らを観察しました。
ブランスタイン教授は、人が自分は目標に向かって進歩していると思えるときに、実際に目標に近づいているかどうかにかかわらず、目標に到達する傾向がより多いということを発見しました。
子供が自分の進歩を気づけるような機会を与えるような方法で、目標を組み立てる助けをすることを考えてください。
例えば、子供の目標がシーズン中にリトルリーグの野球でヒットの打率を上げることであり、子供が毎日練習をし、毎週の試合で子供がその成果を見るならば、それは目標に向かって続ける励ましとなるでしょう。
また、目標について子供と話すときには、彼らがよくなってきていることについて焦点を当てるようにしてください。そうすることにより、子供は何か変更を加えなければならないことになっても動機付けられます。
ブランスタイン教授はどれほど目標に向かって進歩していても、自分はできないと思い始めた子供は、目標に到達することができないことを発見しました。ですから格闘している子供にとっては難しいことかもしれませんが、前向きでいることが、わたしたちが子供のためにできる最良のものなのです。
目標到達を繰り返す
ブランスタイン教授はわたしたちが目標に到達すると、良い気持ちを感じ、それがさらに目標を持ちたいという動機付けになるということを発見しました。そのようにして目標に到達し、目標を設定することは互いに強化する原動力となるのです。
もちろん時には目標に到達できないこともあります。子供もそれは同様です。これは優先順位を評価し、新たな行動を起こす重要な機会となります。目標に到達するように、失敗も自分の強さというものは一体どこにあるのかを教えるものとなります。ですからすべての失敗を成功のもととして、ひとくくりにしないでください。失敗も重要な教訓ともなり得るからです。
しかし、もしわたしたちがその教訓を胸に再度挑戦しようとしない場合、教訓は何の役にも立ちません。目標到達に失敗しても、次に何とか別の目標を立てる子供は、二番目の目標に到達する可能性が高いとリサーチは示しています。それでも二番目に立てた目標に到達できなくても心配しないでください。3番目の目標に到達する可能性があるからです。このパターンは続くのです。
もちろん子供が一度目標を完遂すれば、内在する報いはさらに目標を持つ励みとなります。
失敗したばかりでも、目標設定を続けることは子供に目標について教えることのできる最も大切な教訓の一つとなり得ます。
あなたは今年、お子さんとどんな新年の抱負を立てましたか?どのようにしてそれを到達させますか?コメントをお待ちしています。
この記事はクリストファー・D・カニンガムによって書かれたものです。