末日聖徒イエス・キリスト教会(よくモルモン教と呼ばれるがこれは正式名称ではない)の信仰の中で儀式は非常に重要です。

それらは神へ向かうわたしたちの通る道の一里塚以上のものであるが、ほとんどはわたしたちがさらにキリストのようになるための外形的な聖約で、神の身元へ戻るために導いてくれます。

末日聖徒イエス・キリスト教会では、ユダヤ教のブリット(割礼)に似た簡単な儀式の中で幼児に名前や祝福が与えられます。
ビショップ(集会の管理者)が管理しているのであれば、この幼児の祝福は礼拝堂または家で執り行うことができます。しかし、これは教会の儀式ではなく、どのような聖約(神と人との神聖な約束。守ると祝福を受ける。)も伴いません。

家族が集い、ふさわしいメルキゼデク神権者たちが幼児を彼らの腕に抱き、その間一人が幼児の名前と預言的な祝福(聖霊に感じるまま)を表明します。

 

バプテスマと聖霊の賜物

バプテスマを受ける男の子と施す父親

写真はlds.orgより

末日聖徒イエス・キリスト教会の最初の儀式は水に沈めるバプテスマです。子供たちは8歳になるとバプテスマを受けます。

8歳という年齢は主が啓示を通して明らかにされた「説明責任の年齢」であり、その時点で一般の子供は善悪を見分けることができて悔い改めのプロセスを理解します(知的障害のある人々は「説明責任」に達することがないため悪意がないと見なされ、彼らはこの儀式またはどのような儀式も必要がありません)。

水に沈めるバプテスマはバプテスマ前のその人の死の象徴で、バプテスマを受けることを通し、キリストによって新しく生まれ変わって罪を洗い流します。またこれはキリストの死と復活の象徴でもあります。

バプテスマの聖約にはその人が悔い改めること、そしてキリストの名を受けて常にキリストを思い起こすことが求められます。新しくバプテスマを受けた人へ主が約束することは、主ご自身の御霊が常に一緒にいてくださるようになることです。そのために次の儀式、聖霊の賜物の授与が行われます。

聖霊の賜物の授与、または「火のバプテスマ」は水によるバプテスマに続きます。聖霊は神の啓示を伝える者、慰める者、そして真実を証しする者です。また聖霊は危険を警告し、わたしたちが正しい選択をするのを助け、この世のものからは得られない平安をもたらしてくれます。

もしその人がふさわしくあり続けるならば、聖霊はこの神聖な儀式を通して、その人の個人的な同僚となります。清くないところに聖霊は存在することはできません。聖霊が存在するところに、人々がいう「モルモンの輝き」が生じるのです。

 

聖餐

聖餐のパンと水

この写真はlds.orgより

次の儀式は、毎週日曜日(特別な大会の時を除く)に神聖な聖餐を取ることです。モルモンはキリストの偉大で無窮の贖いの中で、彼らのために打ち傷つけられ流されたご自身の体と血を表し思い起こすものとしてパンと水を取ります。

この儀式はバプテスマの聖約を新たにします。モルモンは聖餐を取るのにふさわしくあるように備えて、バプテスマを受けた後も一週間の小さい罪(間違ったことをしたりなど)を悔い改めます。

 

清める儀式

福岡神殿

福岡神殿:lds.orgからの画像

より高い(神聖な)儀式はモルモンの神殿の中で行なわれ、これらには神の王国の働きを行うさらなる約束、神の御心を行うさらなる望み、そしてさらなるふさわしさが要求されます。

清めるための儀式は旧約聖書に記載されているアロンが神殿の務めの準備をすることの象徴です。男性は男性が、女性は女性がこの象徴的な儀式を行います。この儀式は「エンダウメント」に参加する人を清めます。

 

エンダウメント

エンダウメントは神様からの賜物(祝福や能力)であり、エンダウメントの儀式はわたしたちに守りと地上でつとめを果たすための力を授けます。エンダウメントはイエス・キリストの贖いの中枢、創造と堕落を含む、神の救いの計画を復習します。それはわたしたちに救い主との深いつながりを示し、キリストに従う深い望みと決意が求められます。

一度エンダウメントを受けると、ガーメントと呼ばれる肌着を身につけることが祝福として与えられます。ガーメントの着用は各会員の決意を外的に表したものであり、神様からの守りとなります。

 

永遠の結婚

神殿結婚をした夫婦の笑顔

最後の儀式は、永遠の結婚の聖約において夫と妻をともに結び固めることであり、もし夫婦がすでに民法上結婚していて子供がいるのであれば、彼らと子供たちとを永遠に結び固めます。神の聖なる宮で式を執り行う人はキリストから直接権威を保持し、地上で結び固められることを天で結び固め、その誓はこの世で死が別つ時までではなく永遠です。

またこれらすべての聖約は、モルモンの神殿において地上で生きている間に行う機会がなかった、わたしたちの亡くなった先祖のために執り行われています。わたしたちは彼らが生き続け、学び、悔い改め、そしてこれらの儀式を受け入れる、または拒否する選択の能力を持っていることを知っています。死者のための身代わりの儀式は福音を受け入れた人々にのみ有効で、彼らがもし断ったら拘束する力はありません。

モルモンの儀式のもっとも特徴的なことは、最初の使徒たちが殺された後の時代に失われ、現代に天の使者によってそれらを執り行う力および権威は、地上に回復され、人に授けられたということです。

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