モルモン書及びその他のモルモン教の聖文
俗に他の信仰者から「モルモン教」と呼ばれているこの教会の正式名は、末日聖徒イエス・キリスト教会です。多くのクリスチャンは聖書のみが神の御言葉であると受け入れません。しかし、モルモン教の公式の正典として認めている聖文は:聖書(欽定訳聖書)、モルモン書(アメリカ大陸の昔の住民に対するイエス・キリストの導きの聖典)、教義と聖約(現代の聖文を集めたもので、多くは預言者ジョセフ・スミスに啓示されたもの)、高価な真珠(古代の聖文を現代集めたもの)です。
聖書
モルモン教では正確に翻訳されているかぎり、「聖書は」神の言葉であると信じています。聖書はかつてイエス・キリストの完全な福音が含まれていたと信じていましたが、時間が経つと分かりやすくて貴い真理が失われました。そのいくつかの古代の原稿は、情報伝達と翻訳の経過に失われました。他の部分は、構想を練っていた人たちにふさわしくないと判断され、聖書から消されました。
モルモン書
モルモン教の教義では、神が聖書から多くのことが失われると予見していたため、別の完全な福音の記録を備えて、この末日まで保存されたと教えられています。この聖典はモルモン書と知られ、アメリカ大陸の昔の住民に対するイエス・キリストの導きの記録です。1800年代初期に、御父と御子イエス・キリストが、ジョセフ・スミスと呼ばれる少年に現れ、これらのことを明らかにし、彼を預言者として真理をこの地球に回復するようにと召されました。モロナイという天使が、最後に記録を地に埋めた人であり、ジョセフ・スミスをそのありかに導きました。預言者は神の力でその原稿を翻訳しました。モルモン書はイエス・キリストについてのもう一つの証であり、聖書と肩を並べる書物です。すでに聖書の中に存在する教義を支え、明確にしてくれます。
教義と聖約
モルモン教は、現在でも神は御自分の子供たちに話されると信じています。ジョセフ・スミスはイエス・キリストの教会を完全に回復するために召された時、主の助けをしばしば祈り求めました。啓示を通してその答えを受けました。多くの啓示が教義と聖約に記録され、彼の民についての神の意思を明らかにされました。
高価な真珠
ジョセフ・スミスは聖霊の力を通して、また神の指示の下で聖書の翻訳を引き受けました。聖書を読んでいる時に彼は霊感を受け、オリジナルの原稿から失われたものを書き出しました。その多くのことが高価な真珠に記録されています。それに加えて、アブラハムがエジプトにいたときの記録(古代のパピルスの巻物)が初期の聖徒らの手に入りました。これもジョセフ・スミスによって翻訳され、高価な真珠に出版されています。
正典〔訳注――各教会により信仰の基準として公認された文書〕
四大聖典に加えて、モルモン教は神が続けて預言者を通して語っていると信じています。中央幹部と呼ばれる教会の指導者は、彼らの召しを通して神の御言葉を話していると認めています。これらの神聖な言葉は全て聖文と認められ、そのように扱われています。