9月9日に101歳を迎える直前、末日聖徒イエス・キリスト教会のラッセル・M・ネルソン大管長が、TIME誌に記事を寄稿しました。

心臓外科医、そして宗教指導者としての歩みを振り返りながら、ネルソン大管長は1世紀を超える人生で学んだ教訓を強調しました。「101歳まで生きることは、まったく予想していなかった特権です」と述べ、医療、コミュニケーション、そして世界情勢の劇的な変化を振り返りました。

画像:末日聖徒イエス・キリスト教会

ネルソン大管長は「決して変わらない真理」があり、それが混乱の時代に人々を支えると語りました。
第1に、すべての人は本来の価値と尊厳を持っているということです。

わたしたちは皆、愛にあふれる天の御父の子どもだと信じています。しかし、宗教や霊性に関わらず、すべての人が尊厳を持つべき存在だと認めることは、解放をもたらします

多くの若者が不安や自分の価値への疑念に苦しんでいる現状を認めつつ、こう付け加えました。

自分が愛されていると知り、目的に集中する心は、人生で何が起ころうと、あるいは起こらなくとも、揺るぎなく、自信と希望を持って鼓動し続けるのです。

第2に、人を愛し、思いやりと敬意をもって接することです。

怒りは決して人を説得できず、敵意は癒しをもたらさず、争いは持続する解決に至りません

より多くの人が平和を築くために行動するなら、世界は大きく変わるだろうと述べました。

さらに、他宗教や異文化の人々に手を差し伸べるといった小さな行動が、癒しの道を開くこともあると教えました。家庭は欠点があっても安定と意味を与える源であり、誠実さや赦しといった価値観が永続的な平和を築くと強調しました。

ネルソン大管長にとって、イエス・キリストの「神を愛し、隣人を愛する」という言葉は抽象的な理念ではなく、生涯を支えてきた実践的な知恵です。ネルソン大管長彼は最後にこう結びました。

もしわたしたちがこれらの永遠の真理を自らの価値を尊び、他者を尊厳をもって扱い、家族を大切にすることを受け入れるなら、わたしたちの人生も、そして世界も、より揺るぎなく、喜びに満ちたものになるでしょう。それがわたしの誕生日の願いです。

ネルソン大管長の記事はTIME誌で読むことができます。