ユタ州出身の10歳の女子ジムナストであるランディン・ヴァンダートゥーレンは年間ジュニアオリンピック体操選手賞を受賞しました。

ユタ州出身の10歳の末日聖徒の女子体操選手ランディン・ヴァンダートゥーレンはInternational Gymnast Magazineの年間ジュニアオリンピック体操選手として指名されました。この賞を受賞するのはユタ州で彼女が初めてです。

「大変な名誉です」とランディンのコーチのライアン・カーカム氏はYouTubeチャンネル(英語)で述べています。「彼女にとっても、ジムにとっても大変な名誉です。とても興奮しています。彼女は確かにそれだけの力があります。」

 

ジムナストになる

ランディンはわずか5歳の時に体操を始めました。

体操を始めたきっかけについて彼女は次のように述べています。「オリンピックを見るようになって、ただやってみたかったんです。」

当初からランディンの才能が飛びぬけていたので、カーカムは彼女を特別クラスに入れたと述べました。6歳になる頃にはすでにレベル4になっており、競技会に出ていました。それぞれのレベルに進級するには、ジムナストはアメリカ国内の体操に関する基準や規則などに権威を持つ全米体操協会が制定した技術を習得しなければなりません。レベル1~3は競技会レベルではなく、ジムナストが競技会に準備するための段階です。しかしながらレベル4は競技会の初級のレベルで、レベル5に進むには選手は次の段階に進むために必要な技術を習得したことを示すある種の「スコア」を獲得しなければなりません。

年間ジュニアオリンピック体操選手の資格を得るために、International Gymnast MagazineとMeet Scores Onlineの役員から構成される委員会により、ランディンの2016年のスコアは全米のジムナストと並び分析されました。委員会は選手のコーチおよび両親宛にトップスコアを知らせる電子メールを送りました。選考プロセスを継続するためにランディンのコーチと両親はそれを承諾する必要がありました。

そののちランディンは45名の才能あるジムナストから選ばれ、委員会はランディンの競技会や訓練のビデオを検討しました。委員会はランディンが彼女が属するレベルよりはるかに優れた技術を持っていることが分かり、彼女は上位15名に入りました。最終的には選手は5名に絞られ、ついに委員会はランディンをその賞に選出しました。

 

ジムナストとして、末日聖徒として

ランディンはユタ州出身で初の受賞で、これほど若い年齢にもかかわらずそのような大きな栄誉を手にしたことを「とてもドキドキする」と言っています。

ランディンは多くの耳目を集めましたがおそらくその中でも最も胸躍るのは、オリンピック金メダリストのシモーネ・バイルズでした。彼女はランディンの技術に注目し、受賞後、ランディンに祝福のビデオを送りました。

末日聖徒イエス・キリスト教会の会員であるランディンは休むことなく月曜から土曜までジムにいます。火曜と、木曜は1日2回の練習をします。朝練がない月曜、水曜、金曜は学校に行き、残りは母親から家でホームスクーリングをしてもらっています。

ジムでの練習がないときは、彼女は家族と過ごすことが大好きな4人姉妹の末っ子です。

「わたしたちは家族会議をたくさんしました。なぜならランディンだけでなく家族全員にとっても大きな犠牲だからです」と母親のジュリー・ヴァンダートゥーレンは言います。「皆、協力してくれます。姉たちも支えてくれています。ランディンのために犠牲になりますが、決して文句を言いません。皆、妹のことをとても誇りに思っているのです。」

ランディンは将来エリート選手になるべく訓練を積んでいますが、このような若い選手がめったに到達できるレベルではありません。いつかはユタ大学の女子体操チームのRed Rocksの一員になりたいと思っています。

「彼女はエリートレベルのジムナストへの道を歩んでいます。彼女には可能性があります。だからわたしたちはそれに向かって訓練しているのです」とカーカムは述べています。

 

この記事は元々Madison Swensen Taylorによって書かれ、http://www.deseretnews.comに投稿されました。

写真:ジュリー・ヴァンダートゥーレンの好意による