モルモンタバナクル合唱団

モルモンタバナクル合唱団

モルモンタバナクル合唱団はモルモン教を代表する団体です。この合唱団はソルトレイク市のタバナクルという建物に根拠地を置きます。組織されたのは、ソルトレイク峡谷に開拓者の馬車が入植してきて間もなくのことです。合唱団が最初に1847年に結成された時は、ほんの数名の人たちだけからなっていましたが、今では360人のモルモン教の会員から構成するまでになりました。

合唱団の歴史

ブリガム・ヤングはモルモン教の2番目の大管長でした。1847年にモルモン教の会員が大ソルトレイク渓谷に到着するや否や、小さな合唱団を作るように指示しました。この合唱団は教会の最初の総大会、ソルトレイク峡谷での教会全体の礼拝の集会のために組織されました。それ以来、合唱団はだんだん大きくなり、モルモン教と世界の人々のために活躍しています。

1929年に、聖歌隊は最初のラジオ番組「音楽と語り」を放送し、テンプルスクエアの象徴的な建物であるタバナクルから放送されました。この「音楽と語り」は、毎週放送されるものですが、今では2000を越えるラジオやテレビ局を通じて放送されます。この番組は1929年以来ずっと途切れずに続いていて、合衆国の中では最も長く続いている放送番組です。

この聖歌隊はたくさんの音楽の賞を得てきました。そして50を越えるアルバムを作り、それは単独のものもあれば、他の演奏家との共演の物もあります。出演者の中には、ジェイン・セイモア、デイヴィド・アーチュレタ、ナタリー・コール、ブライアン・ストークス・ミッチェルなどがいます。

歌うために召される

モルモン教は主に無給で奉仕する指導者によって運営されています。ということは、モルモン教の会員は彼らの教会での割当である日曜学校の教師、青少年の指導者、ビショップ(牧師に似た役割)は、普通の職業の他に行っています。モルモン教の会員はこの教会での役割を「召し」と呼んでいます。会員は一生の間に数多くの様々な召しを経験します。以前にビショップ(その会衆の指導者)であった人がプライマリー(子供の)の先生に召されるかもしれません。預言者や十二使徒の他は、召しはたいてい数年間だけ続き、その後「解任」され、別の役割を与えられます。

会員がモルモンタバナクルに受け入れられると、合唱団で歌うことがその人の教会での召しになります。聖歌隊の隊員になるには毎週、リハーサルや発表も含め最低10時間奉仕する必要があります。そして、多くの聖歌隊の会員はフルタイムの仕事を持っているので、この責任が教会員としての主な召しであり責任になります。

召しというのはただ集会に出席するだけではなく、このケースでは、リハーサルも含まれます。モルモン教の会員はそれぞれの召しが大事であると信じています。そしてその点についてしっかりした霊的な見方をしています。大抵の会員は彼らの召しについて祈り、聖霊から導きを得、自分の召しを果たすための最良の方法について知ろうとします。この聖歌隊は「人々のために歌う」ように方向付けられています。そして彼らの歌う曲目の多くは賛美歌なので、その音楽の持っているメッセージを適切なスピリットを持って伝えます。

この聖歌隊は説教をするのか

モルモンタバナクル合唱団の目的は「人々のために歌う」ことです。あらゆるところにいる人々のためです。この聖歌隊の主要な割当の一つはモルモン教の半年毎に行われる総大会で歌うことですから、彼らのレパートリーには多くの賛美歌が含まれています。あるものはモルモン教特有の曲ですが、他のものはそうではありません。その他に、多くのアメリカのフォークソング、ブロードウェイの音楽、クラシックの曲なども演奏します。しかし、彼らの音楽の目的は、人々の気持ちを高めることで、説教することが主目的であるというわけではありません。もしモルモンタバナクル合唱団を聞く人々が高められ、より愛国心を持つようになり、啓発されたと感じるならば、彼らはその責任において成功したと言えるのです。
この聖歌隊に加わる資格とは?

モルモンタバナクル合唱団の一員になることは素晴らしい業績だと思われます。というのは、聖歌隊は最高の素質を持った人だけを受け入れるからです。そして非常に厳しい選考過程を得て選ばれるからです。この聖歌隊の隊員になるには、25歳から55歳の間であること、テンプルスクウェアから100マイル以内に住んでいること、またモルモン教のふさわしい会員でなければなりません。応募者は申込書に記入し、録音によるオーディションを受けてからでないと、入隊の考慮の対象になりません。それから応募者は音楽面での評価を受けますが、音楽の理論に主な焦点があります。そこまでパスした人は実際に人前で行うオーディションに進みます。それに成功した応募者は4ヶ月の間テンプルスクウェアコラールで奉仕し、やっとタバナクル合唱団に入れます。

その他の資料

モルモンタバナクル合唱団公式サイト

モルモンタバナクル合唱団のYouTubeチャンネル

この記事はmeganによって書かれました。彼女はユタで生まれ育ちました。そのほとんどをハリケーンという小さな町で過ごしました。今はアイダホ州のレックスバークにあるBYUアイダホ大学で英語学を勉強しています。そこで勉強することは素晴らしい経験で、偉大な文学について学び、自分の英作文の技術を磨いています。とりわけ多くの新しい人々と会えることが好きです。メーガンは音楽が好きで、とりわけ演奏することが好きです。オルガンとピアノを演奏します。彼女はまた、アメリカの手話言語に非常に興味を持っていて、それを取り巻く文化についても興味があります。生まれた時からモルモン教の会員で、この伝統と福音とともに育ってきたことを愛しています。