ハリウッドにいるモルモン教の有名人は確かな信用を得ています。ナポレオン・ダイナマイトといった名作から、「トワイライト・サーガ」、「エンダーのゲーム」、「メイズ・ランナー」、「オースティンランド」などこれらの最近の人気作は全てモルモン教徒著書の小説が原作とされています。この記事では、まだ気づかれていなかったかもしれないモルモンとの繋がりを持つ6つの有名映画を紹介します。
1. スター・ウォーズ(1977)
「スター・ウォーズ」における霊的な面はモルモン教徒の映画プロデューサー、ゲイリー・カーツに影響されたものです。ロサンゼルス出身のカーツは1940年7月27日生まれです。彼とジョージ・ルーカスとルーカスフィルムとのコラボレーションは大変な大当たりとなった、1973年の映画「アメリカン・グラフィティ」に始まりました。それから彼は、プロデューサーとして「スター・ウォーズ」や続編である「帝国の逆襲」の霊的な面への影響をもたらしました。彼は「ダーククリスタル」と「オズ」のプロデューサーもつとめました。
2. アメリカ物語(1986)
ドン・ブルースはおそらく、長編アニメとなるとウォルト・ディズニーの次に知られる名前でしょう。実際、1986年の彼の作品「アメリカ物語」はディズニー以外のアニメで最高利益をあげた映画となりました。映画の主題歌である「Somewhere Out There」は、グラミー賞で最優秀楽曲賞と最優秀モーションピクチャー楽曲賞(Best Song Written Specifically for a Motion Picture or Television)を受賞しました。
ブルースはアルゼンチンで専任宣教師として奉仕し、ブリガムヤング大学を卒業しました。彼の手がけたその他の作品は、「ビアンカの大冒険」(1977)、「ピートとドラゴン」(1977)、「ニムの秘密」(1982)、「リトルフット」(1988)、「天国から来たわんちゃん」(1989)などです。
3. ある日どこかで(1980)
ジェーン・シーモア演じるエリーズ・マッケナの役は、1900年初頭のアメリカの舞台で最も人気だった女優であり、モルモン教徒でもあるモード・アダムスの人生がモデルとされています。
モード・ユーイング・アダムス・キスカデン(1872年11月1日—1953年7月17日)は女優モード・アダムスとして知られ、1905年にブロードウェイの舞台「ピーター・パン:大人になりたがらない少年」でピーター・パン役を演じました。アダムスの魅力は大観衆に受け入れられ、彼女は当時の舞台で最も成功し、高収入の役者となりました。彼女の全盛期の年収は100万ドル(約1億円)と言われています。
シャイだったと言われるアダムスは、エセル・バリモアに「元祖『ひとりにしておいて欲しい』女」と呼ばれたそうです。アダムスが自身の収入で他の役者の給料を仮払いしたことも知られています。あるツアー中、劇場のオーナーは、アダムスの出演する劇は売り切れになるとわかってチケットの値段を倍にして売ったことがありました。それを知ったアダムスは、その夜ステージにあがる前にオーナーに差額を返金させました。
4. スタートレック:ビヨンド(2016)
モルモン教徒の映画脚本家JD・ペインは映画「スタートレック:イントゥ・ダークネス」(2013)の続編である「スタートレック:ビヨンド」の脚本チームの一員です。
「スタートレックは常に未来への楽観的な感覚と共に、冒険、探検、驚嘆、そして可能性についてが物語の芯となっています。それは巨大な遊び場です。そこに飛び込むのを楽しみにしています。」とペインはLDS Livingに語りました。
「スタートレックは倫理や道徳的な複雑なジレンマに取り組む特別な映画です。制作チームは、どんな背景をもつ人も両者の立場に立ってどうやって対応したら良いのか考えられるような場面をつくるのがとても好きです。映画を見て、『わたしだったらどうするかわからないな。きみならどうする?どうするのが正しいことなんだろう?』と話をするくらい観覧者を引き込むような場面です。」
映画はテレビ版の「スタートレック」の初回放送から50周年となる2016年7月8日に放映開始されました。そのことを受けてペインは、「だから全然プレッシャーないでしょう?」と笑いながら冗談を言いました。
5. 十戒(1956)
このクラシック映画にはふたりのモルモン教徒が関わっています。アーティストのアーノルド・フライバーグと俳優兼歌手のジェシー・デロス・ジュークスです。
監督のセシル・B・デミールはスウェーデンの記者エルマン・ストルプにフライバーグの描いた絵を見せられ、フライバーグを雇いました。デミールは「主の指」(ヤレドの兄弟が主の指を見たことを描いたフライバーグの作品)に大変感銘を受け、この絵を作中で火の中で主にまみえるシーンのモーセの衣装の参考にしました。フライバーグはこの映画でアカデミー賞にノミネートされました。ジュークスは素晴らしい低音の声で知られ、クレジットには載らない神様の声の役に抜擢されました。
ジュークスは1920年代にモルモン・タバナクル合唱団の団員で、バスのソロも担当していました。彼はラジオ、オペラ、ボードビルや劇場でもパフォーマンスをし、のちに映画業界が音つきの映画を作り始めた頃にハリウッドに進出しました。ジュークスは短編映画何本かに出演し、着実にキャリアを確立し、ビング・クロスビー、ベティ・グラブル、レッド・スケルトンなどと同じ大手プロダクションに所属するまでになりました。
6. フォレスト・ガンプ(1994)
1994年の大ヒット作「フォレスト・ガンプ」中に、トム・ハンクスの演じる役がベトナムでの栄誉を称えでメダルを受けるシーンがあります。作中ではトム・ハンクスの髪型が実際にリンドン・B・ジョンソン大統領からメダルをもらった人物であるサミー・L・デイビスの映像に重ねてあります。今日では「本物のガンプ」として知られるデイビスは、数年前にバプテスマを受けました。
この記事はもともとJamie Armstrongによって書かれ、ldsliving.comに”11 Hollywood Movies with Unexpected Mormon Connections“の題名で投稿されました。
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