ブリガム・ヤング大学(BYU)は,末日聖徒イエス・キリスト教会が所有し,運営していますが,2013年の11月に希少価値の高い展示会を主催しました。BYUの1校はユタ州のプロボに所在し,そこの美術館で開催されました。それは「聖なる賜物:カール・ブロック,ハインリッヒ・ホフマン,およびフランツ・シュヴァルツの宗教芸術」と題されています。これらの作品の多くが合衆国にもたらされるのは初めてで,その作品のいくつかは過去数百年どこにも公に展示されたことのないものです。

絵画のいくつかはヨーロッパの教会の祭壇を飾っていた作品です。このことで,それらの作品を入手することはとりわけ困難です。しかし、美術館はこれらの教会に同じ大きさのジクレー版画をその作品が不在の間提供し,それを閲覧する前に奇麗にし,回復することも申し出ました。それらの教会は,無料で送り出した時より、よりよい状態でそれを受け取ります。

 a1

フレデリクスボルグ城からの絵画

デンマークのフレデリクスボルグ城はカール・ブロックの「キリストの生涯」から8点の絵画を貸し出しました。それまでに一度も貸し出されたことはありませんし,今後も再び貸し出されることはないでしょう。これはアメリカ人が外国旅行せずに見る唯一の機会です。

ブロック,ホフマン,そしてシュヴァルツはモルモン(末日聖徒のニックネーム)の心の中に特別な位置を占めています。これらの画家の作品の多くが教会の公の芸術品として使われているからです。モルモンの教師や,すべての奉仕する人々は,クラスで教えるように絵画のパッケージを受け取ります。そしてこれらの画家の作品の多くがこのようなパッケージやレッスン用の手引きに入っています。これらの画家の作品の複製はモルモン教会の建物の中にも飾られていますが,とりわけ主イエス・キリストの生涯と御業について注目した作品はより一般的です。

カール・ブロックの絵画が教会の教材として使われ始めたのは,モルモンの雑誌である「インプルーブメントエラ」にブロックによるキリストの生涯の絵が出版されて,モルモンがそれを喜んだときです。これらの絵画が非常に歓迎されたので,レッスンの手引きやほかの教会の雑誌にも使われ始めました。1990年に,イエス・キリスト教会の代表者がフレデリクスボルグ城にその絵画をもう一度写真に取り直す許可を求め,その改訂版が現在教会では使われています。

ブロックは教会から23点の絵画を描くように雇われ,それは1859年の火災の後再建された教会の祈祷堂にかけることになるはずでした。その前に彼はオランダの歴史的な景色や宗教的な対象物に注意を注いでいて,そのことで自分の職業を確立していました。これらの絵を仕上げるために14年間を擁し,旅行のための奨励金をもとにイタリアで過ごした期間の経験にも影響を受けて創作がなされました。

モルモンが使うカール・ブロックの絵画のコレクションをご覧ください。

 

ハインリッヒ・ホフマン

ハインリッヒ・ホフマンの作品もモルモンに愛されています。現在のモルモンの預言者トーマス・S・モンソンは,自分が若いビショップ(無給の牧師)であった1950年代に、ホフマンの作品であるイエス・キリストの絵を所有しています。その時から働いていたどのオフィスにもそれが飾られてきて,今日に至っています。

「私はその絵が好きです」ともう一度その絵を振り返りながらモンソン大管長は語り,次のように続けます。「わたしはそれを自分の身近に置くと力づけられるように感じます。その暖かい表情をご覧ください。難しい状況のおかれるときに,わたしはしばしばその絵を見て自問します。『主ならどうなさるだろうか?』それから,わたしはその答えのとおりに行動しようとします。」(トーマス・S・モンソン,教会の大管長,LDS.org)

ホフマンの最初の宗教的作品は彼の母親の死の後に制作されました。彼は「キリストの埋葬」を描きました。デゼレトニュースの記事に次のように書かれています。

「ホフマンが強く確信していることは,宗教的な作品を手がけるときに自分の魂の奥深くに踏み入っていく能力を欠く人には,そのような作品を適切に仕上げることは不可能であるということです。」(セス・サウンダーズ,「霊感された筆遣いがキリストに命を吹き込む」,デゼレトニュース,2011年12月24日)

 

 

テリー・リン・ビトナーについて
彼女はホームスクーリングについての2冊の本の著者であり,たくさんの記事を書いていますそれらの記事の数本はLDSの雑誌に載りました。彼女の夫はリンカーン・ビトナーで,3人の成人した子供と2人の孫娘がいます。テリーは17歳の時にモルモンになり,1992年よりオンラインで自分の信仰について伝えています。LatterdaySaintWoman.comで1人のLDSの女性としてのブログを書いていますので,彼女の記事をそこで見ることができます。