今日わたしは、ある記事を読んで驚きました。それは、モルモン(末日聖徒イエス・キリスト教会の教会員がよくニックネームでそう呼ばれる)には家族の伝統がたくさんある理由として、教会がそう奨励することで教会員でない人たちと接しないようにしているというのです。家族と一緒に時間を過ごすことが否定的なものになったことがありますか?家族と一緒にいること自体が素晴らしいことではないでしょうか。モルモンは、人生において最も大切なのは家族だと考えています。自分たちの時間や労力を費やす価値があると考えているのです。

モルモンには多くの家族の伝統があって、家族を最優先するように奨励されているのは本当です。家族は、「とりあえず必要だから持っておくといい」「死んだら家族関係は終わる」などとは信じていません。家族関係は永遠に続くと信じているのです。

自分の家族が永遠に続いて欲しいですか?

自分の家族と永遠に一緒にいる、と聞いてどう感じますか? 天国にいる自分を想像して下さい。そこに永遠に住むのです。そのとき、独身で子供もなく、孤児のように生活していたいですか?恐らくそのような状態を望む人はいないと思います。しかし、多くの人が天国での自分の姿をそのように想像しています。

神は、アダムとエバに伴侶のことを第一に考え、子供たちと両親には、互いに愛し合うようにお教えになりました。神は、地上での家族がそれほどまでに大切なので、イエス・キリストも家族の中で育てられました。神は、イエスを成長した人として送られませんでした。まず赤ちゃんとして生まれ、その母親を備えられました。神は善良な男性を選び、イエスの地上での父親の役割を与えられました。神が家族に対してどのような立場であられるのかは明瞭です。

家族をこの地上での生活の中心に据えておられるのに、そもそも家族をつくること自体が実際の創造の欠くべからざる一部ですが、神が私たちを天国に迎え入れてくださっても、愛する伴侶や子供たちからはぐれて私たちを片隅に追いやられるなどということがあり得るでしょうか?もちろんそんなことはないはずです。疑いもなく、強い愛によって結ばれている家族と永遠にいられるような方法を備えずに私たちが放っておかれるとしたらそれは堪え難い不親切ではないかと思われます。天国では私たちはこれまでになく仕合せであるはずですし、それは想像を絶するほどであるはずです。素晴らしい家族を授かっている私たちは、家族と一緒でなければ決して完全に仕合せではないと思います。神は私たちが家族の関係を永遠に保つように計画して下さいました。しかしその他のどのような所有物についてと同じように、私たちは家族が本当に自分たちに大切なものであることを行動で示さなければなりません。

 

モルモン神殿

モルモン神殿は永遠の家族にとって鍵となります。そこではカップルは「死が二人を分つまで」というような条件付きの契約書に署名しません。彼らはこの世と永遠にわたって結婚の聖約を誓うのです。統計によると、神殿で結婚するモルモンは一般の人たちより離婚率が低いですし、モルモンでも神殿外で結婚した人たちよりも離婚率はさらに低いのです。

モルモンはいつでも家族と時間を過ごすように勧められていますが、それはこのようなモルモンにとっては励みになる統計数字の説明になります。永遠という観点はもう一つの理由でしょう。

ちょっと考えて下さい。しばらく前に、指導的な立場にある神学者がもし妻がアルツハイマーになったら、離婚してもいいと、何故ならば、そのような病気になることは死んだようなものだかと言ったことでニュースのヘッドラインになりました。多くの人々は結婚の聖約は、互いに病気を越えて支え合うことを含んでいるとコメントしました。

モルモンはこの状況を大変違った目で見ています。アルツハイマーはこの世の状態です。それは永遠に続きません。そして死が訪れると、あなたが知っていた伴侶が戻ってきます。神のもとに戻れば、二人は永遠に一緒にいることを享受するでしょうから、しばらくの間伴侶が病気であるというのは大切ではなくなります。神殿で結婚したモルモンは、やがて生活が普通に戻る日を幸せな気持ちで待ち望んで、結婚に留まるでしょう。

モルモンは家族の関係が永遠のものであると知っているので、通常の離婚の理由が良い理由だとは考えません。離婚のための承認されている理由が、例えば家庭内暴力とかですが、あることありますが、モルモンは一般には、もし結婚が満足いくものでなければ、もっと努力する必要があると考えています。もし二人の人が同じくらいに永遠のことに決意しているのであれば、千年後になったらそれ程大事ではなくなるものは脇において、そのときになってもまだ大事であると思われることに焦点を当てるのです。

それでは、これらのモルモンの家族の伝統にはどんなものがあるのでしょうか。

 

家庭の夕べ

1人のモルモンの預言者が1915年に家庭の夕べを設定しました。一週間に一度もたれます。通常月曜日で、家族は一緒に家で時間を過ごします。その日には教会の集会はなく、一般的には訪問者もありません。その時間は家族が互いの関係を強めある時間です。たいていの家族では、短い福音、道徳、あるいは家族についてのレッスンがあります。また、祈り、音楽、ゲームなどがあり、軽い食べ物もしばしば出されます。家族によっては、この時間を使って、話し合いをしたり、1週間先のスケジュールを調整したりします。家族のメンバーは責任を交代で果たし、小さい子供は親や兄弟から助けを受けます。このことで彼らは少し改まって集会を司会する機会や、音楽の指揮や、レッスンを教える機会や、活動を計画することを学びます。このようなスキルは、教会でもあるいは職業上でも大事です。

これは変なことではありません。理にかなったことです。もし、より多くの家族が一週に1度集まって意味のあることをするならば、離婚も問題のある子供たちも減ることでしょう。もちろん、ほんの2−3時間毎週過ごすだけでは十分ではありません。ですから、他にも家族の伝統があるのです。

 

家族の祈りと聖典の研究

古いことわざに「一緒に祈る家族はいつまでも一緒」というのがあります。モルモンはこのことをとても真剣に受けとめています。彼らは家族で毎日祈りと聖典の勉強をするように励まされています。もちろん、このことは個人の祈りや聖典の勉強の他に行います。これは非常に長くとる必要はありません。このことによって家族の注意を救い主に向けることができます。家族によっては、聖典を読むことを朝の祈りと一緒にしますが、そのときにみんなが一緒である可能性が高いからです。家族の祈りは夕べとか食事の時とかにもします。家族の祈りは長い旅の始めとか、特別な行事の前とか、あるいはいつでもその人が必要だと感じるときにできます。

 

デートの夜

これは伝統ということですが、大いに奨励されていることです。結婚している夫婦が二人だけで時間を過ごして結婚を強めることです。モルモンは子供たちにとっての最良のプレゼントは親が互いに愛し合っていることだと教えています。一緒に一週間に一度いっしょに過ごすことによって、自分たちを一緒にしてくれたものを見失わないようにできます。個人としてつながっていられます。ただ親同士というのではなく、このように二人が向き合うことによって、永遠に続く結婚を築くことに役立ちます。

 

教会への出席

多くのほかの教会と違って、モルモンは赤ちゃんや小さな子供を主な礼拝行事から除外しません。そうすることで集会が少し忙しく、うるさくなりますが、子供たちは両親と礼拝に出席していることによって利益を得ます。彼らは両親や他の親たちが礼拝しているのを見るので、それが模範になります。両親は少しずつ子供たちが静かに座り、礼拝の間に注意を向けるように教え、彼らと一緒にふさわしい礼拝がどのようなものであるのかについて話すことができます。その主な礼拝行事の後、子供たちは、もし18ヶ月以上であれば、自分たちの年齢別のプログラムに参加します。もっと年下の赤ちゃんは両親と一緒です。

 

家族を最初にする

モルモンの伝統で最も大事なことは家族を優先するということです。彼らは忙しい人たちですが、彼らは自分たちの家族を築くこと以上に大事なことはないと知っています。時間を組織することを学ぶことによって、家族のために、学校や職業のために、礼拝、地域での奉仕、そして遊びの時間も含めてそれらのために、たくさんの意味のある時間を生み出すことができます。

もし各家族が自分たちの家族を第一におくと決意するならば、そして、これらの「異論のあるかもしれない」モルモンの家族の伝統を実践してみるならば、社会はどのようになるか想像してみて下さい。どうぞ試してみて下さい。1つのことを選んで家族に試してみて下さい。もし家族がそれに慣れてきたら、他のも試してみて下さい。子供さんや伴侶の方が、彼らがあなたにとってどれだけ特別であり、彼らのために時間をとるためにあなたがどれほど喜んで一生懸命努力して時間をつくろうとしているかを理解するようになると、家族がどれほど変わって行くかに注意して下さい。

 

家族の夕べの仕方について学ぶ。