思春期の子どもとすれ違うとき、家庭に必要なのは「正しさ」だけではありません。

子供が思春期に入ると、あまり話してくれなかったり、何を言っても反発されたりしませんか?イライラが家にあるためか、夫婦の会話もギスギスしたり。

家族なのに、どこかバラバラに感じる。そんな気持ちもあると思います。親も子どもも家にいてもどこか心が休まらないなんて人もいるでしょう。本当なら家は安らぐ場所であるべきなのに…

しかし、あなたの家族はまだ間に合います!今はそんな雰囲気はないかもしれませんが、「家庭を避難所」にすることができるんです。

同様に、不安が周りで激しく渦巻くとき、わたしたちは自分たちが身体的にも霊的にも安全を確保できる場所を作る必要があります。家庭が御霊のとどまる場所、つまり自分にとって信仰の聖所になるとき、家庭は防御の最前線になります。
                       ラッセル・M・ネルソン『信仰をもって将来を待ち望む』 

必要な話ができる親子関係はちゃんと作ることができます

しつけとコントロール

親は正しいことを知っています。それは豊富な知識とこれまでの経験があるからです。正しいことも、将来に困らないことも、そのためのいい方法も知っているのです。

しかし、思春期の子どもはまだ未熟で経験も浅いので、大人から見ると失敗する道を歩んでいるように思えることもあります。

例えば、夜更かしをしていつまでもスマホやゲームをしていたり、テスト期間なのに勉強しなかったり、出さなきゃいけないプリントを出さなかったり、いろいろあります。

さらには、自分の部屋だけどころか、家族の共有スペースにも自分の物を置きっぱなしにしたり、使ったものを元に戻さないこともあるでしょう。

思春期でもまだまだ「しつけ」が必要ですよね。しかし、親のタイミングや都合で子どもをどうにかしようとしても、思い通りにいかないのが思春期の子どもです。

この年齢の子どもに「正しさ」だけでしつけをしようとすると、うまくいきません。むしろ、親子の距離がどんどん広がると感じるでしょう。

気休めかもしれませんが、古代に生きた親も同じようなことで悩んでいたようです。新約聖書にこのような聖句があります。

父たる者よ、子供をいらだたせてはいけない。心がいじけるかも知れないから。 
                                   コロサイ人への手紙 第3章21節 

そして、しつけに「恐れ」を使うことはあまりいい結果を生み出しません。

恐れている人は、正しいことを言い、行うかもしれませんが、正しいことを感じません。多くの場合、無力感や憤り、怒りさえ感じます。時がたつにつれて、このような感情は不信感、さらには反抗心に至ります。 
                     ディーター・F・ウークトドルフ『完全な愛は恐れを取り除く

親子関係が上手くいってないなら、夫婦関係を見直してみることをおススメします

親自身が自分を振り返る

子どもの思春期に悩んでしまいますが、問題は子どもだけではないかもしれません。子どもは家庭の空気に敏感です。小さな子どもじゃなく10代の子どももそうです。一度親や祖父母の立場にあっても自分自身を振り返ってみましょう。

  • 最近、忙しくリラックスする時間がない、体調が優れない

子どもが思春期に入る頃、更年期が始まる母親も少なくないでしょう。また、忙しいと何を考えているか分からない思春期の反応に、冷静に対処できないこともありますね。ですから、まずは自分の体の調子を整えてみてもいいかもしれません。

  • 自分の個人的な楽しみがない

思春期の子どもは大人になる途中なので、自分の時間も必要です。お家の人の関心がすべて子どもに向いていると、負担になるかもしれません。親も個人の楽しみを作り、自分だけの時間を持つ必要があるでしょう。

  • 夫婦での会話が少ない

家庭の雰囲気は、夫婦の関係から醸し出されることもあります。子育ては、母親や父親どちらかで行うことは難しいです。パートナーがいるなら、まずは関係を見直してみましょう。付き合い始めたころのように2人で出かけたり、お互いを大切にしている行動をとってみましょう。

  • 子どもに話しかけても返事がないから、会話をしようとしない

どうせ無視されるから、と最初から子どもに話しかけることをやめないでください。おはよう、おやすみ、いってらっしゃい、いってきます、おかえり、ただいま。これだけでもいいんです。話しかけることを諦めないでください。

  • 子どものことを聞く前に、親が話してしまう

思春期の子どもには、その日の気分や出来事によっては親に話したいケースもあります。そんな時は、まずは聞きましょう。「お父さんの頃は」「お母さんはあなたと同じ年の頃」と経験をシェアしたくなる気持ちはグッとこらえて、まずはしっかり子どもの話を聞いてみましょう。

愛し合う兄弟たちよ。このことを知っておきなさい。人はすべて、聞くに早く、語るにおそく、怒るにおそくあるべきである。                                ヤコブの手紙 第1章19節

  • 子どもの至らない部分が目に入り、小言が多い

どんなに自分が至らなくても、親の口から出てくるのが自分への小言ばかりだと、良かった親子関係も崩れます。目に入ってしまうと言いたくなる気持ちも、とても理解できますが、グッとこらえて言うべきことを厳選し、言葉を選ぶことも大切です。

末日聖徒が心掛けていること

キリストが教えた教義から、末日聖徒が心掛けていることがあります。これは、親子関係でも有効です。ただ、すべての教会員が完璧というわけではないので、わたしたちも失敗したり反省を繰り返して生きています。

  • 愛をもって接する
  • 忍耐強くある
  • 赦し・思いやり

ただ、説得により、寛容により、温厚と柔和により、また偽りのない愛により、優さと純粋な知識による。これらは、偽善もなく、偽りもなしに、心を大いに広げる。
                                     教義と聖約 第121章41-42章

子供が大きくても定期的に家族の時間を持つことが良い親子関係を築く助けになります

思春期の子どもがいてもできる家族改善方法

これまで伝えてきたことから、信仰プラスがおススメする家族改善方法を紹介します。これは思春期の子どもにも、そしてあなたのパートナーとの関係改善にも助けとなるでしょう。

  • 忘れずに挨拶をする
  • 1日1回、意識して感謝を伝える
  • 相手にアドバイスする前に、まず話を聞く
  • 夫婦で数分だけでも会話する時間を持つ
  • 少しだけでも自分の時間を持つ
  • 家族の時間を週1回1時間だけでも持つ

家族の時間はとてもおススメです。一緒に食事をしたり、テレビを見ることやカードゲームをすることもいいですね。

全部一度にすることは難しいかもしれません。まずは1つから始めてみましょう。すぐに変化が観られなくても、続けてください。習慣となった時に初めて変化が現れるようになるでしょう。

そして忘れてはならないのは、完璧を目指さないということです。人生はトライ&エラーの繰り返しです。少しずつ、失敗しても諦めず、続けてください。

このような時間が増えていけば、伝えたいことがあった時に座って話し合うということができるようになるでしょう。これを末日聖徒は「家族評議会」と呼んでいます。本音を伝えるときであっても、相手への共感や敬意は必要です。それを欠かしたら、改善のための時間が最悪な結末となるかもしれません。

家族がどのような状況であるとしても、家族一人一人の固有の状況を理解することは非常に重要です。同じDNAを持ってはいても、それぞれの状況によって互いに非常に異なっているため、家族評議会の共感に満ちた協力が必要です。                           M・ラッセル・バラード『家族評議会』 

まとめ

いろんな方法を試してみても、思ったような変化が家族には起こらないかもしれません。しかし、このような変化はだいたい少しずつ起こります。あまり劇的な変化は期待しない方がいいでしょう。しかし、諦めなければ必ず良い方向へ向かいます。あなたの家族はまだ間に合います。そして完璧でなくてもいいんです。あなたが「家族と過ごす時間が最高に幸せだ」と言えることを祈っています。