あなたは末日聖徒イエス・キリスト教会の女性が抑圧されていたり、わたしたちの文化の中で第2級の市民として扱われていると考えているかもしれません。それは違います。わたしにとって、末日聖徒イエス・キリスト教会(この宗派はしばしばはからずもモルモン教会と呼ばれる)の女性会員であるということは、女性を最高の存在として見なしている教義を信じ、女性の特別な影響力や力について強調している宗教に属していることを意味しています。教会員の女性であるということは、わたしの存在全体の切り離すことの出来ない特徴であり、この地上での目的に関して導きを与えてくれます。


1.
教会という共同体の中での目的

末日聖徒イエス・キリスト教会は世界で一番大きな女性の組織の母体で、その組織は扶助協会と呼ばれます。教会の教えによりますと、扶助協会の目的は、「女性を永遠の生命の祝福に(備える)ために、彼等の信仰、個人の義を増し、家族や家庭を強め、ものに不足している人々を助ける」ことです。

扶助協会は数えきれないほどの奉仕の機会を提供します。訪問教師は扶助教会のプログラムで、女性たちが互いに個人個人のレベルで交わり、互いのこの世的、霊的、感情的、そして時には身体的なニーズについて評価し合います。多くの女性たちは扶助協会の中で様々な責任について奉仕するように召されます。また多くの女性たちは、十代の女性たちの組織である「若い女性」や子供たちの組織である「初等協会」で奉仕します。教会内部では女性たちはあらゆる年代の女性や少女たちのために奉仕するよう求められています。

わたしも、扶助協会の中で活動に参加することに強く目的意識を感じてきました。扶助協会があるために自分の殻を破って他の人たちとつながりを持つための必要性と力を受けてきました。扶助協会には現実的に強い絆で結びつける姉妹同士のつながりを作る可能性があります。そうするためには、わたしのようなモルモンの女性は他の女性たちのことに気を配り、喜んで仕え、耳を傾ける必要があります。


2.
個人の啓示には目的が

キリスト教会の顕著な特徴の一つは、神とつながり意志の伝達を計るために、権威のある人の助けを受けることは必要ではないという点です。男性でも女性でも、そして子供でも天の父と救い主に対して個人的な関係を築くように励まされます。

神権(神の御名によって行動する権威)を授けられていないものの、女性たちは神からの個人的な啓示を探し求めるように期待されています。個人の啓示は聖霊によって伝達されます。わたしに課せられたこの責任があるために、わたしは天の父との個人の関係を発展させることに大いなる目的があると感じました。個人への啓示を通して、この地上における自分の使命についてより多くのことを学んできました。自分がどこにいようとも、神と交信でき、必要な啓示を探し求めることが出来るという事実に喜びを感じています。


3.
家庭と家族の生活に目的が

イエス・キリスト教会の価値観はしばしば伝統的な性別での役割と一致しています。しかし、男女両方とも、これらの役割に厳格に縛られる必要はありません。実際、家族についての教義について学んでいて多くのことを知りました。1995年にイエス・キリスト教会は公の宣言を発表しました。それには家族の中での両親の大切な役割について述べられています。家族:世界への宣言には、「男性と女性の間での結婚は神の永遠の計画にとって必須のものであり」「母親は主に子供を養育する責任がある」と述べられています。また、その宣言で、「父親と母親は、平等なパートナーとして互いに助け合う責任がある」と主張されています。ここでの大切なポイントは、多くの家族においては夫と妻の役割がその家族の特別なニーズを満たすために重複し合っているということです。

自分が女性として家の中でもっとも効果的で、また影響力を及ぼすことが出来るように備えられていると知ることによって、自分の目的についてより大きな見識が得られます。わたしはこれまで家庭と家族を築き強めるために使うことの出来る才能を見いだしてきました。そして、イエス・キリストの教義を基として、家庭を築くように、主人と一緒により大きな力を発揮して努力してきました。また家庭の中に限定されない他の才能も身につけてきましたが、それらは家族以外の人のために仕え、それをもって家族の必要を満たすために使うことが出来ます。聖霊の導きにより、家族のためとそれ以外の人たちのために自分の才能を使うために、バランスをとることを学んでいます。自分の家庭を築くことを根底にする時、そこでの自分の目的と他のところでの目的がはっきりしてきます。


4.
結婚における目的と伴侶との関係

イエス・キリスト教会は結婚をとても重視しています。神殿で結び固められるモルモンにとって、結婚は永遠に続く可能性をもったものです。わたしが神と夫に神殿の中で交わした聖約により、永遠に関する見方をもてると同時に、より強く結婚に決意を注ぎます。モルモンの教義ではだれも天の最高の栄光の位に永遠の結婚をせずに到達することは出来ないと教えられています。わたしたちは夫婦として互いに不可欠の存在なのです。わたしはモルモンの女性として自分の存在について目標を感じていますが、それは自分が結婚の中で特別な方法で必要とされていると知っているからです。

すべての男女がこの世で結婚できるわけではありませんから、出来なくても大丈夫です。主はいずれの日にか、そのすべての子供たちが聖なる約束をし、その福音を受け入れる機会を与えられます。イエス・キリストの福音の中では、男女にはそれぞれ違った長所があり、違った役割があります。福音がもたらす祝福を完全なものにするためには両性の役割が必要とされます。主人とわたしは一緒に協力して平安で幸せな家庭を作ろうとしています。モルモンの家族の中には片親の場合もありますが、それはそれで大丈夫です。どのような家族でも、親が居る家族が達成できることは、例えば平安、快適さ、導きを受ける場所の提供などです。繰り返しになりますが、すべての男女に、たとえこの世では機会がなくても、やがて永遠の結婚を選ぶ機会が与えられます。


5.
奉仕したり仕えたりする目的

モルモンの女性であることで、わたしには他の人たちに奉仕する機会がたくさんあります。教会の中で召し(役割)を受け、ワードの中で2−3人の女性を毎月訪問したり、教会の行事の手伝いをします。イエス・キリスト教会はその会員にありとあらゆる奉仕の機会を与えてくれます。たくさんの機会があるので、奉仕の精神が鼓舞されます。扶助協会の活動に参加し、家庭の中で家族のために奉仕することによって、自分が他の人たちのことに眼を向け、奉仕の機会にもっと敏感に対応でき、助けや支援を必要とする人々に仕えることが出来るのです。

わたしがモルモンの女性であることによって、他人を気遣い、良い関係を築くように促してくれます。その関係のおかげで、わたしは他の人に助けの手を差し伸べることが出来ますし、また、それと引き換えに、自分が一番必要としている時に、支援を受けることができます。わたしには自分の周りに居る男女や子供たちと築くキリストの行われるような人間関係には目的があると感じます。モルモンの女性としての本質は、わたしのイエス・キリストとの関係に根ざしています。それが、翻って、人生の他のあらゆる観点においても自分の指針となります。イエス・キリストはわたしに目的を示して下さいます。そして、わたしが天から力を与えられて、女性としてまた主の弟子として、その目的を果たすことが出来るという信仰をキリストが与えて下さいます。

モルモンの女性に関しては次のサイトを参照ください。(英語)

mormonwoman.org

wellbehavedmormanwoman.blogspot.com.

 

この記事はcharlotteによって書かれました。彼女はブリガム・ヤング大学を2010年の4月に卒業し、学士号では英語を専攻し、編集を得意分野にしています。大学教育の間に、インターンとしてニール・A・マックスウェル宗教奨学制度、BYU出版、雑誌ニューエラで働きました。現在、オレゴンのポートランドに住み、夫と息子がいます。専業主婦であり、個人のブログ(smallandtrivial.blogspot.com)を通じて著作活動を続けています。