編集者の一言:モルモン教って最近よく耳にしますが、どんな宗教かご存知ですか?カルトと呼ばれたり、クリスチャンと呼ばれたり。そもそも、どのようにしてモルモン教(正式には末日聖徒イエス・キリスト教会)ができたのか?ここではモルモン教の成り立ちや、よく聞かれる質問についてお答えします。また、クリスチャンになりたいけど、どこの宗派に入ればいいか分からないという方にオススメです。
実際に唯一の本当の教会があるのか?
イエスが地上での御業をなさっていた間、一致することを強調され、主の十二使徒も同様に教えました。彼らは唯一の教会、唯一の信仰があるはずだと言いました。不運なことに、その聖書の時代にさえ、すでに教会の会員の間に分裂が起こっていました。多くの宗派が生まれていて、それぞれが自分の捉えたように真理を教えていました。それぞれが自分たちこそイエス・キリストの本当の教会であると望んでいました。しかしそれはあり得ないことでした。唯一の教会だけが完全に真実であるはずでした。もし2+2=4ならば、その答えが5になるということはあり得ません。真理は真理です。神は絶対の真理があると宣言されました。この真理はどんな時代でも、あるいは絶対的なものよりもあいまいさが好まれる世の中では、いつも人気があるとは限りません。しかし、わたしたちがそれを真理と認めようと認めまいと、神がそうだと宣言されるのであれば、真理は真理なのです。
キリストが十字架上で亡くなり、復活して天に昇られたあとも様々な教派が残り、キリストが召された十二使徒や弟子たちがいなくなり、さらに多くの教派が生まれます。指導者の中には、福音をもっと政治的な色を付けることでその時代に合わせようとし、またはもっと人に受け入れられるようにしようと、あるいは単に自分たちにとって都合の良いものにしようとしました。人々は真理に従おうと精一杯努力しましたが、間違いを犯すことになってしまいました。ひとたび十二使徒が亡くなると、世界は預言者を失い、権威も失いました。私たちは、預言や啓示はイエス・キリストの死後も続いたことを知っています。預言も啓示も聖書に記録されているからです。たとえばペテロは啓示を受けて、その当時ユダヤ人だけに教えていた福音の伝道方法を変え、割礼の習慣をやめました。しかし、使徒が亡くなるとその方法を引き継ぐ人はいなくなりました。この世は使徒たちを預言者として受け入れなかったので、世界はさらなる啓示を受ける特権を失いました。
背教と回復
このように背教と真理から離れること、つまり権威と啓示が失われてしまったことは、歴史上、ほかの時代にも起こったことでしたが、これほど長い間続いたことはありませんでした。主イエス・キリストや、主が選ばれた十二使徒たちの殺害は重大な出来事でした。この背教、または真理からの脱落は聖書の中で預言されていました。
「さて兄弟たちよ。わたしたちの主イエス・キリストの来臨と、わたしたちがみもとにあつめられることとについて、あなたがたにおねがいすることがある。霊により、あるいは言葉により、あるいはわたしたちからだという手紙によって、主の日はすでにきたとふれまわる者があっても、すぐさま心を動かされたり、あわてたりしてはいけない。だれがどんな事をしても、それにだまされてはならない。まず背教のことが起こり、不法の者、すなわち、滅びの子が現れるにちがいない。」(2テサロニケ2:1-3)
しかしながら聖書はすべてのものの回復を約束していました。そのため、やがてイエス・キリストによって確立された新約の信仰のあらゆる点が、イエス・キリストの再臨に先立つ末の日の準備として、地上に回復されなければなりませんでした。
今日、たくさんの信仰が存在し、キリスト教だけに限っても多くの教派があります。正確な数字を得ることは不可能ですが、推定でも4万、またはそれ以上のキリスト教の教派があって、カトリックやプロテスタントにもたくさんの教派があります。このような様々ある教派は、救いの教義の違いにも関連しています。新約の教えが回復されたものだと主張する教派はほとんどありません。回復されたことを主張するためには、まず何が回復される必要があるのかを認識しなければなりません。
「あなたがたのためにあらかじめ定めてあったキリストなるイエスを、神がつかわして下さるためである。このイエスは、神が聖なる預言者たちの口をとおして、昔から預言しておられた万物更新の時まで、天にとどめておかれねばならなかった。」(使徒行伝3:20-21)
この回復は1820年に始まりました。その年、ジョセフ・スミスという名前のごくありふれた少年が、矛盾した教義を教える多くの教会を見て、どうしたらどの教会が真実であると分かるのか、イエス・キリストの正しい教えとはどのようなものなのかと考えていました。全部が正しいはずがないことは明らかでした。というのは、それぞれの教会の教える教義が一致していなかったからです。では、どの教会が正しかったのでしょうか。ジョセフが聖書を読んでいたとき、ヤコブ書1:5に目がとまりました。そこには知恵に不足している者があれば、何が正しいのか神に尋ねるならば答えて下さると書かれていました。それが問題を解く唯一の方法に思われました。そこで彼は実行に移しました。彼が告げられたのは、現存するいずれの教派にも完全な真理がないので、どの教会にも加わってはならないということでした。
1830年、多くの準備を経て、ジョセフ・スミスは古代から約束されていた回復の最初の預言者になりました。神からの直接の命令と権威のもとに、イエス・キリストがその教会を組織されたときに存在していたのと同じ完全な福音を回復したのです。この教会は今日、末日聖徒イエス・キリスト教会(モルモン教会と呼ばれる)と呼ばれます。イエス・キリスト教会は、自らが唯一の真実な教会だと主張していますが、それは他のキリスト教派の善良な人々を卑下しているのではありません。その意味するところは、この教会が神の直接の権威のもとに組織された唯一の教会であり、完全な真理が与えられている唯一の教会であるということです。
どのようにしたらモルモン教会が真実であると知ることが出来るのか?
どの教会も同じくらい真実であるということはありえません。どれが神の真実な教会であるのか、自分自身で探し出すことが大事です。真実であって欲しいという望みだけで教会を選んだとしたら、永遠の命に至るという保証は得られません。近所にあるからとか、あまり要求されることがないからという理由も正しくありません。真実というのは、犠牲を払う価値のあるものです。イエス・キリスト教会は犠牲を要求します。その標準は高く、社会の気まぐれな動向に変動しません。
ジョセフ・スミスはどの教会に加わるべきかという疑問に特別な答えを受けました。その正直な祈りに、天の父とイエス・キリストが御姿を現されたのです。このことは疑いもなくすばらしいことですが、ジョセフ・スミスが預言を成就するために召されたことを考えれば、信じることがもっと容易になります。つまり、彼は真実の教会を回復する業に召されたのです。わたしたちも彼と同じように、祈りを通して神様との間に意志の伝達をすることが出来ます。わたしたちは直接神の訪れを受けることはないでしょうが、ヤコブが聖書の中で約束しているように、揺るぎない信仰を持って尋ねれば神は答えて下さいます。
わたしたちは神の元に疑問を携えて行き、答えを待ちます。どの教会に加わるべきか祈らないように説得する人たちもいます。彼らは、だれが答えているのか分からないだろうというのです。しかし、神はわたしたちに知恵を与えて下さると約束されています。神が守れない約束をすると思いますか?神はわたしたちの疑問に答えると約束されているので、わたしたちは受けた答えが誰から与えられたのかを知ることができます。神からの答えは平安、暖かさ、心に促しを感じるなどの気持ちとなって静かにやって来ます。それは喜ばしい気持ちです。
わたしはヤコブの約束を試してみて、その約束のとおりに答えを受けました。この教会が唯一真実の教会かを知るために祈った私に、神が個人的に答えて下さったので、末日聖徒イエス・キリスト教会の会員になりました。1976年のことです。「モルモン教会」が今日地上にある神の教会であると確信しています。最初の半信半疑の祈りの数々が繰返し答えられるプロセスで、この教会が真実であるという答えが確かなものになりました。
永遠の運命がかかっています。聖霊の力によって御自分の確信が得られるように、今日祈ってください。
この記事はTerrie Lynn Bittnerによって書かれ、jesus.christ.orgに投稿されました。
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