2021年9月から10月に応募した「神への信仰 エッセイコンテスト」の受賞者の作品をご紹介します。今回のテーマは「感謝」でした。受賞された3名のそれぞれの感謝をぜひお読みください。きっとあなたの心が温かくなるかもしれません。

優秀賞 かなこさんの作品

「わたしは、3人の子供を育てている母親です。子育ては、子供達から多くの幸せと愛を貰う素晴らしい時間であると同時に、想像していたよりも何倍も大変で、苦労の連続でもあります。我が子の奇想天外な発想と行動にうまく対応できず、怒りすぎてしまったり時には涙したり、自分の弱さと向き合いながらこの10年過ごしてきました。 

育児に悪戦苦闘する日々の中で、私はよく昔の自分の母について思い出します。
「お母さん、こんな事を言っていたな」「あの時どんな気持ちだったのだろう」「きっと大変だったろうな」そんな事を考える時、当時の母に対して共感と同情、感謝の気持ちでいっぱいになります。

母の育った家庭は、決して恵まれた環境ではありませんでした。家庭での愛情をあまり感じることなく育った彼女は、自分が母となった時、我が子にどう愛を伝え接すればよいか分からず、沢山悩み苦しんでいた事を子供ながらにわたしは感じていました。

 心の中で、何者かに助けを求め続けていた母に一筋の光が差したのは、彼女が母親になって3年目の事でした。雪が降りしきる中、二人の宣教師が我が家を訪ねて来てくれたのです。母は彼らを玄関の中に招き入れて話を聞き、その後バプテスマを受け、わたしの祖父母や父から強い反対があったにも関わらず、わたしを含む四人の子供と共に、周りの親切な方々の助けを得ながら教会に集い続けました。紆余曲折ありましたが、信仰を捨てる事なく努力してくれた母に心から感謝しています。

 母との関係が難しかった時期もありましたが、福音や福音を通して出会った人々によってわたしは救われ、信仰と希望を持ち続ける事が出来ました。苦労もありますが、家族を愛し、また家族からの愛を感じながら、今こうして過ごす事が出来ているのは母のお陰だと思います。母の選びは、彼女自身の人生のみならず、わたしの現在の家族、弟たちと彼らの家族、そして亡くなった先祖たちに大きな希望と幸せを与えてくれました。彼女がしてくれた最善の選択に心から感謝しています。

わたしも母も、完璧ではありません。失敗したり、悔い改めたりの繰り返しですが、愛する人たちの為に心から主に祈り求める時、弱いわたしたちでも最善の選択をする事が出来るという事を母の模範から知っています。」

ベスト感謝賞 おがたりえさんの作品

「人との出逢いが人生を変える--振り返って心からそう思います。

わたし自身、大きく変わりました。思ってもいなかった人生を今生きています。

すべての始まりは17年前。1枚の英会話のチラシが玄関ポストに入っていたことがきっかけで末日聖徒イエス・キリスト教会と出会いました。

まさか自分がクリスチャンになろうとは、この時は想像だにしていませんでしたが、バプテスマを受けて教会員としての一歩を踏み出してからこれまで、驚くほどたくさんの出逢いがありました。

その出逢いのひとつひとつが私の人生を豊かにしてくれました。

わたしが人生に悩む時、心が弱くなった時、そっと傍らに寄り添い、励まし、わたしを認め、慰めてくれました。

主が出逢うべき時に出逢うべき人と出逢わせて下さったと感じています。

これからもきっとそうです。

だから未来に希望を持てるのです。

きっと主はわたしが必要とする時に、特別な天使を友として遣わしてくださると心から信じています。

わたしも誰かにとって、そんな特別な友になりたいと思います。」

佳作 よしゆきさんの作品

「愛する妻へ。

わたしが一生薬を飲み続けなければならない病気を持っていると知りながらも、現世だけでなく、死後も共に歩むという決断をしてくれてありがとう。

義直という素晴らしい息子を産んでくれてありがとう。

25年間、たくさん辛い思いさせたのに、ついて来てくれてありがとう。

食べ物の好みも、音楽の好みも、映画の好みも合わないけど、あなたのおかげで、人はそれぞれ違う価値観を持っていることを知り、自分と相性の良くない人でも、謙遜になって受け入れることができています。

あなたのおかげで、わたしは一生成長し続けることができます。

あなたのおかげで、わたしたちを引き合わせて下さった神様に、いつも感謝することができます。

ありがとう。

ありがとう。

本当にありがとう。

これからもよろしくね。」

いかがでしたでしょうか?

皆さんが感謝していることも、ぜひコメントで教えてください。

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