SNSの普及

あなたはどれくらいの頻度でSNSを利用していますか?

今の時代、SNSを使った事がない、という人の方が少ないのではというほど、生活の中に欠かせない存在になったSNSです。良い面もたくさんある半面、SNSトラブルに巻き込まれてしまったり、精神的にあまり良くない影響を受けてしまったりと、問題となってしまうこともあります。

この記事では、SNSのメリットやデメリット、そしてそこに潜む危険性、さらにはSNSを上手に活用する方法などをご紹介していきたいと思います。

SNSの魅力

1995年にインターネットが普及してから間もなく、SNSが登場し、世界中の人と簡単に繋がったり、様々な情報を得られるようになりました。

SNSを利用する利点は、

  • 共通の趣味を持った人たちと繋がる事ができる
  • いつでもどこでも気軽に簡単に情報収集できる
  • 知らない土地でも友達を作ることができる
  • 旧友とオンラインで再会できる
  • ストレス発散
  • ビジネス目的

など、たくさんのメリットがあります。

わたし自身、SNSを使っていなかった頃は、雑誌や情報誌などを集めたりしていましたが、今ではファッション、インテリア、クラフト、メイクアップ、髪型、レシピ、運動、子供とできるアクティビティ、デザート、手芸、DIYアイディア、など全てSNSで情報を集めています。

最近ではFacebookやInstagramの自分のフィードに、お店の広告とオンラインショッピングのリンクが出てきます。そして、そこから欲しいものを購入する事もできるので全てにおいて活用しています。そして家族や友達との連絡などはほとんどLINEを使っています。

また、わたしの住んでいる近所では、フェイスブックグループで必要な情報を交換し合ったり、連絡を取り合う事ができるようになっていて、とても便利です。

わたしの場合は、子供達を寝かせた後に自分の趣味(インテリアやファッション)に関係した情報を集めたり、伴侶と一緒に可愛い犬や小動物の面白動画に癒されたり、面白いミームを見てげらげらと笑い転げるのがわたしたちの楽しみの一つになっています。

また、わたしはクラフトや裁縫が好きなので、そのキーワードを検索すればものすごい量の情報やアイディアが次々に出てきて、やりたい事が広がり、わくわくします。必要な時にアプリを開けば、そこに必要な情報が溢れている時代が来るなんて、20年前は想像もしませんでした。

SNSの危険性

そんな便利でなくてはならない存在となったSNSですが、実は使い方を間違えると大変な事になってしまう場合があります。

特にSNSの長時間利用が心に悪影響を与えるという調査研究は多数あります。

「有名なのは、2017年のイギリス王立公衆衛生協会(RSPH)による研究です。14~24歳の若者を対象に、YouTube、Instagram、Snapchat、Facebook、Twitterを比較した結果、Instagramがもっとも心の健康に悪い影響を与えることが分かりました。Instagramは不安感、孤独感、いじめ、外見への劣等感などの悪影響が一番高くなったのです。

Instagramに次いでマイナスの影響が大きかったのはSnapchatで、Facebook、Twitterと続きました。

2018年10月、米国ペンシルベニア州の研究者が”Journal of Social and Clinical Psychology”に、SNSの利用と心の健康の関係について興味深い研究を発表しています。

大学生を対象に、Facebook、Instagram、Snapchatの利用を合わせて30分に制限したところ、制限しないグループに比べて、落ち込みと孤独が大きく改善されたのです。友人や高校時代の知り合いの写真を見る時間を減らすことで、落ち込んだり、孤独を感じることが減少したというのです。

こんな研究結果もあります。2019年9月11日、米ジョンズ・ホプキンス大学ブルームバーグ公衆衛生大学院のKira Riehm氏らが「JAMA Psychiatry」に発表しました。12~15歳の男女を対象としたこの研究では、1日3時間以上ソーシャルメディアを利用する10代の若者は、うつ病、不安、攻撃的行動、反社会的行動などの精神的健康上の問題を発症する可能性が約2.5~3倍に上るそうです。」(『SNSは心の健康に良い? 悪い? 複数の調査から見えたSNSの使い方とメンタルへの影響』)

ゲーリー・E・スティーブン長老は、SNSを利用する際に起こりうる問題点についてこのように話しました。

しかしながら、これらのテクノロジーに多くの利点と適切な使い道があっても、近くに引き寄せすぎると霊的な日食を引き起こし、福音の輝きや温もりを遮る危険性があります。

ソーシャルメディアや携帯アプリ、ゲームの利用に過度に時間を費やすと、人との直接の交わりが減ってしまいます。このように個々の会話が失われることで、結婚に影響が及び、価値ある霊的な習慣が失われ、特に青年の間でソーシャルスキルの発達が抑制される可能性があります。

ソーシャルメディアに関連したもう二つのリスクは、現実を理想化することと、比較に疲れてしまうことです。

ソーシャルメディアへの投稿では、絵に描いたような理想的な写真が(ほとんどとは言わないまでも)多くなりがちです。……これは、現実の生活の実際の出来事を完全に映し出した写真ではありません。

一見したところ平凡な自分の存在を、ソーシャルメディアに掲載される、美しく編集されたほかの人の生活ぶりと比較すると、失望や妬み、自分は不出来であるという感情まで抱くかもしれません。

「霊的な日食」 ゲーリー・E・スティーブンソン長老 2017年10月総大会

長時間SNSを使用し続ける事で、周りの人の「華やかな」で「完璧な」私生活と自分を比べて落ち込んだり、誘われていない会合を知って孤独を感じたりする経験は誰もがしたことではないでしょうか。

SNSを上手に使う4つの方法

そこで、どうしたらSNSと上手に付き合っていく事ができるのかを以下にまとめてみました。

SNS上の投稿は、それがその人の生活の全てを映し出しているわけではない事を理解した上で利用する

例えば、家にお客さんが来る時に、家を綺麗にする事と同じように、SNS上に投稿するほとんどの画像や動画はあらかじめ演出されたもの、又は装飾されたものである事を理解する事が大切です。24時間365日家の中が散らかっていない完璧な状態の人はそういないでしょう。

SNSを利用する頻度や時間を制限する

上記のデータからも分かるように、長時間の利用によって起こり得る様々なリスク(気分の落ち込み、SNS依存、不安、うつ病、ネットいじめなど)から身を守るためにも、長時間の利用は避けた方が賢明です。SNSによって気分の落ち込みなどがある場合は、その時間を家族や友達と運動や趣味、勉強など、ほかの時間に使えるように工夫をしてみましょう。

SNSの利用目的を変えてみる

SNSによる悪影響の理由が人と自分を比べてしまうのであれば、SNSを利用する目的を変えてみるという選択肢もあります。

例えばわたしの場合、SNSを利用する主な目的は、ニュースを読んだり、DIYのアイデアやレシピ、自分を元気にしてくれるミーム、暮らしのお役立ち情報などを見るためであって、そのほかの投稿などを眺める時間は最小限にしています。それは以前、わたし自身もほかの人の投稿などで落ち込んだり、劣等感を感じたりした経験があったからです。

目的を変えるだけで、以前よりも画然にSNSと上手に付き合えるようになりました。

そのほかにも、自分の友達のように、誰も知らない発信専用のアカウントを作るという方法でSNSを楽しんでいる人もいるそうです。

7日間のSNS断食をしてみる

ネルソン大管長は、青少年に向けたディボーショナルで、ソーシャルメディアに依存した生活から離れる事を提案しました。そうする事によって、自分の感じ方、考えること、そして考え方の変化に気づくでしょうと話しました。7日後に、するのをやめようと思ったことや、これから始めたいことがあるかどうかに注目してみてください。

SNS中毒度のセルフチェックリスト

5つ以上あてはまる場合は、ぜひSNSプチ断食をやってみてください。

みなさんもSNSを使う際に工夫している事があればぜひシェアしてくださいね。