「子供のために頑張っているのに、気づけば一緒にゆっくり話す時間がない。」
そんなふうに感じる親は少なくないかもしれません。
仕事、家事、学校の予定、スマートフォン、SNS。現代の家庭には、親子の時間を奪うものがあふれています。
けれども、子供たちが本当に求めているものは、高価なおもちゃでも、珍しい場所への旅行でも、完璧な教育でもありません。
それは 「親のあなた自身」と過ごす時間です。
忘れないでください。あなたが過ごす子供との時間は限られています。過去を振り返った後に後悔しないように、ぜひこの記事を読んでみてください。

家庭で満たされている子供は、強い
学校生活や友人関係の中で、子供たちはさまざまな困難に出会います。
友人とのトラブル、スポーツや勉強のシーンなどでの失敗、誰かと比較される苦しさ、学校の先生や周りの大人との相性、SNSの世界の問題、思春期の不安、将来へのプレッシャーなど、数え出したらきりがありません。
親としては、すべての問題を取り除いてあげたいと思うかもしれません。けれども実際には、「問題が起きない人生」を与えることはできません。
その代わりに親が与えられるのが、困難を乗り越える力=レジリエンスです。
「親と子供の関係には大きな力があります!そのつながりは子供が逆境に対処するレジリエンスを育み、成長し続けるための助けとなります。」「レジリエンスを育む親子関係」より
そして、そのレジリエンスを育てる大きな土台が、家庭での安心感です。
- 何があっても帰れる場所がある
- 自分を理解しようとしてくれる人がいる
- 失敗しても愛されている
そう感じられる子供は、外で傷ついても立ち直りやすくなります。繰り返しますが、家庭の外で傷つくことを避けられる子供はそうそういません。しかし、親子の温かいつながりは、子供の心の安全基地になるのです。

大切なのは「一緒に過ごす時間の質」
もちろん、親子で長く一緒に過ごせるなら素晴らしいことです。しかし現実には、忙しい家庭も多くあります。
だからこそ重要なのは、「どれだけ長くいるか」より、「どう関わるか」です。
教会では、質の高い関わり方として次の3つが紹介されていました。
- 注意を向ける(Attentive)
- 反応する(Responsive)
- 携わる(Engaged)
子供たちの目をしっかり見て、耳を傾け、子供たちの考えを大切に思っていることを示し、皆さん自身については少し分かち合ってください。子供と接するときは、気を散らすものを脇に置き、迅速な会話や子供との関係、彼らの気持ちに注意を払うようにしてください。『親子の時間を最大限に活用する』
この3つを実際に活用するためには、例えば次のようにすることができます。
- スマホを置いて話を聞く
- 子供の気持ちに反応する
- 心を向けて関わる
数分でも、「ちゃんと自分を見てくれている」と感じられる時間は、子供の心を満たします。そして、親が子供たちに心からの関心を持っているということが伝われば、親子の信頼と親密さが増すでしょう。

小さい子供には「一緒に楽しむ時間」を
小さな子供にとって、親との時間は愛そのものです。特別なイベントでなくても構いません。次のことをやってみてください。
- 一緒に絵本を読む
- ご飯を作る
- 散歩する
- お風呂で話す
- 寝る前に今日のことを聞く
そんな日常の小さな時間が、子どもの安心感を育てます。特に幼い子供は、「遊び」を通して愛情を感じます。
子供が親と一緒に遊ぶことで、親との繋がりが強くなり、また遊びの中で学ぶことができます。
ちなみに、こんな考えもあります。
どの年代であっても、一緒に楽しい時間を過ごすことで緊張が和らぎ、前向きなコミュニケーションが増します。『レジリエンスを育む親子関係』
忙しくても、 「あとでね」 ではなく、 「5分だけ一緒にやろうか」 と言えるだけで、子供の心は大きく満たされることがあるんです。

10代の子供は「親を必要としていないように見える」だけ
思春期になると、子供は親から距離を取るように見えることがあります。
- 部屋にこもる
- 返事がそっけない
- 友達を優先する
すると親は、 「もう自分は必要とされていないのかな」 と感じるかもしれません。
けれども実際には、多くの10代の子どもたちは、 「話を聞いてくれる親」 を心の中で求めています。
ただ、小さい頃とは求め方が違うだけなのです。
「子供たちは、進んで彼らの話に耳を傾けてくれる両親を心から必要としています。」 M・ラッセル・バラード
10代の子供と関わる上で大切なのは、「問い詰める」より「待つ」ことです。
- 説教しすぎない
- すぐに解決しようとしない
- 最後まで聞く
- 否定せず受け止める
さらには、10代の子供たちは、アドバイスより先に「理解されること」を求めているんです。親に理解されると分かると、子供は少しずつ心を開いていきます。
特に思春期の子どもは、「車の中」「夜遅い時間」「一緒に作業している時」など、真正面ではない場面で本音を話すことがあります。
その瞬間に、 スマホを見ながらではなく、 ちゃんと耳を傾けられる親でありたいものですね。

「夕食に本当に求めているのは、あなた自身」
ダリン・H・オークス大管長は、自身のSNSで次のように語っています。
「子どもたちが夕食に本当に求めているのは、あなた自身です。」
子供たちは、豪華な食事や完璧な時間を求めているわけではありません。親と「心がつながる時間」を求めています。
親たちは子供のために忙しく働き、将来のために準備し、良い環境を与えようとします。もちろん、それはとても大切なことです。
しかし子供の心が満たされ、よい親子関係を築くためには、たとえ短い時間でも、次のような場を持てるように努めてみましょう。
- 目を見て話を聞いてもらえる
- 「今日はどうだった?」と聞いてもらえる
- 一緒に笑える
- 子供が安心して自分の気持ちを話せる
毎日の積み重ねが、子どもの心の土台になっていきます。
家族の夕食には力がある
なぜ、子供は夕食時に親を求めるのでしょうか。
実は、ある研究によると、家族で食卓を囲む時間は、子どもの情緒的・学業的・健康的な面に良い影響があるようです。
子供が不安定だったり何か気になることがあるなら、一緒に夕食を食べてみましょう。
毎日完璧にそろわなくても大丈夫です。週に数回でも、 「家族で一緒に食べる」 時間を持つことには意味があります。
そして大切なのは、 早く食べ終わることではなく、 そこに流れる会話です。
今日の出来事、最近気になっていること、子供の好みなど、落ち着いて会話できるいい機会が夕食なのです。
そして、親の皆さんが安全と自信、気遣いを伝えることができる時にもなります。
子どもが話し始めた時に、 「早くお風呂入って」 「片付けして」 で終わってしまうことはありませんか。
でも、少しだけ手を止めて耳を傾けることで、子どもの心は満たされます。
完璧な親ではなく、「安心できる親」に
子育ては思い通りにいきません。イライラしてしまう日もあります。 余裕がなくなる日もあります。
大切なのは、完璧であることではなく、 「またつながろうとすること」です。
うまくできなかった日は、 「ごめんね」 と言ってやり直せばいいんです。
子どもは、完璧な親より、 「自分を大切にしようとしてくれる親」 を信頼します。
ですから、完璧を求め過ぎないでください。自分でハードルを上げる必要はありません。子供との時間を大切にして、信頼できる親になることに焦点を当ててみましょう。
小さな時間が、子供の未来をつくる
親子の絆は、一日で深まるものではありません。
一回の夕食。
一回の会話。
一緒に笑った数分。
そんな「小さな積み重ね」が、子どもの心を育てていきます。
そしてその積み重ねが、 将来、困難に直面した時に立ち上がれる力、つまりレジリエンスにつながっていくのです。そして、1つ1つの小さな家族の良い習慣を行う度に、あなたの家族は祝福されていきます。
だから今日、 ほんの少しだけでも、 スマホを置いて、 子供の目を見てみませんか。
きっと子供たちは、 「親のあなた」と過ごす時間を待っています。