キャリア

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キャサリン・オーギル

この記事はもともとbyu.eduに投稿されていたものです。

大学を卒業すると、生徒たちは教育過程からキャリアへの移行という圧倒的な課題に直面します。そんなイベントに満ちた人生の一時に、一般の大学卒業生たちが宗教、信仰、そして教会への出席率などに気を配ることはまれです。

宗教リサーチに関する論評で公表された研究によると、様々な宗教に属する人々がより高度な教育を受けるにつれて、彼らの宗教に関する活動や宗教への関心は減るという結果が出ています。この結論は、ひとつのケースを除いてすべてのケースで証明されました。そのひとつのケースとは、末日聖徒(モルモン教)のケースです。

教会への出席率、新会員の数や教えを守る確立は、末日聖徒の会員がより高度な教育を受けるとともに上昇しています

研究の結果と矛盾せず、末日聖徒の教会では、指導者たちがより高いレベルの学業を修了することに大きな関心をよせています。

“あなたたち若い男性や女性が、できるかぎりの教育を受けることはとても大切なことです。”と前大管長のゴードン・B・ヒンクレーは言いました。“主は、彼の民は努力と、信仰による教育を通して、国々や王国、そしてこの世のことに関する知識を得る、ととても簡潔に語られました。”

この研究によると、より高い教育を受けている人たちは、そうでないひとたちに比べてより教会のなかで信仰深い傾向があります。

ジェームズ・ペイジは、末日聖徒のメンバーであり、ソルトレイクシティで登録された心理学者です。彼はまた、法律とエンジニアリングで上級学位を取得しています。ペイジは、ほとんどの人がその社会的階級の中で、一番筋の通った人生に関する説明や意味付けに惹かれる傾向があると話します。

“教会は、教育を受け、社会に貢献することにとても強く重点を置いています。”と彼は言います。“この研究の結果は、間違いなく興味深い発見です。そして、わたしが人生のなかで見つけた福音と、世界についての知識の属性を補うものでもあります。”

コーヒー禁止

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熱心な末日聖徒の宗教観の例は、高い教育を受けた有名な世界的指導者のなかにも見られます。例えば、ネバダ州の上院議員であるハリー・レイドを含むグレン・ベック、ミット・ロムニー、そしてビル・マリオットなど多くの上院議員などです。これらの人々は、毎週3時間の教会の集会に参加し、教会で責任を持ち、それ以外にも教会のワードにも貢献する、忠実な末日聖徒の例です。彼らはまた、アルコール、コーヒー、お茶、有害な薬物や煙草を避け、彼らの収入から十分の一を教会に支払います。

このもともとの研究がされたのは1984年でしたが、BYUの教授であるブルース・チャドウィックとブレント・トップは、2010年にされた研究に基づいて、教養と信仰の相関関係を分析した“信仰の盾”という本を執筆しました。チャドウィックとトップは、末日聖徒の十代の若者と同年代の末日聖徒ではない若者のデータを比較しましたが、結果は前述の研究で発表されたものとほとんど変わりませんでした。

“これらすべての分析は、末日聖徒の教会が一般的な大衆よりも目に見えて高い教養を受けていることを明らかにしています。末日聖徒の青少年の中では、個人の信仰深さは学業成績に関する成功や強い願望と強く結びついています。”と、彼らは本の中で語っています。“構造方程式モデリングは、高等な教育は末日聖徒の教会においては信仰心を弱くするものではないことを証明しています。教育が信仰に取って変わることはなく、信仰に関する行為や活動を損なうものではありません。”

BYUの宗教学の教授であるアンソニー・スウェットは、高度な教育を受けることは、科学から思いやりにいたるまでの真理に関する知識を得る扉を開けてくれると説明します。彼はまた、教会の預言者が神の王国の鍵を持っていること、そしてこの地球においての主の業を見ていることを認識した上で、教会の会員が、預言者はこのすべての知識を持っているたった一人の人間ではないことを知っていることに言及しています。

“モルモニズムの美徳の一つは、わたしたちが勉強と信仰を通して知識を求めるように命じられていることです。これらは別々のものですが、結びついて存在するものです。”とスウェットは言います。“精神と心というのは間違った二分です。わたしたちは精神と心は真理を知るプロセスの中で共に働くと学ぶからです。”

末日聖徒の著者、メリッサ・ダルトンーブラッドフォードは、教会の会員は学識の基本を教会への出席と、教会に関する活動を通して学ぶと言います。彼女は、彼女の人生で信仰がより重大で必要なものになっていたときのことをこのように説明します。“わたしの信仰が強まった時、福音や教会歴史に関する研究はより広く、正確に、そして秩序立ったものとなりました。”彼女は末日聖徒の会員たちの信仰は彼らの霊的、そして学術的な研究を持続させ、他の信仰を持つ人々の教会に関する歴史についてもより精通して多くの知識を得るようになることで、彼ら自身の信仰を深めることを助けるようになると言います。

“末日聖徒として、すべての真理を宗教の一部としてとらえ、どこから来たものであろうとそれを恐れることはありませんし、恐れるべきではありません。”とスウェットは言いました。“わたしたち全ての真理が共に働くことを信じます。それは神学理論の基盤です。わたしの経験では、その見方は様々な教育を宗教教育の一部として見るための助けとなりました。”