私たちは末日聖徒として地上の隅々にまで福音を広めるように言われています。それは永住者が誰もいない大陸も含まれます。

どの国にも属さない南極大陸は、世界中の国々にとって中立の土地であり、デリケートな環境について研究している科学者たちの国際的な集まりの場所となっています。その大陸は最も過酷な環境にあり、具体的にはペンギンや鯨など、非常に数少ない種しか適応することができず、雪と氷におおわれていない部分は、地面の約2%しかありません。しかしこの過酷な環境が、季節により1000人から5000人の科学者たちを引きつけます。

この大陸では、娯楽と宗教が基本的社会構造であり、そのような孤立した環境では依存度が高いです。マックマードという小さなコミュニティでは、研究の間留まっている生物学者やエンジニアのために、1965年に期間限定で最初の礼拝堂が立てられましたが、1978年に火事で焼失しました。

約10年後、雪の聖堂は再び建てられ、無宗派のクリスチャンだけでなく、仏教徒やカトリック、プロテスタント、末日聖徒にとっても集会所となってきました。

BYU教授であり、末日聖徒であるアンドリュー・トンプソン、アドラー・ディルマン、ジョン・チェーストンは、そのエリアを訪れてその礼拝堂を利用します。この科学者たちは、教会員であることと、海外で研究する間、雪の聖堂があることの重要性を理解しています。ウエブサイトLDS Livingによると、ディルマン博士は宗教とそのような困難な地域への旅に関してこう述べています。

もちろん私たちと天父やイエス・キリストとの関係は、地理的や文化的境界を超越しますが、そのような離れた場所であっても「同胞と共に集まる」ことは素晴らしいです。

科学者たちが見つけた福音を分かち合う最善の方法は、模範を通してです。一時滞在している人々は非常に少ないので、そのコミュニティにいる人々ととても近い人間関係が築かれます。ジョン・チェーストン博士はLDS Livingにこう語っています。

あなたが思う通り、狭い場所に多くの人がいると、色々なことについて話す機会があります。最も思い出深いのは、ある人と話した経験です。その人も信仰深いキリストの弟子でした。私たちは御霊について、ある人たちは御霊による感覚を無視するかもしれないとしても、一度感じると、それを感じたことがわかり、実際のことだと分かると話しました。私たち両方にとって、それを分かち合うのは甘美な経験でした。

 とても困難で珍しい環境下では、国際的範囲の科学者たちが、日常周囲にあるものに畏敬や美しさ、危険を見いだします。博士たちは忙しくて人の多いところから脱出し、天父の創造物により生まれ変わったように感じ、鼓舞されて合衆国に戻りました。また、南極大陸の孤立したコミュニティにいる間にした経験を決して忘れないでしょう。