モルモン教の歴史は、すべてをかけて神を信頼して迫害を乗り越えたり、荒れ果てた土地へ移り住んだりと、信仰にあふれたストーリーが豊富にあります。しかし、モルモン教(正式には末日聖徒イエス・キリスト教会)の歴史にはこういった霊的な面以上のものがたくさんあります。それは計画し、実行したことです。モルモン教の信者だからというだけで毎日マナを食べさせてもらえる(祝福され、食べ物などが与えられる)と期待するわけにはいかないのです。計画し、それにしたがって実行し、そして成長する必要があります。
開拓者がソルトレイクに着く
モルモン教の開拓者たちがユタ州ソルトレイク・バレーについたとき、そこにはなにもありませんでした。実は、そこはまだアメリカ合衆国の一部でさえなかったのです。モルモン教の会員たちは、彼らの神に対する独特な信仰のために多くの地を追われて来ました。そしてこのソルトレイク・バレーは、やっと彼らが落ち着くことのできる場所だと啓示された場所なのです。
ブリガム・ヤング(ジョセフ・スミスに次ぐ二番目の預言者)は、モルモン教の神殿を建てる場所を見せ、モルモン教の人々は街の計画や図面作りに深く携わりました。驚くほど広い道路が、モルモン教の神殿を中心として、とてもわかりやすい基盤目状にしかれました。今でも実際に使われ続けているよく設計された碁盤目状にするシステムです。ブリガム・ヤングはそれらをすべて示現で見たのです。この計画は、少しの変更を加えただけで現在のソルトレイク・シティとなりました。
政治上の使い勝手以上にこの区画が大切なのはどうしてでしょうか?わたしたちはこの独特の歴史を「トラベル・ガイド:モルモン教の開拓者から受け継がれたエリア」(英語)という記事から学ぶことができます。
これは、シオンの区画と呼ばれます。(シオンとは心が清いという意味です。)この区画は、それぞれの小さな町にシオンを建てるという意味をこめて作られているのです。これは奉献制度と呼ばれ、人々は持ち物をすべてモルモン教に譲り渡し、コミュニティーで与えられた責任にしたがって必要なものを割り当てられるという統制でした。牛の世話をする人であれば、馬を必要な時にもらう、というようにです。
組織化は神の道
神が彼らに望んだ封建制度にしたがって生きるには、彼らには組織が必要でした。
わたし自身モルモン教の会員として、若い時から、組織化された生活は神の道だと教えられてきました。わたしたちは、教義と聖約(現代における示現の書)88章119節にある聖句にしたがって生きます。「あなたがた自らを組織しなさい。すべての必要なものを用意しなさい。そして、一つの家、すなわち祈りの家、断食の家、信仰の家、学びの家、栄光の家、秩序の家、神の家を建てなさい。」モルモン教の教会や神殿に行ったことがあるなら、すべてが秩序正しく整っているのはこれが理由です。これが神の道だからです。モルモン教の会員たちは、神の道にしたがって「区画」を作りました。しかしこれは、彼らがこれほどできの良いコミュニティーを築き上げることができた理由のひとつにすぎません。
ぜひ、モルモン教の宣教師に会って、モルモン教についてより深く勉強してみてください。わたしは神が生きていて、その息子であるイエス・キリストが世界の救い主であることを知っています。わたしは彼を愛していますし、彼がわたしやわたしの家族、そしてすべての人類のためにしてくれたことに永遠に感謝しています。
この記事は、モルモン教の会員であるアシュリー・ベルによって書かれました。記事はHistory of Mormonismに投稿されたものです。翻訳者はキャンベル愛美です。
興味深く読ませていただきました
日本語で読めるのは嬉しかったです(^ ^)私も会員です
封建制度は、もしかしたら奉献制度?
服部典子姉妹、コメントとご指摘、ありがとうございます!「奉献制度」に直させていただきました!実は、英語ではUnited Orderと呼ばれていて、奉献制度を実践する制度だったようです。