あなたは何を信じていますか?科学の力?自分?それとも信じているものはないでしょうか?

特定の宗教がなくても、何かを信じたことがある人はいるでしょう。

何かを信じることには、実はメリットがあります。特に困難や試練の時に一番感じるでしょう。たとえ科学的根拠や実体がないものを信じてもです。しかも、あなたが神様への信仰を持つことを、わたしたちは自信を持っておススメします。

信仰のメリット

信仰とは、まだ見ていないことを待ち望むことです(エテル書12章6節)。そして、不安を取り除いて、行動するように促してくれます。

神様への信仰によって人は善い行いをします。戒めを守り,自分の犯した罪を悔い改めます。(ヤコブの手紙2章18節第一ニーファイ3章7節アルマ書34章17節

どんな人でも何かに信仰を持ったことがあるのではないでしょうか?

たとえばテスト勉強です。テストの結果はまだ知りませんが、きっと点数がよくなるはずと信じて一生懸命勉強した経験はありませんか?

スポーツや体作りの運動、楽器や言語の練習など技術の向上、新しいレシピの開発など、結果はまだ見ていないけど、きっとこの努力を続けたら自分の望む結果が得られるのではないか、と望みを持ちながら行動しているはずです。

これは信仰の原則にとても近いと思います。また、希望を抱くことも似ていませんか?希望や信じることがあることで、失敗してもチャレンジできることがあります。新しいことも始められるかもしれません。

ラッセル・M・ネルソン大管長は、「信仰は恐怖に対する解毒剤」だと言いました。ですからあなたも信仰があれば、前向きにもなれるでしょう。

ただ、結果が出るまでチャレンジし続けるには、強い精神力や目標などが必要なこともあると思います。

希望を持っているだけでは継続するのはなかなか難しいですよね。しかし、自分の行動や努力、人を信じること以上にプラスに働くのが神様への信仰です。

ではなぜ多くの人が会ったこともない神様を信じることが、試練などを乗り越える一番の方法になるのでしょうか?

神様への信仰をおススメする理由

わたしたち神への信仰は、すべての人に神様へ信仰を持つことをおススメします。

その理由は、神様は変化しないからです。神様がこの地球を創造する前から今まで、変わっていないことをわたしたちは信じています。

そして世の中が目まぐるしく変化する中で変化しない神様の存在は、わたしたちが正しいことを選んで希望を持って問題に取り組む助けになります。

国の制度や世界情勢に限らず、気象や進路など世の中の常識が日々激変している中で、神様が変化しないというのは、自分の基準や価値観を保つ助けになるのです。

(わたしたちは)未知の世界を目指します。でも、信仰が行く手を照らしてくれます。信仰を養い育てれば、暗闇を進むことはありません。ゴードン・B・ヒンクレー

また神様は全知全能です。つまり、あなたのことをすべて知っています。あなたを取り巻く状況はいつも違うかもしれません。しかし、どんな状況にいるとしても、神様はあなたにとって何がベストか知っているんです。

先述したように、信仰はあなたの行動を促してくれます。

信仰があると難しい問題にチャレンジしたり、不可能と思えても「とにかくやってみよう」、という気持ちが沸き起こってきます。わたしは以前に信仰についてこのように聞きました。

信仰は力

恐れや不安があっても、神様への信仰がそれを越えるほどの力をくれることがあるんです。

そうです!神様への信仰があると、自分に自信が持てるようになります。

神様が助けてくれると信じることは、とても心強いです。

また、困難な状況の中でも平安を感じることができます。もしあなたの望みが神様の望みと同じなら、自分の持っている可能性以上のパフォーマンスを期待できます。

信仰があれば、あなたがたは、わたしの心にかなうすべてのことを行うことができる。

モロナイ書10章23節

ここで注意してほしいのが、「信仰があるから何でもできるようになる」ということではないことです。上記にもあるように、わたしたちの望みと神様の望みが同じである必要があります。

また、神様を信じることで自分の人生から苦しいことや試練がなくなるわけでもありません。もし試練がなくなったら、わたしたちは成長するチャンスを失うことになるからです。

しかし、神様への信仰があることで、試練を乗り越える方法を見出して心強さや平安を感じることができるんです。

あなたがたがまっすぐに歩み、互いに交わした聖約を思い起こすならば、万事があなたがたの益となるようにともに働く」(教義と聖約90:24)という信仰を、皆さんと同様、わたしも持っています。

信仰が必ずしも試練を取り除くわけではありません。しかし、そのような試練をうまく乗り越える力と視点が信仰によって与えられます。マーク・L・ペイス「信仰と楽観的な見方で試練を乗り越えられるよう助ける二つの真理」より

わたしの神様への信仰が強くなった理由

物心つく前から教会に行っていたわたしは、神様がいることを全然疑っていませんでした。しかし10代になると、友達など家族以外の周りの人たちが、神様について話していないことに違和感を感じるようになりました。

神様を信じていなくて、教会に行っていない友達の方が、幸せそうに見えていた時期もあります。そのため神様がいるのかと考えるようになりました。

それでも何か特別な存在を生活や世の中から感じました。特に空に広がる夕焼けなど、自然を見た時にそう感じていました。

ある時、自分の力ではどうしようもない出来事が起きました。とても苦しくて悲しくて、絶望的でした。望みではない選択を取るしかないのか、と腹をくくろうとしていた時でした。

出来過ぎた話のように問題が次々と解決していったのです。とても驚きました。

わたしは運が良かっただけでしょうか?

あの時の感覚は、「運」で片付けられたものではないと思っています。わたしは、神様がいて自分を助けてくれたことを心から感じました。

そしてこれはわたしが初めて、心から神様を信じた経験です。

その経験の後は、問題に直面した時、助けが欲しい時、心に安らぎを感じたい時など神様に祈っています。また、感謝したいこともよく祈るようになりました。

祈りの祝福

友人の1人が、以前このようなアドバイスをわたしにくれたからです。

うまくいっている時ほど神様に良く祈ってください。本当に助けが必要な時に神様に頼りやすくなります。

福音を学んで、神様がどんな計画をわたしたちに用意しているのか、自分が神様にとってどんな存在なのか知りました。

わたしが経験する問題や試練は、年々複雑化して解決するのに時間が掛かることが多くなってきています。

しかし、神様への信仰があるので、どんな状況でも前向きな気持ちでいられることが多いです。これは神様に信仰を持つことの祝福でしょう。

神様への信仰を持つには

ではあなたが神様への信仰を持つためにできることを紹介します。

神様への信仰を持つ方法

1.神様について知る

聖典を読んだり宣教師とのレッスン、日曜日の教会の集会に参加することで神様がどのような方なのか知ることができます。指導者の言葉を聞いたり読んだり、また神様の戒めを守るのもいいですね。

2.神様について知ったことを信じてみる

本当にそうなの?という疑問から始まってもいいと思います。本当にこうだったらいいな、という願いでも大丈夫です。小さな望みから信仰は生まれますアルマ書32章27節

3.神様に祈る

神様を信じてみたいと思ったら、祈るのが一番早いかもしれません。悩みやお願いしたいことを伝えてください。お祈りが終わった後は、数十秒静かにしてみてください。心に何か特別な気持ちを感じるのではないでしょうか。

4.神様を思い出しながら生活する

生活の中で神様を思い出してみましょう。神様についての話を思い出したり、神様が創造したものを考えてみたり。神様が今の自分の頑張りを見たらほめてくれるかな、などもいいですね。わたしは植物の働き、空の雲、朝日や夕日を見ると神様を思い出します。

5.神様に感謝する

あなたに起きた嬉しい出来事を神様に感謝してみてください。お祈りの時に、「〇〇に感謝します」ということができます。どんな日にもきっと感謝できることがあるでしょう。辛い1日でも感謝できることが見つけられたら、明日に対して神様に信仰を持つことができます。

悩み苦しんでいるときに感謝の気持ちを持つとは、自分の置かれた状況を喜ぶという意味ではなく、信仰の目で今日の試練の先にあるものを見るという意味 です。

ディーター・F・ウークトドルフ

信仰は小さな望みでもいいんです。あとはその望みに従って行っていけば、きっとあなたも神様に信仰を持つことができます。

あなたの神様への信仰は育てることができる

末日聖徒イエス・キリスト教会の会員の中にも、自分の信仰は小さくて弱いと悩む人がいます。でも心配しないでください。信仰は育てることができます。

キリストは信仰を小さなからしの種にたとえました。マタイによる福音書17章20節 

信仰を育てる方法

小さな小さな種であっても育てると大木になるように、信仰も小さな希望だったとしても育てると大きな木のようになります。

信仰を育てる方法は、信仰を持つ方法と同じです。

聖典や指導者の言葉をいつも学び、祈り、日曜日の教会の集会に集い、戒めを守って、失敗したら悔い改めて、毎日感謝することで、大きくて強い信仰になります。

しかし、あなたがたが御言葉に養いを与えようとすれば、つまり、その木が生長を始めるときに、非常な熱意と、忍耐を伴なう信仰を働らかせてその実を期待しながら養いを与えようとすれば、それは根付くであろう。そして見よ、それは生長して永遠の命をもたらす木になるであろう。アルマ書32章41節

もしかしたら、あなたは教会などで神様への信仰がとても強い人に会ったことがあるかもしれません。でもそんな人も最初から信仰が強かった訳ではありません。日々努力し謙遜になって、戒めを従順に守って努力し、神様やキリストの贖いに頼って生きてきた結果でしょう。

信仰には努力が必要です。…しかし、「すべて求める者は得、捜す者は見いだし、門をたたく者はあけてもらえ」ます。あなたの信仰を増し加えるために何が助けになるかを、神は御存じです。求めてください、そしてまた求めてください。ラッセル・M・ネルソン

信仰を持って強めることは、気が遠くなる作業だと感じたかもしれません。でも、望みを持って行動した時点で、あなたは神様から祝福されます。神様はあなたのことを、あなたが想像する以上に愛しています。

きっとあなたの信仰を強くするのを助けてくれるでしょう。

神様への信仰は、無料です。あなたが少しでも神様を信じてみたいと思ったなら、信じてみてください。まずは今日の感謝を神様に伝えてみてください。自分の信仰が強くなるためには時間と努力が必要かもしれません。しかし、必ずあなたの信仰が神様に届いてあなたが本当に助けて欲しい試練の時に、神様からの助けを体感できるでしょう。