映画「日日是好日」の主人公である典子の経験や悩みには、たくさん共感することがありました。人生で辛い時に、茶道や自然を通して平安を見つけていく典子の姿が描かれています。普段あまり気づかない神様からの贈り物を見つけるヒントも教えてくれる映画です。
物語は、典子が茶道のクラスに、いとこと通い始めるところから始まります。もともと乗り気ではなかった典子にとって、茶道の決まりが覚えられなかったり、繊細な感覚が身に付かなかったりと、通い続けることが苦痛なことも多々ありました。しかし、結局は20数年もその茶道教室に行き続けました。その間も、自分より後に入ったお弟子さんが自分より上手にできるようになり、自分のセンスのなさとともに、居場所のなさを痛感します。そして裏切りや身近な人の死を経験する典子の姿は、辛く涙を誘うものでした。そのような典子の姿には、わたしの過去の経験からも共鳴できるものがありました。
典子が茶道を通して、水の音の違いや、掛け軸の真の楽しみ方などに気が付いていく様子は、新たな視点と感化を与えてくれました。映画の最後の方で、人生にはコントロールできることと、そうでないことの2種類があることを語っています。そして、コントロールできないことへの対策法を教えてくれました。それは、時間をかけて物事と向き合い、自分の気持ちを整理して解決していく方法でした。
典子のように人生誰もが、自分ではどうしようもできない問題や壁にぶつかるものですよね。皆さんはそんな時、どうしていますか?
人生の悩みを解決していくためのリスト
末日聖徒イエス・キリスト教会の教えを通して以下のような勧めがあります。これらは「時間をかけて解決していく方法」に含まれます。神様に寄り添って、自分のできることを行っていくものです。ただただ時が過ぎるのを待つのではなく、コントロールできない状況下で自分にもできる努力があることは嬉しいことですよね。
- 神様を信頼して助けを求める(アルマ書37:36-37)
- 心身の健康を整えることで聖霊の導きを受け、祝福される(「心身の健康」『若人の強さのために』25-27)
- 聖文を調べて自分の霊性を高める
- 断食する
- 1人になれる静かな場所で、自分の感情を整理し、自分がすべきこと、この経験から学ぶこと、また変えるべきことについて考える
- 赦し、赦されるように努力する
- リラックスする時間を設ける「人生で逆境に直面しているとき、どのように平安を得るか」
- わたしたちへの不変の愛を持っておられる天父がおられ、自分が決して独りではないことを知る
- 神権の祝福をしてもらう
- 地上に来た目的と、キリストのようになる目標を思い起こす
- 奇跡を信じる
- ビショップ、カウンセラー、健全な価値観を持つ人々に助言を求める
- 毎週聖餐を取り、キリストの贖罪の約束を信じる
- 助けのいる他の人を助ける
- すべてをやろうとしないで、今の自分にできるすべてのことを行う
- 少しの成功に感謝する(トーマス・S・モンソン「決して独りで歩いているのではない」『リアホナ』2013年10月号)
- 健全な音楽を聴く
- 希望を持つ
リストを読んでみて、何か試してみたいことは見つかりましたか?人生で難しい問題に直面したときは、このような勧めを思い起こし、その具体的な方法について学んで、対応してみてくださいね。悩みがあって大変な時にも、心に平安と慰めを見出し、天からの助けに気がつくことができると思います。信仰と希望を忘れないでください。諦めないで励み続けていれば、良いことが必ずあります。
最後にわたしの好きな引用をシェアさせてください。
「すべてはうまくいく。励み続けなさい。信じ続けなさい。幸せになりなさい。決して落ち込まない。すべてはうまくいく。」ゴードン・B・ヒンクレー
わたしたちが試練の時にさらにキリストに頼り、ますますキリストに近づくことができますように。
このリストにないもので、お勧めの対応策がありましたら、ぜひコメントをお願いします。