このシリーズの4つ目では、聖霊について分かりやすくご紹介します。今までに経験したことのない山登りを始めたと想像してみてください。頂上では今までにみたことのあるどんな景色よりも素晴らしい景色が見られると聞き、あなたはその頂上につくためならなんだってしたいと思っています。実際に山について、道を見つけるという最初のステップはクリアしましたが、どうやって登るかについては自信がありません。わかっていることは、登頂に際してはいくつかどう進むべきか定かではない小道が含まれることと、誰かに助けてもらわなければ怪我をしたり道をそれたりする可能性があるということです。
しかし、道の入口でガイドの人が来てくれました。あなたは前にも何度か彼と話をしたことがありました。実際、彼こそがこの道を行くように決めたとき助けてくれた人でした。そして今、彼はこの山登りで一歩一歩あなたを導き、あなたが安全に山頂にたどり着くことができるように案内してくれます。
これが聖霊と、どう関係があるのでしょうか?
イエス・キリストへの信仰を行使し、罪を悔い改めてバプテスマを受けると、わたしたちは神のもとへと戻るという”山”とその道を見つけたことになります。聖霊の影響は、イエス・キリストが神の息子であることと彼の教会の正しさを証することで、わたしたちをバプテスマの”道の入口”まで導いてくれます。そしてわたしたちがバプテスマの聖約を交わした後は、聖霊はこの道を進む上で良い時も悪い時も常にわたしたちの同僚となります。
聖霊とはだれか
聖霊は神会の第三番目のメンバーで、骨肉の体を持たない霊の存在です。神会の三人はそれぞれ違った人たちですが、彼らは「人に永遠の命と不死不滅をもたらす」という目的のもと一致しています。
聖霊の役割
聖霊は、わたしたちが神のもとに帰れるように助けるという目的の中で、たくさんの役割を担っています。聖霊は、
- 証します:聖霊の一番基本的な役割は、天の御父とイエス・キリストについて、彼らが生きておられ、わたしたちを愛しておられることを証することです。聖霊は霊的な真理をわたしたちが知ることができるように力強く支えてくれます。聖霊からくる証は知識を得る上で他のどんな方法よりも説得力のあるものです。
- 教えます:モルモン書のなかのヤコブ書4章13節にはこのように書いてあります。「御霊(聖霊の別の呼称)は真実を語り、偽りを言われることがない。したがって、御霊は現在のことをありのままに示し、未来のこともまた、ありのままに述べられる。」聖霊は私たちの心を照らし、霊的な真理の理解を深め、「ありのままの」物事を見られるように助けてくれます。聖霊はわたしたちに真実のみを教えます。
- 警告します:ときどき、聖霊は特定のシチュエーションを避けるように警告したり、霊的に「道を外れている」と教えてくれます。わたしたちが道を外れてしまったら、悔い改めて神に続く道に戻るためには何をしたらいいかを聖霊が教えてくれます。
- 導きます:大きな決断を目の前に、どうしていいか分からなくなったことはありませんか?聖霊の助けを求めることであなたがした決断が正しいものだったと保証する心の平安を受けることができます。聖霊は絶対に強制しません。その代わり、聖霊はわたしたちが善を行い、愛を示し、奉仕し、許し、お互いを助けあうように招き、導いてくれます。
- 慰めます:試練や悲しみを経験するとき、聖霊はわたしたちを慰め、キリストの贖いにより人生で不公平な事はすべて正されるということを保証してくれます。聖霊は、天の御父がわたしたちを彼の愛の腕に抱く方法のひとつなのです。
聖霊はどんな感じがするのか?
聖霊は、わたしたちの気持ちや心に語りかけますが、人々が聖霊を感じる方法は様々です。自分がどんなふうに聖霊を感じるのかを認識するのは、一生かかるようなプロセスですがわたしたちは生ける神の戒めにより聖霊の導きを求めます。新約聖書で、パウロは聖霊の実について、「愛、喜び、平安、 寛容、慈愛、善意、信仰、柔和、自制」(ガリラヤ人への手紙5章22節ー23節)であると言っています。
同様に、現代の預言者の一人であるゴードン・B・ヒンクレーは、このようにいいました。「すべてが語られ、行われたときこそが試練です。それは人に善い行いをするように、立ち上がり、背筋を伸ばして正しいことを行い、親切で、寛大になるようにすすめるものでしょうか?そうであれば、それは神の御霊です。」聖霊に従えば、必ず良いことが起こると知ることができますし、わたしたちは聖霊が常にわたしたちを義を行うことに導くものであることを確かに知ることができます。
聖霊の賜物(バプテスマを受けた後に「確認の儀式」を通して授けられる)は、神のもとへ帰るための道にとどまる方法のひとつです。このシリーズの最後では、「最後まで耐え忍ぶ」ことについて話をします。
イエス・キリストの福音については、その一,その二,そしてその三からより詳しく学んでください。
これはもともとMormon.orgに載せられた記事をキャンベル・葵が翻訳したものです。
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